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05参考資料 帯状疱疹ワクチンファクトシート第二版[3.2MB] (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47466.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第65回 12/18)《厚生労働省》
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女性で有意に高かった。年齢別の罹患率は加齢により上昇がみられ、70 歳代でピーク(男性 9.41、女
性 11.55)を示した。15 歳以上および 50 歳以上の罹患率は、それぞれ 5.02 と 8.60 であった 107。一方、
全国サーベイランス(2014~2018 年)
、スペイン入院データベース(1998~2018 年)
、スペイン死亡統
計(1999~2018 年)を用いた、国際疾病分類コードに基づいて主診断または副診断に帯状疱疹診断の
ある症例を抽出した解析では、帯状疱疹罹患率は 351.6/10 万人、50 歳以上では 625.5/10 万人で、罹患
率は年齢と共に増加し常に女性の方が高かった。全体の入院率は 6.75/10 万人、50 歳以上の入院率は
15.7/10 万人であった 108。
○ドイツ:2007 年から 2008 年の健康保険のデータ(50 歳以上、国人口の 52~69%をカバー、国際疾病
分類第 10 版のコードにより帯状疱疹および関連合併症を抽出)を用いた調査の結果では、帯状疱疹の
罹患率(/千人・年)は、2007 年が 9.66、2008 年は 9.85 であった。50 歳以上の全人口により補正した
罹患率は全体で 9.60 であり、男性と女性の罹患率はそれぞれ 7.80 と 11.12 で、女性で有意に高かった。
年齢別の罹患率は 50~54 歳の 6.21 から 90 歳以上の 13.19 まで加齢による上昇がみられた 109。また、
2006 年から 2009 年の法定健康保険加入者 700 万人のデータを用いた後ろ向きコホート研究では、国際
疾病分類第 10 版コードによって症例を特定し、2006 年から 2009 年の年間標準化罹患率は、1,000 人年
あたり 5.3 から 5.5 であり、女性で罹患率が高かった。2009 年では、帯状疱疹患者の 72.4%は合併症が
なかったが、15.5%は神経系に病変があった。年齢による合併症頻度の増加は、合併症のない帯状疱疹
患者より合併症のある帯状疱疹患者の方が大きかった。免疫不全患者は免疫不全のない者より合併症
がやや多かった。PHN の割合は 2009 年には 15%に増加し、年齢による増加もみられた。帯状疱疹患者
の約 3%が入院した 110。
○フランス:2005 年から 2008 年の定点医療機関からの患者データ(全年齢、臨床的に急性の疼痛を伴う
皮膚分節に分布する水疱性発疹により帯状疱疹と診断)を用いた調査である。帯状疱疹の年間罹患率
(人口 10 万人あたり)は全体で 382 であった。男性に対する女性の相対リスクは 1.15 で、有意に女性
で高かった。年齢別の年間罹患率は 0~14 歳から 35~44 歳では 200 未満(157~184)であったが、45
~54 歳の 416 から 95 歳以上の 1,437 まで加齢とともに上昇した 111。
4)国内および海外の疫学調査による帯状疱疹の罹患率
前述の国内および海外の疫学調査における帯状疱疹の罹患率について表 6 にまとめた。
罹患率は地域や調査期間により差がみられるが、女性の罹患率は男性のそれより高く、年齢別の罹患率
は 50 歳未満より 50 歳以上で高くなる傾向はすべての調査で共通していた。

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