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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[551KB] (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53729.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第3回 3/14)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

PNAS Nexus. 3(2024)259

HEVは野生動物(イノシシ、シカ)、家畜のブタ、ラット、ニワトリ、ヒトに広く分布する病原体で、
ヒトにおいてはほとんどが自然治癒すると考えられているが、基礎疾患のある者、免疫抑制状
態の者、妊娠中の者では致死的となる可能性がある。ラットにおいて高レベルで循環している
新興HEVであるRocahepevirus rattiは、2013年の研究では非ヒト霊長類で複製されなかったこ
とからヒトへの感染性はないと結論付けられていたが、2018年に香港の免疫抑制されたヒトに
おける症例が報告された。ラットHEVの正確な感染経路は分かっていない。本研究では、ラット
HEV(LCK-3110株)の感染性クローンの生産法を開発し、重要なHEV感染源であるブタにおけ
る感染性を検討した。
純粋隔離群のブタにLCK-3110キャップウイルスRNAを肝内接種すると、接種9日目にラット
HEVが糞便から検出された。試験終了の接種35日目には、糞便中、血清中だけでなく胆汁、
肝臓、脾臓、回腸、腎臓、膀胱、尿、糞便、脳、脳脊髄液からラットHEV RNAが検出された。陽
性対照とするため、別のHEV株(US-2 HEV)をブタに感染させ、糞便中へのウイルス排出を含
む感染の成立を確認した。
接種35日目に屠殺したブタの腸内容物を調整し、A群のブタ(n=3)にはラットHEV、B群(n=2)に
はUS-2 HEV、C群(n=2)にはリン酸緩衝生理食塩水を静脈内注射した。A群のブタは全て接
種35日目に糞中ウイルス排泄とウイルス血症を示し、剖検で得られた他の組織、体液もウイ
ルスRNA陽性であった。B群も同様にウイルスRNA陽性が示された。実験期間中、ラットHEVは
US-2 HEVよりも多く排出された。ラットHEV感染ブタの肝臓では肉眼的病変は検出されず、顕
微鏡的病変のみが明白だった。未感染のブタを感染ブタと同室で飼育した結果、未感染ブタ
は感染ブタとの接触7日目から糞便中にラットHEVを排出し始め、7日目にはウイルス血症を呈
した。
本研究では新興人畜共通感染性ラットHEVがブタにおける感染性を有しており、ヒトのラット
HEV感染においてブタが中間感染源となり得ることが明らかになった。

ProMED-mail 20240318.8715469

フィンランドの保健福祉研究所の感染症登録によると、2024年1月初めから3月15日までに、合
計99件ものE型肝炎の感染者数が記録されている。2023年の同時期には3例しか記録されて
おらず、近年では年間平均30例の感染が検出されている。
E型肝炎患者の共通点は、病人が食べた肉ソーセージと思われるが、まだ定かではない。食
品トレーサビリティとサンプル検査は食品庁で続けられているが、特別専門家のエリナ・レイノ
ネン氏は「食品サンプルの調査では、肉ソーセージ製品からHEVが検出されているが、これら
の製品が患者の発症に関係しているかどうかはまだ調査中である。例えば、肉ソーセージと
人間から検出されたウイルスが同じかどうかはまだわかっていない」と言う。
肉ソーセージとE型肝炎感染の関連を調査する研究の結果は、来週には完了する予定であ
る。調査はその後も続けられる。

105 E型肝炎

Transfusion. 64(2024)335-347

〇献血者の核酸増幅検査により日本におけるE型肝炎の疫学を解明し、輸血による感染を防

日本ではこれまで45例の輸血によるHEVの感染が報告されている。2020年8月のHEV個別核
酸増幅検査(HEV NAT)導入を受け、HEV NAT陽性の献血者について解析を行った。HEV
NAT陽性率から新規HEV感染例数及び無症候感染率を推計、また、HEV RNAの定量化、系
統解析、及び抗体検査を行い、遡及調査結果に基づいて輸血によるHEV感染の残存リスクに
ついて評価をした。導入から1年間で合計5,075,100件の献血血液をスクリーニングした結果、
2,804件(0.055%)が陽性であり、地域差が見られた。献血者のHEV NAT陽性率とウイルス血
症期間をもとに、国内の献血可能な年齢層では毎年約270,000例の新規HEV感染例が発生し
ている可能性があり、感染症法に基づくHEV感染報告数から無症候性感染率が99.9%である
と推計された。遺伝子型を特定することができた1,113件中、HEV-3及びHEV-4はそれぞれ
98.8%及び1.2%であった。個別NATウィンドウピリオドの前後(前13.9日、後12日)を含めた
HEV血症の期間は、最大88.2日であると推計された。HEV NAT導入後は輸血によるHEV感染
確定例は認めていない。これまでの調査結果では、ウイルス量の多い献血血液であったとし
ても必ずしも感染するとは限らずウィンドウピリオド中の可能性のある献血でも輸血感染は起
きていない。ウィンドウピリオド中の献血によるHEV感染は理論上のリスクとしては残存する
が、現状のスクリーニング条件下での遡及調査を実施する合理的根拠については再確認が
必要と考える。

106 H1N1インフルエンザ

GOV. UK.
2024年4月、CDCは2024年における米国で初めてブタインフルエンザA(H1N1)vのヒト感染例
https://www.gov.uk/government/publicatio を報告した。症例はペンシルベニア州の小児で、症状発現前にブタとの接触があった。この症
ns/emerging-infections-monthly例は感染後、病院での治療を要したが、その後回復している。
summaries/infectious-disease調査の結果、当症例の発症前に、この患者と密接な接触があった2名が軽度の症状を発症し
surveillance-and-monitoring-for-animalていたことが判明した。完全に回復したこちらの2名もブタと接触していたが、インフルエンザ検
and-human-health-summary-april-2024
査は受けていない。

107 H1N1インフルエンザ

GOV. UK.
https://www.gov.uk/government/publicatio 2024年1月29日、スペイン当局はカタルーニャ地方からブタインフルエンザA(H1N1)変異ウイ
ns/emerging-infections-monthlyルスによるヒト感染の可能性を報告した。症例は33歳男性で、基礎疾患の既往歴はなく、養豚
summaries/infectious-disease場で働いている。症例は2023年11月25日に症状を呈した。本人は完全に回復し、接触者間で
surveillance-and-monitoring-for-animalも養豚場の同僚間でもそれ以上の症例は検出されなかった。
and-human-health-summary-january-2024

108 H1N1インフルエンザ

3例のA(H1N1)vウイルス感染が確認された。ブラジル(クレード 1A.3.3.25)、スペイン(クレード
1A.3.3.2)、スイス(クレード 1C.2.2)各1例ずつであった。スペインとスイスの症例ではブタとの
接触が報告されている。ブラジルの症例ではブタとの接触は報告されていない。ブラジルの症
例は重症だったが、スペインとスイスの症例は軽度で、全員が回復した。

103 E型肝炎

104 E型肝炎

Wkly Epidemiol Rec. 13(2024)147-162

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