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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[551KB] (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53729.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第3回 3/14)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
出典
概要
84 鳥インフルエンザ
〇世界的に重大な影響を及ぼす感染症(HCID)イベントの、2024年5月の概要
(初発HCIDの重大インシデント)
接触感染のHCID
・クリミア・コンゴ出血熱:ロシア、ジョージア、スペイン、アフガニスタンとブルガリアから英国に
渡航した症例、アフガニスタン、イラン、イラク、カザフスタン、北マケドニア、パキスタン、セネ
ガル、トルコ;ヒト
・エボラウイルス疾患:西アフリカの流行に関連する英国の症例;ヒト
・ラッサ熱:西アフリカからの英国に渡航した症例、フランス、リベリア、ナイジェリア;ヒト
・マールブルグウイルス疾患:ギニア、ガーナ、赤道ギニア、タンザニア;ヒト
空気感染のHCID
・鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス:中国;ヒト
・鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス:エジプト、イラク、パキスタン、トルコ、ナイジェリア、スペ
GOV.UK.
イン、米国、英国、エクアドル、チリ、カンボジア、オーストラリア、香港;ヒト、ウシ
https://www.gov.uk/government/publicatio
・中東呼吸器症候群:バーレーン、ヨルダン、イラク、サウジアラビア、クウェート、オマーン、カ
ns/high-consequence-infectious-diseasesタール、アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、ケニア、アラブ首長国連邦から英国の輸入例;ヒ
monthly-summaries/global-highト
consequence-infectious-disease-events・Mpox(クレードIのみ):中央アフリカ共和国、カメルーン、DRC、ガボン、コンゴ共和国;ヒト
summary-may-2024
・ニパウイルス:バングラデシュ、インド、マレーシア、シンガポール;ヒト
・肺ペスト(ペスト菌):マダガスカル、ペルー、DRC;ヒト
・重症急性呼吸器症候群:中国、英国;ヒト
(さらなるHCIDの重大インシデント)
・アルゼンチン出血熱(Junin virus):アルゼンチン、ベルギー;ヒト
・ボリビア出血熱(Machupo virus):ボリビア;ヒト
・Lujoウイルス疾患:ザンビア;ヒト
・重症熱性血小板減少症候群:中国、日本、韓国、台湾、タイ、ミャンマー、ベトナム、パキスタ
ン;ヒト
・Andes virus(ハンタウイルス):チリ、アルゼンチン;ヒト
・鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルス:中国、ギリシャ;トリ、ヒト
・鳥インフルエンザA(H7N7)ウイルス:英国、アイルランド、オランダ、イタリア;ヒト、トリ
85 鳥インフルエンザ
J Med Virol. 96(2024)e29766
2022年2月より、米国でHPAI A(H5N1)ウイルスの家禽のアウトブレイクが報告され、4700万羽
以上が殺処分された。2024年3月には、ミネソタ州の農場のヤギで初めてH5N1ウイルスの感
染が確認された。その後、テキサス、カンザス、ニューメキシコ、ミシガン、アイダホ、オハイオ、
ノースカロライナ、サウスダコタ、コロラド州の酪農場のウシ群でも感染が広がった。6月11日
現在、米国12州の80農場以上のウシ群でH5N1ウイルスの感染が確認されている。5月にはア
イダホ州の農場のアルパカでも感染が確認された。これは家畜種を超えた感染の初めての事
例である。
感染したウシの生乳を与えられた納屋のネコ24匹のうち半数以上が死亡しており、剖検で複
数の組織からH5N1ウイルスの抗原が検出されている。CDCはこれまでに、テキサス州(2024
年4月1日)及びミシガン州(2024年5月22日及び2024年5月30日に別々の2つの酪農場で)の
乳牛群で病気になったウシに直接接触したことが判明しており、リアルタイム逆転写PCR(RTPCR)及びシークエンシングによってHPAI A(H5N1)ウイルス感染陽性であることが確認された
3例を報告している。ヒトへの感染は現在4例確認されているが、症状は軽症であり、インフル
エンザ抗ウイルス薬オセルタミビル(タミフル)で治療後に完全に回復した。
家畜、コンパニオンアニマル及びヒトにおけるこれらのHPAI Aウイルスの感染及び伝播経路
はまだ十分に理解されていないため、発生を予防するために、感受性動物種のH5N1感染の
調査と実験研究が、生態、伝播経路、疾患病理及び病因を理解するために必要である。
JAMA. 331(2024)1789-1791
2020年に始まったHPAI A(H5N1)ウイルスの世界的な流行は、現在、米国の複数の州の酪農
牛に広く広がっており、公衆衛生上の深刻な懸念がある。
最初のヒトへの感染例は、2022年12月にテキサス州の酪農場従業員1人が結膜炎に感染した
例で、完全に回復した。ウイルスが哺乳動物からヒトに感染する可能性があることが明らかに
なった最初の報告である。
その後、ウイルスは酪農牛に急速に広がり、2023年5月2日時点で、コロラド、カンザス、ネブラ
スカ、アイオワ、ミネソタ、サウスダコタ、ウィスコンシン、カリフォルニア、テキサスの9州で発生
が確認されている。小売りの生乳の5サンプルのうち、1サンプルがウイルス陽性であった。研
究により、ウシの乳腺の感染による可能性があると学者は指摘している。牛乳供給は低温殺
菌が確認できていることから安全と米国FDAは報告している。CDCによると、感染したウシに
接触したヒトは10日間モニタリングされており、今年3月以降、少なくとも220人がモニターされ、
少なくとも30人が検査を受けている。これまでのところ、ウシのアウトブレイクに関連した陽性
例は、酪農場労働者の1例のみであった。現時点では、CDC及びWHOは他の国際団体と並ん
で、一般市民に対する現在のリスクはまだ低いと述べている。
WHOによると、2021年以降、世界中で新たに37種類の哺乳類からH5N1ウイルスが検出され
ている。USDAの動植物衛生検査局によると、これには2022年以降、米国の28州において約
20種の野生哺乳類が含まれる。ウイルスは既にウシの体内に入り、他の動物にも感染してい
るため、他の家畜、すなわちブタに感染する可能性が懸念される。ブタへの伝播が起これば、
ヒトにも感染しやすい新たな株が出現する恐れがあり、ブタへの伝播も防ぐ必要があることを
専門家は説明している。
過去2年間で世界的にこのウイルスは様々な動物種に広がっており、農場動物や野生動物で
積極的な監視の検討が必要といえる。
JAMA. 332(2024)267-269
「Medical News & Perspectives」によると、2024年5月30日にCDCは、ミシガン州の酪農場労働
者が鳥インフルエンザ(H5N1)に感染したと発表した。これは、米国でのH5N1発生における3
例目であり、少なくとも9州の67の酪農場で感染が確認されている。最初の感染例はテキサス
州で確認され、目の炎症のみの症状が報告された。ミシガン州の最新の感染者は、目の不快
感と上気道症状を呈し、回復中である。CDCは感染の監視を強化しており、感染が疑われる
動物に接触した350人以上を監視し、39人が検査を受けた。現在のところ、テキサス州とミシガ
ン州の2例のみが確認されている。USDAは、乳牛の輸送前にインフルエンザ検査を義務付
け、感染が確認された場合の報告を求めているが、監視体制が不十分であるとの指摘があ
る。感染経路の解明には、さらなる検査と監視が必要である。
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概要
84 鳥インフルエンザ
〇世界的に重大な影響を及ぼす感染症(HCID)イベントの、2024年5月の概要
(初発HCIDの重大インシデント)
接触感染のHCID
・クリミア・コンゴ出血熱:ロシア、ジョージア、スペイン、アフガニスタンとブルガリアから英国に
渡航した症例、アフガニスタン、イラン、イラク、カザフスタン、北マケドニア、パキスタン、セネ
ガル、トルコ;ヒト
・エボラウイルス疾患:西アフリカの流行に関連する英国の症例;ヒト
・ラッサ熱:西アフリカからの英国に渡航した症例、フランス、リベリア、ナイジェリア;ヒト
・マールブルグウイルス疾患:ギニア、ガーナ、赤道ギニア、タンザニア;ヒト
空気感染のHCID
・鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス:中国;ヒト
・鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス:エジプト、イラク、パキスタン、トルコ、ナイジェリア、スペ
GOV.UK.
イン、米国、英国、エクアドル、チリ、カンボジア、オーストラリア、香港;ヒト、ウシ
https://www.gov.uk/government/publicatio
・中東呼吸器症候群:バーレーン、ヨルダン、イラク、サウジアラビア、クウェート、オマーン、カ
ns/high-consequence-infectious-diseasesタール、アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、ケニア、アラブ首長国連邦から英国の輸入例;ヒ
monthly-summaries/global-highト
consequence-infectious-disease-events・Mpox(クレードIのみ):中央アフリカ共和国、カメルーン、DRC、ガボン、コンゴ共和国;ヒト
summary-may-2024
・ニパウイルス:バングラデシュ、インド、マレーシア、シンガポール;ヒト
・肺ペスト(ペスト菌):マダガスカル、ペルー、DRC;ヒト
・重症急性呼吸器症候群:中国、英国;ヒト
(さらなるHCIDの重大インシデント)
・アルゼンチン出血熱(Junin virus):アルゼンチン、ベルギー;ヒト
・ボリビア出血熱(Machupo virus):ボリビア;ヒト
・Lujoウイルス疾患:ザンビア;ヒト
・重症熱性血小板減少症候群:中国、日本、韓国、台湾、タイ、ミャンマー、ベトナム、パキスタ
ン;ヒト
・Andes virus(ハンタウイルス):チリ、アルゼンチン;ヒト
・鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルス:中国、ギリシャ;トリ、ヒト
・鳥インフルエンザA(H7N7)ウイルス:英国、アイルランド、オランダ、イタリア;ヒト、トリ
85 鳥インフルエンザ
J Med Virol. 96(2024)e29766
2022年2月より、米国でHPAI A(H5N1)ウイルスの家禽のアウトブレイクが報告され、4700万羽
以上が殺処分された。2024年3月には、ミネソタ州の農場のヤギで初めてH5N1ウイルスの感
染が確認された。その後、テキサス、カンザス、ニューメキシコ、ミシガン、アイダホ、オハイオ、
ノースカロライナ、サウスダコタ、コロラド州の酪農場のウシ群でも感染が広がった。6月11日
現在、米国12州の80農場以上のウシ群でH5N1ウイルスの感染が確認されている。5月にはア
イダホ州の農場のアルパカでも感染が確認された。これは家畜種を超えた感染の初めての事
例である。
感染したウシの生乳を与えられた納屋のネコ24匹のうち半数以上が死亡しており、剖検で複
数の組織からH5N1ウイルスの抗原が検出されている。CDCはこれまでに、テキサス州(2024
年4月1日)及びミシガン州(2024年5月22日及び2024年5月30日に別々の2つの酪農場で)の
乳牛群で病気になったウシに直接接触したことが判明しており、リアルタイム逆転写PCR(RTPCR)及びシークエンシングによってHPAI A(H5N1)ウイルス感染陽性であることが確認された
3例を報告している。ヒトへの感染は現在4例確認されているが、症状は軽症であり、インフル
エンザ抗ウイルス薬オセルタミビル(タミフル)で治療後に完全に回復した。
家畜、コンパニオンアニマル及びヒトにおけるこれらのHPAI Aウイルスの感染及び伝播経路
はまだ十分に理解されていないため、発生を予防するために、感受性動物種のH5N1感染の
調査と実験研究が、生態、伝播経路、疾患病理及び病因を理解するために必要である。
JAMA. 331(2024)1789-1791
2020年に始まったHPAI A(H5N1)ウイルスの世界的な流行は、現在、米国の複数の州の酪農
牛に広く広がっており、公衆衛生上の深刻な懸念がある。
最初のヒトへの感染例は、2022年12月にテキサス州の酪農場従業員1人が結膜炎に感染した
例で、完全に回復した。ウイルスが哺乳動物からヒトに感染する可能性があることが明らかに
なった最初の報告である。
その後、ウイルスは酪農牛に急速に広がり、2023年5月2日時点で、コロラド、カンザス、ネブラ
スカ、アイオワ、ミネソタ、サウスダコタ、ウィスコンシン、カリフォルニア、テキサスの9州で発生
が確認されている。小売りの生乳の5サンプルのうち、1サンプルがウイルス陽性であった。研
究により、ウシの乳腺の感染による可能性があると学者は指摘している。牛乳供給は低温殺
菌が確認できていることから安全と米国FDAは報告している。CDCによると、感染したウシに
接触したヒトは10日間モニタリングされており、今年3月以降、少なくとも220人がモニターされ、
少なくとも30人が検査を受けている。これまでのところ、ウシのアウトブレイクに関連した陽性
例は、酪農場労働者の1例のみであった。現時点では、CDC及びWHOは他の国際団体と並ん
で、一般市民に対する現在のリスクはまだ低いと述べている。
WHOによると、2021年以降、世界中で新たに37種類の哺乳類からH5N1ウイルスが検出され
ている。USDAの動植物衛生検査局によると、これには2022年以降、米国の28州において約
20種の野生哺乳類が含まれる。ウイルスは既にウシの体内に入り、他の動物にも感染してい
るため、他の家畜、すなわちブタに感染する可能性が懸念される。ブタへの伝播が起これば、
ヒトにも感染しやすい新たな株が出現する恐れがあり、ブタへの伝播も防ぐ必要があることを
専門家は説明している。
過去2年間で世界的にこのウイルスは様々な動物種に広がっており、農場動物や野生動物で
積極的な監視の検討が必要といえる。
JAMA. 332(2024)267-269
「Medical News & Perspectives」によると、2024年5月30日にCDCは、ミシガン州の酪農場労働
者が鳥インフルエンザ(H5N1)に感染したと発表した。これは、米国でのH5N1発生における3
例目であり、少なくとも9州の67の酪農場で感染が確認されている。最初の感染例はテキサス
州で確認され、目の炎症のみの症状が報告された。ミシガン州の最新の感染者は、目の不快
感と上気道症状を呈し、回復中である。CDCは感染の監視を強化しており、感染が疑われる
動物に接触した350人以上を監視し、39人が検査を受けた。現在のところ、テキサス州とミシガ
ン州の2例のみが確認されている。USDAは、乳牛の輸送前にインフルエンザ検査を義務付
け、感染が確認された場合の報告を求めているが、監視体制が不十分であるとの指摘があ
る。感染経路の解明には、さらなる検査と監視が必要である。
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