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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[551KB] (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53729.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第3回 3/14)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

31 リケッチア症

出典

ProMED-mail 20240603.8716820

概要
【概要】新たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告。カリフォルニア州
北部在住の2例における重症RMSF様疾患の臨床的及び疫学的特徴を報告する。両例の発症
日は20年近く離れており、この疾患は新たに同定されたSFGリケッチア症Rickettsia, sp
CA6269に起因していた。
【症例1】2023年7月に発症したRMSF疑いの男性であり、カリフォルニア州公衆衛生局に報告
された。3日前からインフルエンザ様症状があり救急科を受診した。抗菌療法を開始し、入院と
なった。低酸素血症、アシドーシス、脳症、痙攣発作の増悪のため、入院3日目にICUへ転送さ
れた。ICUでの11日を含む22日間の入院後に退院した。患者は発症19日以内にサンフランシ
スコ湾岸地域外への渡航はなく、ダニ咬刺は思い当たらなかった。発症14日以内にゴルフをし
ており、そのいくつかのコースでゴルフボールを取りに草木の中へ入っていた。それがダニへ
の曝露源となった可能性があった。追跡調査としてそのゴルフコースでダニを収集したが、ど
のダニもR. rickettsii 又はRickettsia sp. CA6269に感染していなかった。
【症例2】SFGリケッチア症患者8例の検体の後向き試験により、第2の症例を認めた。2004年に
RMSFと診断された成人男性であった。同年6月に発症し、5日間の頭痛、嘔吐、羞明、頚部痛
及び錯乱を呈し救急外来を受診した。入院し、抗菌薬治療を開始した。入院3日目に低酸素及
び昏睡状態となったため、挿管しICUに4日間入室した。13日目にリケッチア脳炎の一次診断
で退院した。 発症前2週間にサンフランシスコ湾岸地域外への渡航はなかったが、同期間中
に公園やビーチ等を訪れキャンプをしていた。その公園でダニが体の上を這っていたことを思
い出したが、咬まれてはいなかった。発症後30~40日後に現地調査が実施され、3種のダニ
が捕集されたが、Dermacentor 属ダニの分子検査ではR. rickettsii は検出されなかった。
【考察】2例とも、急性腎障害、呼吸不全、皮膚の壊死及び壊疽、並びに脳炎などRMSFと共通
する重症な臨床症状を呈したが、Rickettsia sp. CA6269及びR. rickettsii による感染症を区別
できるような特有の臨床的特徴は認められなかった。両例とも野外活動中に地元地域で感染
したと考えられるが、ダニに咬まれた記憶はなかった。Rickettsia sp. CA6269は、SFGリケッチ
アの調査のためにカリフォルニアで収集されたHaemaphysalis leporispalustris(チマダニ)の調
査中に発見されている。研究者らは、簡易MLSTスキームの結果に基づき、この新しいリケッ
チアをR. lanei と命名することを提案した。さらに全長領域のシーケンス解析を実施し、
Rickettsia sp.CA6269が新しいリケッチア種を定義する2003年の基準を満たしていることを確
立した。Rickettsia sp. CA6269の地理的分布、潜在的ベクター、感染有病率及び保有宿主を
調査するためにさらなる環境調査が必要である。H. leporispalustris の成虫はウサギとノウサ
ギを吸血するが、幼虫と若虫の段階は地面によく訪れる鳥類や小型齧歯類を吸血する。ヒト
がH. leporispalustris に咬まれるのはまれであり、このことはSFGリケッチア伝播におけるこの
ダニ種の役割が限られていることを示す。

Leptospira licerasiae はペルー、アマゾンのIquitos地域の都市部、都市周辺部、農村部におい

32 レプトスピラ症

33 レンサ球菌感染

34 レンサ球菌感染

35 レンサ球菌感染

BMC Vet Res. 20(2024)348

て、症候性ヒト患者と家屋周囲のラットから初めて検出された中程度の病原性の種で、その後
は同地域のクビワペッカリーにおける感染、ブラジルから帰国した日本人からの分離、フィリピ
ンとマレーシアの環境試料からの分離が報告されている。上記以外の動物と、欧州における
分離・同定の報告はない。ここでは別のレプトスピラ種の感染試験において確認された、オー
ストリアの健康なブタのL. licerasiae 感染について報告する。
発症機序を明らかにするための感染試験において、感染群のブタ(n=3)にL. interrogans
serovar Icterohaemorrhagiae を感染させ、感染3時間後から感染28日後まで、接触動物群のブ
タ(n=3、6カ月齢)を感染群と共に飼育した。試験期間中、血液、尿、膣スワブ試料を10回採取
し、感染28日目にすべての実験動物を安楽死させ、剖検で肝臓、腎臓、膀胱、卵巣、卵管、両
方の子宮角を採取した。全てのブタは試験開始前に複数のレプトスピラ種に関する検査で陰
性(MAT抗体価≦1:50)だった。
感染処理から10日後、接触動物群のうちの1頭であるブタ#15の尿試料の培養でスピロヘータ
の増殖が認められ、これをAges40_分離株と命名した。16S rRNA PCR法とサンガー配列決定
により、Ages40_分離株の16S rRNA配列がL. licerasiae 配列と100%同一で、感染群からの伝
播に起因する株ではないことが明らかとなった。血清型決定において、Ages40_分離株は、計
49種の血清に対し反応しなかった。Ages40_分離株の全ゲノム配列決定と系統樹作成で、
Ages40_分離株は他のL. licerasiae のゲノムと明確にクラスター化した。
L. licerasiae の培養分離・分子的同定の報告はほとんどが熱帯・亜熱帯地域で、欧州の温帯
に位置するオーストリアで、さらに家畜のブタから検出されたという事実は重要である。本研究
でも見られたようにL. licerasiae 感染は標準的な分子学的・血清学的診断ツールでは検出され
ないが、L. licerasiae は中程度の病原性を有すると考えられるため、地理的分布とその病原
性、人獣共通感染の可能性をより詳細に追跡することが重要である。

ProMED-mail 20240704.8717373

ブタの腸を食べた10日後、58歳男性は高熱、頭痛、眠気、難聴、皮膚に紫黒色の出血性発疹
を呈した。2024年7月3日、Phu Tho General Hospitalの医師によると、検査、血液培養、脳脊髄
液培養の結果、患者はレンサ球菌感染による髄膜炎であった。20日以上の治療後、患者の健
康状態は安定している。医師によると、患者は適切な調理がされていなかったり、十分に加熱
されていなかったり、生と加熱された食品を同じ器具で切ったりしたことによって、レンサ球菌
に感染した豚肉や豚腸を食べた可能性がある。

ProMED-mail 20240724.8717724

病気のブタを1頭屠殺して摂食した2日後、36歳の男性は高熱を出し、易刺激性を示し、
Streptococcus suis 陽性であった。2024年7月23日、ハノイ疾病管理センターの代表者による
と、患者は頭痛があり、嘔吐が多く、易刺激性を示し、Bach Mai Hospitalでの脳脊髄液検査の
結果、Streptococcus suis が陽性であった。集中治療の結果、患者の健康状態は安定し、さら
に経過を観察するため、Ba Vi District General Hospitalに移された。

ProMED-mail 20240811.8718082

2024年8月6日、50歳男性がブラッドソーセージを摂取した直後に発熱と消化器疾患、翌朝に
は頭痛、めまい、吐き気を発症し、Dinh Hoa General Hospitalにおいて救急治療を受けた。患
者はStreptococcus suis の陽性反応を示した。医師は患者を敗血症性ショック、連鎖球菌感染
症と脳卒中と診断し、Thai Nguyen Central General Hospitalに搬送した。2024年8月9日午後、
患者は死亡した。患者はブラッドソーセージを食べ、病気が進行して急速に死亡に至ったの
は、脳卒中の関与が考えられる。

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