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05参考資料 帯状疱疹ワクチンファクトシート第二版[3.2MB] (50 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47466.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第65回 12/18)《厚生労働省》 |
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ボ群で 112 例(11.7%)
、死亡はワクチン群で 50 例(5.1%)
、プラセボ群で 63 例(6.6%)と各群で同等と
報告された。Stevens 233 らにより、関節リウマチまたは全身性リウマチ疾患患者 403 例を対象に乾燥組換
え帯状疱疹ワクチンを接種した報告では、27 例(6.7%)に再燃が認められたがいずれも軽度で自然軽快
しており、治療の変更を必要とせず、すべての有害事象は軽度とされた。また、日本国内からの伊藤らの
報告 234 では、リウマチ性疾患患者 67 例に対する乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)が接種され、
比較的安全であり、疾患活動性の悪化は認めらなかったとされた。
Janus kinase(JAK)阻害薬投与中の患者に対する安全性の方向について 3 つの報告を記載する。Källmark
らにより、JAK 阻害薬投与中の患者に対する乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)接種について報告
された 235。本研究では、関節リウマチ 3 か月以上 JAK 阻害薬を投与されている患者(患者群 91 例)と、
対照としてリウマチ関節ではない健康成人
(コントロール群 51 例)
が対象に 2 か月以内の間隔で計 2 回、
ワクチンの筋肉内接種が行われた。患者群の 92%とコントロール群の 94%で少なくとも一つの有害事象
が報告され両群ともに接種部位反応、続いて発熱、頭痛が多く報告された。関節痛は患者群で多く報告さ
れた。研究者らは、ほとんどが軽度から中等度とし、入院治療を要する有害事象は報告されなかった。患
者群の 3 例が有害事象により 2 回目のワクチン接種を拒否しており、1 例は発熱、頭痛、倦怠感、消化器
症状、発疹(帯状疱疹ではない)により、1 例は接種した腕の疼痛と腫脹、関節痛、全身の疼痛により、
また 1 例は悪寒、倦怠感と治療効果不十分による JAK 阻害薬による治療中止により試験を中止した。患
者群の 6 例(6.5%)がワクチン接種後に関節リウマチの疾患活動性が上昇した(初回接種後が 2 例、2 回
接種後が 3 例、1 回及び 2 回接種後が 1 例)。Venerito らによる報告 236 では、JAK 阻害薬または生物学的
製剤の治療をされている 52 例に対し乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)の接種が行われ、研究期
間中に重篤な有害事象の報告はされなかった。Esteban-Vazquez らの報告 237 では、JAK 阻害薬による治療
をされている免疫性炎症性疾患の患者 49 例に対して乾燥組換え帯状疱疹ワクチンが接種され、重篤な有
害事象は局所反応において 1 例報告されたが、全身反応では報告されなかった。
Khan らの報告 238 では、米国の退役軍人健康管理システムにおいて後方視的な検討が行われた。基礎疾
患として炎症性腸疾患(IBD)があり、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)を接種した 1,677 例と、
接種をしていない 1,677 例の 2 群間において、再燃の頻度に差は見られなかった。また、Satyam239 らによ
り、IBD の 67 症例(潰瘍性大腸炎;28 例、クローン病;39 例)に対する乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
(Shingrix®)の接種が報告され、局所の有害事象は 74.6%に、全身の有害事象は 56.7%に報告され、1 例
で IBD の再燃が認められた。
また、Berkowitz らによる報告 240 では、ヒト免疫不全ウイルス(Human immunodeficiency virus:HIV)
に感染した症例を対象とした乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)接種について第Ⅰ/Ⅱa 相多施設共
同観察者盲検ランダム化プラセボ対照比較試験が実施された。18 歳以上で診断から 1 年以上、2 種類の
ART(antiretroviral therapy)が行われ、CD4+T 細胞が 50 cells/ mm3 以上、HIV RNA が 40 コピー/mL 未満
である症例に対し、ワクチン(74 例)またはプラセボ(49 例)が 0、2、6 か月で接種された。接種後の
局所及び全身反応はワクチン群に多く報告された。ワクチン接種に関連した重篤な有害事象、死亡、新規
の免疫介在性炎症性疾患の報告はなく、HIV RNA 数や CD4+T 細胞への影響も認められなかった。
Hirzel らの報告では、50 歳以上の片肺または両肺の移植患者 50 例に対し、2~6 か月の間隔で 2 回の乾
燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)が接種された。局所反応は 83%で報告されたが、接種と関連する
とされる重篤な有害事象はみられなかった。
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、死亡はワクチン群で 50 例(5.1%)
、プラセボ群で 63 例(6.6%)と各群で同等と
報告された。Stevens 233 らにより、関節リウマチまたは全身性リウマチ疾患患者 403 例を対象に乾燥組換
え帯状疱疹ワクチンを接種した報告では、27 例(6.7%)に再燃が認められたがいずれも軽度で自然軽快
しており、治療の変更を必要とせず、すべての有害事象は軽度とされた。また、日本国内からの伊藤らの
報告 234 では、リウマチ性疾患患者 67 例に対する乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)が接種され、
比較的安全であり、疾患活動性の悪化は認めらなかったとされた。
Janus kinase(JAK)阻害薬投与中の患者に対する安全性の方向について 3 つの報告を記載する。Källmark
らにより、JAK 阻害薬投与中の患者に対する乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)接種について報告
された 235。本研究では、関節リウマチ 3 か月以上 JAK 阻害薬を投与されている患者(患者群 91 例)と、
対照としてリウマチ関節ではない健康成人
(コントロール群 51 例)
が対象に 2 か月以内の間隔で計 2 回、
ワクチンの筋肉内接種が行われた。患者群の 92%とコントロール群の 94%で少なくとも一つの有害事象
が報告され両群ともに接種部位反応、続いて発熱、頭痛が多く報告された。関節痛は患者群で多く報告さ
れた。研究者らは、ほとんどが軽度から中等度とし、入院治療を要する有害事象は報告されなかった。患
者群の 3 例が有害事象により 2 回目のワクチン接種を拒否しており、1 例は発熱、頭痛、倦怠感、消化器
症状、発疹(帯状疱疹ではない)により、1 例は接種した腕の疼痛と腫脹、関節痛、全身の疼痛により、
また 1 例は悪寒、倦怠感と治療効果不十分による JAK 阻害薬による治療中止により試験を中止した。患
者群の 6 例(6.5%)がワクチン接種後に関節リウマチの疾患活動性が上昇した(初回接種後が 2 例、2 回
接種後が 3 例、1 回及び 2 回接種後が 1 例)。Venerito らによる報告 236 では、JAK 阻害薬または生物学的
製剤の治療をされている 52 例に対し乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)の接種が行われ、研究期
間中に重篤な有害事象の報告はされなかった。Esteban-Vazquez らの報告 237 では、JAK 阻害薬による治療
をされている免疫性炎症性疾患の患者 49 例に対して乾燥組換え帯状疱疹ワクチンが接種され、重篤な有
害事象は局所反応において 1 例報告されたが、全身反応では報告されなかった。
Khan らの報告 238 では、米国の退役軍人健康管理システムにおいて後方視的な検討が行われた。基礎疾
患として炎症性腸疾患(IBD)があり、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)を接種した 1,677 例と、
接種をしていない 1,677 例の 2 群間において、再燃の頻度に差は見られなかった。また、Satyam239 らによ
り、IBD の 67 症例(潰瘍性大腸炎;28 例、クローン病;39 例)に対する乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
(Shingrix®)の接種が報告され、局所の有害事象は 74.6%に、全身の有害事象は 56.7%に報告され、1 例
で IBD の再燃が認められた。
また、Berkowitz らによる報告 240 では、ヒト免疫不全ウイルス(Human immunodeficiency virus:HIV)
に感染した症例を対象とした乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)接種について第Ⅰ/Ⅱa 相多施設共
同観察者盲検ランダム化プラセボ対照比較試験が実施された。18 歳以上で診断から 1 年以上、2 種類の
ART(antiretroviral therapy)が行われ、CD4+T 細胞が 50 cells/ mm3 以上、HIV RNA が 40 コピー/mL 未満
である症例に対し、ワクチン(74 例)またはプラセボ(49 例)が 0、2、6 か月で接種された。接種後の
局所及び全身反応はワクチン群に多く報告された。ワクチン接種に関連した重篤な有害事象、死亡、新規
の免疫介在性炎症性疾患の報告はなく、HIV RNA 数や CD4+T 細胞への影響も認められなかった。
Hirzel らの報告では、50 歳以上の片肺または両肺の移植患者 50 例に対し、2~6 か月の間隔で 2 回の乾
燥組換え帯状疱疹ワクチン(Shingrix®)が接種された。局所反応は 83%で報告されたが、接種と関連する
とされる重篤な有害事象はみられなかった。
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