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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[551KB] (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53729.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第3回 3/14)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

80 鳥インフルエンザ

〇英国のアザラシ個体群におけるトリ由来インフルエンザ_英国のヒト集団に対するリスクの定
性的評価
英国では鳥インフルエンザウイルスがアザラシに感染しているという散発的な発見が報告され
ており、これには、2017年に若いハイイロアザラシ1例から分離されたサブタイプA(H3N8)、及
び2020年にハイイロアザラシ1例とゼニガタアザラシ2例から分離されたA(H5N8)が含まれて
いる。2021年以降、鳥インフルエンザA(H5N1)が、アシカ科(耳のあるアザラシ)及びアザラシ
科(耳のないアザラシ)を含む複数の海洋哺乳類種で世界的に検出され、大量死イベントを引
き起こした。世界的にアザラシからヒトへの鳥インフルエンザ感染に関して記録された事例は
いまだ2件のみである。HPAIウイルス、特にサブタイプA(H5)は、非鳥類宿主域の拡大のため
GOV.UK.
注目に値する。2003年1月~2024年6月に、24ヵ国からサブタイプA(H5N1)のヒト症例893例が
https://www.gov.uk/government/publicatio
報告された。2024年7月5日時点で、2014年以降西太平洋地域からWHOに対し、鳥インフルエ
ns/avian-influenza-in-uk-sealンザ A(H5N6)ウイルスによるヒト感染の検査確定例計92例(死亡37例を含む)が報告された。
populations-hairs-risk鳥インフルエンザA(H3N8)(中国3例)、A(H7N4)(中国1例)、A(H9N2)(中国98例、カンボジア
assessment/influenza-of-avian-origin-in2例、ベトナム1例)を含むその他のサブタイプによるヒト感染も報告されており、主に感染した
uk-seal-populations-qualitative家禽又は野鳥に接触したものであった。2021年2月、ロシアは鳥インフルエンザA(H5N8)の最
assessment-of-the-risk-to-the-uk初のヒト感染を報告した。2024年6月、WHOはメキシコにおける鳥インフルエンザA(H5N2)のヒ
human-population
ト死亡例1例を報告した。本例は、世界的に報告された鳥インフルエンザA(H5N2)の最初のヒ
ト検出であった。本感染源は特定できなかったが、メキシコでは家禽から鳥インフルエンザA
(H5N2)が検出された。英国では、2024年7月時点で、鳥インフルエンザA(H5)によるヒト感染5
例が報告された(2022年1月及び2023年3月~5月)。南米及び北米では、2022年~2023年に、
鳥インフルエンザA(H5)によるヒト感染3例が報告された(2022年4月米国、2023年1月エクアド
ル、2023年3月チリ;死亡した野鳥又は死亡した海洋哺乳類との濃厚接触に起因する可能
性)。ごく最近では、感染した乳牛に接触したヒトにおけるヒト症例4例と、同じ乳牛のウイルス
に感染した家禽と接触した家禽捕獲者における症例10例が米国で報告されたことなどについ
て記載。

81 鳥インフルエンザ

2024年5月、CDCは、米国ミシガン州で鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト症例が2例確認された
GOV.UK.
ことを報告した。症例は疫学的に関連していなかったが、両方とも感染した乳牛に接触した酪
https://www.gov.uk/government/publicatio 農場労働者であった。これは、乳牛におけるこの進行中の鳥インフルエンザA(H5N1)に関連
ns/emerging-infections-monthlyしたヒト症例の総数を3にした。
summaries/infectious-diseaseEmerging infections: monthly summaries-2024年5月
surveillance-and-monitoring-for-animal(公衆衛生上重要な注目すべきインシデント)
and-human-health-summary-may-2024
・鳥インフルエンザA(H5N1):米国、英国;ヒト、ウシ、アルパカ、マウス、ネコ、トリ
・Oropouche熱:キューバ、ブラジル、ボリビア;ヒト

82 鳥インフルエンザ

米国においてヒト1例が検査でHPAI A(H5N1)ウイルス陽性であったことがTexasから報告さ
れ、CDCにより確認された。本例は、HPAI A(H5N1)ウイルスに感染したと推定される乳牛に
GOV.UK.
接触した。これは米国において検査でインフルエンザA(H5N1)ウイルス陽性と報告された2例
https://www.gov.uk/government/publicatio 目のヒトであり、過去のヒト症例1例は2022年にColoradoで発生した。複数の乳牛における
ns/hairs-risk-statement-avian-influenza- HPAIは2024年3月25日にUSDAによりTexas及びKansasで初めて報告された。感染が確認され
ah5n1-in-livestock/hairs-risk-statement- た乳牛からの低温殺菌処理されていない牛乳と咽頭スワブが、遺伝的クレード2.3.4.4bのHPAI
avian-influenza-ah5n1-in-livestock
A(H5)ウイルス陽性であった。2024年3月29日には、Michiganの乳牛群においてもHPAIが確
認された。AI A(H5N1)ウイルスの予備分析では、現在のFDA承認インフルエンザ抗ウイルス
薬に対する耐性変異は見つかっておらず、これらの薬剤が有効であると考えられている。

83 鳥インフルエンザ

〇世界的に重大な影響を及ぼす感染症(HCID)イベント:2024年6月の概要
(初発HCIDの重大インシデント)
接触感染のHCID
・クリミア・コンゴ出血熱:ロシア、ジョージア、スペイン、アフガニスタンから英国に渡航した症
例、ブルガリア、アフガニスタン、イラク、北マケドニア、パキスタン、ロシア、トルコ、ウガンダ;
ヒト
・エボラ出血熱:2014年~2015年の西アフリカの流行に関連する英国の症例;ヒト
・ラッサ熱:西アフリカから渡航した症例、リベリア、ナイジェリア;ヒト
・マールブルグ病:ギニア、ガーナ、赤道ギニア、タンザニア;ヒト
空気感染のHCID
・鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス:中国;ヒト
GOV.UK.
・鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス:エジプト、イラク、パキスタン、トルコ、ナイジェリア、スペ
https://www.gov.uk/government/publicatio イン、米国、英国、エクアドル、チリ、カンボジア;ウシ、ヒト
ns/high-consequence-infectious-diseases- ・中東呼吸器症候群:バーレーン、ヨルダン、イラク、サウジアラビア王国、クウェート、オマー
monthly-summaries/global-highン、カタール、アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、ケニア、英国の輸入例;ヒト
consequence-infectious-disease-events- ・Mpox(クレードIのみ):中央アフリカ共和国、カメルーン、DRC、ガボン、コンゴ共和国;ヒト
summary-june-2024
・ニパウイルス:バングラデシュ、インド、マレーシア、シンガポール;ヒト
・肺ペスト(ペスト菌):マダガスカル、ペルー、DRC、米国;ヒト
・重症急性呼吸器症候群:中国、英国;ヒト
(さらなるHCIDの重大インシデント)
・アルゼンチン出血熱(Junin virus):アルゼンチン、ベルギー;ヒト
・ボリビア出血熱(Machupo virus):ボリビア;ヒト
・Lujoウイルス疾患:ザンビア;ヒト
・重症熱性血小板減少症候群:中国、日本、韓国、台湾、ミャンマー、ベトナム、パキスタン;ヒ

・Andesウイルス(ハンタウイルス):チリ、アルゼンチン;ヒト
・鳥インフルエンザ A(H5N6)ウイルス:中国、ギリシャ;ヒト、トリ
・鳥インフルエンザ A(H7N7)ウイルス:英国、アイルランド、オランダ、イタリア;ヒト、トリ

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