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資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[551KB] (2 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53729.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第3回 3/14)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
5 細菌感染
6 ウイルス感染
7 原虫感染
出典
概要
Jpn J Infect Dis. 77(2024)289-291
【症例報告】58歳の男性が2021年9月30日に3日間の腹痛と12時間の発熱を訴えて入院した。
患者は9月27日に原因不明の腹痛を経験し、右上腹部に持続的な疝痛があり、9月29日に状
態が悪化した。入院時の体温は38.5°Cで、上腹部に圧痛があったが、反跳痛や腹部打診音
はなかった。初診では急性胆嚢炎と診断され、消化器内科に入院した。CT検査では胆嚢の拡
大、胆嚢壁の肥厚、胆嚢周囲の脂肪蓄積が認められた。血液検査では白血球数13.11 x 10^9
/L、好中球割合86.7%、C反応性タンパク62.86 mg/L、プロカルシトニン0.15 ng/mL、アミラー
ゼ75 U/L、リパーゼ94 U/Lが示された。入院後、絶食、酸抑制、抗炎症薬、鎮痙薬、補液、肝
保護などの対症療法を受け、メゾロシリンとセフォタキシムの静脈投与を受けた。
【治療経過】10月6日に全身麻酔下で腹腔鏡下探査と部分的胆嚢摘出術が行われた。術後の
病理検査では、炎症細胞の蓄積と白血球の浸潤が認められ、化膿性及び壊疽性変化を伴う
急性胆嚢炎が示された。その後、レボフロキサシンの静脈投与により患者の状態は改善し、
10月15日に退院した。入院当日に採取された血液は、BacT/Alert連続監視血液培養システム
で好気性及び嫌気性ボトルで培養された。2日後、嫌気性ボトルが陽性となり、染色が不良な
グラム陰性桿菌が検出された。陽性血液培養は好気性及び嫌気性条件下で35°Cで6日間培
養された。好気性環境では成長が見られなかったが、嫌気性条件下では非常に小さな透明な
細菌コロニーが観察された。血液培養培地から分離された細菌株のグラム染色では、グラム
陰性桿菌が確認された。このグラム陰性菌は、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化飛行
時間質量分析法(MALDI-TOF MS)を使用してH. cholecystus と同定された。H. cholecystus は
最初、胆管線維症及び小葉中心性膵炎のハムスターの肝臓から分離された。これまでの報告
では、H. cholecystus とハムスターにおける胆管炎及び膵炎の発生との間に関連がある可能
性が示唆されている。しかし、ヒトにおけるH. cholecystus 感染の症例は報告されていない。こ
の患者で観察された臨床症状は、急性胆嚢炎で典型的に観察されたものと一致した。腹部CT
で胆嚢容積が増加し、術後病理組織学的に化膿と限局性壊疽を伴う急性胆嚢炎と診断され
た。さらに、血液培養検体からH. cholecystus が分離された。これらの検査所見に基づいて、
患者はH. cholecystus による急性胆嚢炎及び菌血症と診断された。
【結論】本症例は、急性胆嚢炎を伴う成人におけるH. cholecystus 菌血症の初めての報告であ
る。H. cholecystus は、MALDI-TOF MS、16S rRNAシーケンシング、及び全ゲノムシーケンシ
ングによって確認された。H. cholecystus の臨床経過とその潜在的なヒト病原体としての影響
についての認識を高める必要がある。
N Engl J Med. 391(2024)821-831
【背景】6月に、内モンゴルの湿地公園でダニに噛まれた後、持続的な発熱と多臓器不全を呈
した患者がいた。次世代シーケンシングにより、この患者が未知のオルトナイロウイルス
(Wetland virus, WELV)に感染していることが判明した。
【方法】ダニに噛まれた発熱患者を対象に、WELV感染の有病率を調査するための病院ベース
の監視を実施した。ウイルスの分離と、その感染性及び病原性を動物モデルで調査した。
【結果】WELVはナイロウイルス科のオルトナイロウイルス属に属し、ダニ媒介性のHazaraオル
トナイロウイルス群に最も近縁である。内モンゴル、黒竜江省、吉林省、遼寧省の患者から急
性WELV感染が確認された。患者は発熱、めまい、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節炎、腰痛など
の非特異的な症状を呈し、まれに点状出血や局所リンパ節腫脹を伴った。一部の患者は神経
症状を示した。一般的な検査結果として、白血球減少症、血小板減少症、D-ダイマー及び乳
酸脱水素酵素の上昇が見られた。回復期の患者から採取した血清サンプルの抗体価は、急
性期サンプルの数倍に達した。WELV RNAは、5種類のダニ及びヒツジ、ウマ、ブタ、ヒガシモ
グラネズミから検出された。ウイルスはヒト臍帯静脈内皮細胞に細胞変性効果を示した。ウイ
ルスの腹腔内注射により、BALB/c、C57BL/6、及び昆明マウスで致死的な感染が引き起こさ
れた。イスカチマダニは、WELVを経卵巣的に伝播する可能性のあるベクターである。
【結論】新たに発見されたオルトナイロウイルスが、北東中国のヒトの発熱性疾患と関連してい
ることが確認された。
Parasitol Int. 99(2024)102832
【要約】2020年6月、東京でBalaenoptera acutorostrata(ニタリクジラ)の生肉を食べたことに関連した疑わし
い食中毒の事例が報告された。顕微鏡解析により、クジラの肉中にトキソプラズマ・ゴンディ(Toxoplasma
gondii )の組織嚢胞とサルコシスチス属のサルコシストが見つかった。肉から抽出したDNAにはT. gondii の
SAG2及びITS1領域の配列が検出された。遺伝マーカーSAG1、SAG2(5‘- SAG2、3‘-SAG2、及びalt.
SAG2)、SAG3、BTUB、GRA6、c22-8、c29-2、L358、PK1、及びApicoを使用した多座位ネストPCR-RFLPの
ジェノタイピングにより、T. gondii のジェノタイプはタイプIIで、L358座位のパターンはタイプIであることが明ら
かになった。6つの座位(GRA6、GRA7、SAG1、HP2、UPRT1、及びUPRT7)の系統解析では、これらの配列
はハプログループ2にクラスタリングした。さらに、クジラの肉から分離されたT. gondii の毒性関連遺伝子
ROP5及びROP18の配列は、タイプIIのME49リファレンス株と類似していた。mtDNA cox/遺伝子、18S rRNA
遺伝子、及びITS1領域の配列解析は、クジラの肉から分離されたサルコシストがトリ又は肉食動物を中間
宿主とするサルコシスチス属種と最も類似していることを示したが、種は特定できなかった。我々の知る限
り、これは日本の疑わしい食中毒事例に関与する患者が摂取した同じクジラの肉中でT. gondii とサルコシス
チス属が検出された初めての報告である。
【状況の説明】T. gondii は、ヒトや他の恒温動物、鳥類や海洋哺乳類を中間宿主として感染する最も一般的
な寄生虫の一つで、唯一の終宿主はネコ科である。ヒトは、汚染された手や食物、水を通じてオーシストを
偶然に摂取することにより感染する可能性がある。また、T. gondii の組織嚢胞に感染した中間宿主であるウ
シ、ブタ、ヤギの生肉や加熱不足の肉を食べることも感染経路となる。クジラ、イルカ、アザラシなどの海洋
哺乳類もT. gondii に寄生される。しかし、クジラの肉がヒトのトキソプラズマ症の感染源となる事例は報告さ
れていない。2020年6月、東京で報告された疑わしい食中毒の事例では、ニタリクジラの生肉を食べた9人
のうち5人が下痢や高熱(39℃)などの症状を示した。摂取後の症状は5人の患者のうち4人では12時間以内
に、1人では5日後に現れた。患者の便と同じクジラの冷凍サンプルが細菌とウイルスの検査のために調査
されたが、典型的な食中毒細菌やウイルスは検出されなかった。患者の血清中の抗トキソプラズマ抗体は、
血液の採取に協力が得られなかったため調査することができなかった。ここでは、クジラの肉と疑わしい食
中毒事例との関連を探るために、クジラの肉中のトキソプラズマとサルコシスチスの分子及び組織病理学的
検査を行った。組織病理学的検査では、クジラの肉組織に炎症などの病変は見られなかったが、2種類の嚢
胞が見つかりました。そのうちの1つは直径約50 μmの嚢胞で、PAS染色陽性であり、IHC染色により T.
gondii 陽性と判定された。一方、他の嚢胞はPAS染色陽性でIHC陰性であり、幅0.2~0.5mm、厚さ約5μmの
滑らかな嚢胞壁を持っていた。クジラの肉から分離されたサルコシスチス属のサルコシストの種は、形態学
的には特定できなかった。サルコシスチス属がヒトに対してどの程度の病原性を持つかは不明である。ウマ
やシカのサルコシスチス属は、ヒトを終宿主又は中間宿主として感染させないが、摂取後の短い潜伏期間を
経て一時的な嘔吐や下痢を引き起こす急性食中毒を引き起こすことがある。これらのサルコシストは、下痢
毒素として15 kDaのタンパク質を含んでいると報告されている。肉を摂取した後の12時間以内に下痢、吐き
気、発熱などの症状を示した4人の患者がいたことから、クジラの肉のサルコシスチス属のサルコシストがウ
マやシカのサルコシスチス属と同様の毒素を保有している可能性が示唆された。
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感染症(PT)
5 細菌感染
6 ウイルス感染
7 原虫感染
出典
概要
Jpn J Infect Dis. 77(2024)289-291
【症例報告】58歳の男性が2021年9月30日に3日間の腹痛と12時間の発熱を訴えて入院した。
患者は9月27日に原因不明の腹痛を経験し、右上腹部に持続的な疝痛があり、9月29日に状
態が悪化した。入院時の体温は38.5°Cで、上腹部に圧痛があったが、反跳痛や腹部打診音
はなかった。初診では急性胆嚢炎と診断され、消化器内科に入院した。CT検査では胆嚢の拡
大、胆嚢壁の肥厚、胆嚢周囲の脂肪蓄積が認められた。血液検査では白血球数13.11 x 10^9
/L、好中球割合86.7%、C反応性タンパク62.86 mg/L、プロカルシトニン0.15 ng/mL、アミラー
ゼ75 U/L、リパーゼ94 U/Lが示された。入院後、絶食、酸抑制、抗炎症薬、鎮痙薬、補液、肝
保護などの対症療法を受け、メゾロシリンとセフォタキシムの静脈投与を受けた。
【治療経過】10月6日に全身麻酔下で腹腔鏡下探査と部分的胆嚢摘出術が行われた。術後の
病理検査では、炎症細胞の蓄積と白血球の浸潤が認められ、化膿性及び壊疽性変化を伴う
急性胆嚢炎が示された。その後、レボフロキサシンの静脈投与により患者の状態は改善し、
10月15日に退院した。入院当日に採取された血液は、BacT/Alert連続監視血液培養システム
で好気性及び嫌気性ボトルで培養された。2日後、嫌気性ボトルが陽性となり、染色が不良な
グラム陰性桿菌が検出された。陽性血液培養は好気性及び嫌気性条件下で35°Cで6日間培
養された。好気性環境では成長が見られなかったが、嫌気性条件下では非常に小さな透明な
細菌コロニーが観察された。血液培養培地から分離された細菌株のグラム染色では、グラム
陰性桿菌が確認された。このグラム陰性菌は、マトリックス支援レーザー脱離/イオン化飛行
時間質量分析法(MALDI-TOF MS)を使用してH. cholecystus と同定された。H. cholecystus は
最初、胆管線維症及び小葉中心性膵炎のハムスターの肝臓から分離された。これまでの報告
では、H. cholecystus とハムスターにおける胆管炎及び膵炎の発生との間に関連がある可能
性が示唆されている。しかし、ヒトにおけるH. cholecystus 感染の症例は報告されていない。こ
の患者で観察された臨床症状は、急性胆嚢炎で典型的に観察されたものと一致した。腹部CT
で胆嚢容積が増加し、術後病理組織学的に化膿と限局性壊疽を伴う急性胆嚢炎と診断され
た。さらに、血液培養検体からH. cholecystus が分離された。これらの検査所見に基づいて、
患者はH. cholecystus による急性胆嚢炎及び菌血症と診断された。
【結論】本症例は、急性胆嚢炎を伴う成人におけるH. cholecystus 菌血症の初めての報告であ
る。H. cholecystus は、MALDI-TOF MS、16S rRNAシーケンシング、及び全ゲノムシーケンシ
ングによって確認された。H. cholecystus の臨床経過とその潜在的なヒト病原体としての影響
についての認識を高める必要がある。
N Engl J Med. 391(2024)821-831
【背景】6月に、内モンゴルの湿地公園でダニに噛まれた後、持続的な発熱と多臓器不全を呈
した患者がいた。次世代シーケンシングにより、この患者が未知のオルトナイロウイルス
(Wetland virus, WELV)に感染していることが判明した。
【方法】ダニに噛まれた発熱患者を対象に、WELV感染の有病率を調査するための病院ベース
の監視を実施した。ウイルスの分離と、その感染性及び病原性を動物モデルで調査した。
【結果】WELVはナイロウイルス科のオルトナイロウイルス属に属し、ダニ媒介性のHazaraオル
トナイロウイルス群に最も近縁である。内モンゴル、黒竜江省、吉林省、遼寧省の患者から急
性WELV感染が確認された。患者は発熱、めまい、頭痛、倦怠感、筋肉痛、関節炎、腰痛など
の非特異的な症状を呈し、まれに点状出血や局所リンパ節腫脹を伴った。一部の患者は神経
症状を示した。一般的な検査結果として、白血球減少症、血小板減少症、D-ダイマー及び乳
酸脱水素酵素の上昇が見られた。回復期の患者から採取した血清サンプルの抗体価は、急
性期サンプルの数倍に達した。WELV RNAは、5種類のダニ及びヒツジ、ウマ、ブタ、ヒガシモ
グラネズミから検出された。ウイルスはヒト臍帯静脈内皮細胞に細胞変性効果を示した。ウイ
ルスの腹腔内注射により、BALB/c、C57BL/6、及び昆明マウスで致死的な感染が引き起こさ
れた。イスカチマダニは、WELVを経卵巣的に伝播する可能性のあるベクターである。
【結論】新たに発見されたオルトナイロウイルスが、北東中国のヒトの発熱性疾患と関連してい
ることが確認された。
Parasitol Int. 99(2024)102832
【要約】2020年6月、東京でBalaenoptera acutorostrata(ニタリクジラ)の生肉を食べたことに関連した疑わし
い食中毒の事例が報告された。顕微鏡解析により、クジラの肉中にトキソプラズマ・ゴンディ(Toxoplasma
gondii )の組織嚢胞とサルコシスチス属のサルコシストが見つかった。肉から抽出したDNAにはT. gondii の
SAG2及びITS1領域の配列が検出された。遺伝マーカーSAG1、SAG2(5‘- SAG2、3‘-SAG2、及びalt.
SAG2)、SAG3、BTUB、GRA6、c22-8、c29-2、L358、PK1、及びApicoを使用した多座位ネストPCR-RFLPの
ジェノタイピングにより、T. gondii のジェノタイプはタイプIIで、L358座位のパターンはタイプIであることが明ら
かになった。6つの座位(GRA6、GRA7、SAG1、HP2、UPRT1、及びUPRT7)の系統解析では、これらの配列
はハプログループ2にクラスタリングした。さらに、クジラの肉から分離されたT. gondii の毒性関連遺伝子
ROP5及びROP18の配列は、タイプIIのME49リファレンス株と類似していた。mtDNA cox/遺伝子、18S rRNA
遺伝子、及びITS1領域の配列解析は、クジラの肉から分離されたサルコシストがトリ又は肉食動物を中間
宿主とするサルコシスチス属種と最も類似していることを示したが、種は特定できなかった。我々の知る限
り、これは日本の疑わしい食中毒事例に関与する患者が摂取した同じクジラの肉中でT. gondii とサルコシス
チス属が検出された初めての報告である。
【状況の説明】T. gondii は、ヒトや他の恒温動物、鳥類や海洋哺乳類を中間宿主として感染する最も一般的
な寄生虫の一つで、唯一の終宿主はネコ科である。ヒトは、汚染された手や食物、水を通じてオーシストを
偶然に摂取することにより感染する可能性がある。また、T. gondii の組織嚢胞に感染した中間宿主であるウ
シ、ブタ、ヤギの生肉や加熱不足の肉を食べることも感染経路となる。クジラ、イルカ、アザラシなどの海洋
哺乳類もT. gondii に寄生される。しかし、クジラの肉がヒトのトキソプラズマ症の感染源となる事例は報告さ
れていない。2020年6月、東京で報告された疑わしい食中毒の事例では、ニタリクジラの生肉を食べた9人
のうち5人が下痢や高熱(39℃)などの症状を示した。摂取後の症状は5人の患者のうち4人では12時間以内
に、1人では5日後に現れた。患者の便と同じクジラの冷凍サンプルが細菌とウイルスの検査のために調査
されたが、典型的な食中毒細菌やウイルスは検出されなかった。患者の血清中の抗トキソプラズマ抗体は、
血液の採取に協力が得られなかったため調査することができなかった。ここでは、クジラの肉と疑わしい食
中毒事例との関連を探るために、クジラの肉中のトキソプラズマとサルコシスチスの分子及び組織病理学的
検査を行った。組織病理学的検査では、クジラの肉組織に炎症などの病変は見られなかったが、2種類の嚢
胞が見つかりました。そのうちの1つは直径約50 μmの嚢胞で、PAS染色陽性であり、IHC染色により T.
gondii 陽性と判定された。一方、他の嚢胞はPAS染色陽性でIHC陰性であり、幅0.2~0.5mm、厚さ約5μmの
滑らかな嚢胞壁を持っていた。クジラの肉から分離されたサルコシスチス属のサルコシストの種は、形態学
的には特定できなかった。サルコシスチス属がヒトに対してどの程度の病原性を持つかは不明である。ウマ
やシカのサルコシスチス属は、ヒトを終宿主又は中間宿主として感染させないが、摂取後の短い潜伏期間を
経て一時的な嘔吐や下痢を引き起こす急性食中毒を引き起こすことがある。これらのサルコシストは、下痢
毒素として15 kDaのタンパク質を含んでいると報告されている。肉を摂取した後の12時間以内に下痢、吐き
気、発熱などの症状を示した4人の患者がいたことから、クジラの肉のサルコシスチス属のサルコシストがウ
マやシカのサルコシスチス属と同様の毒素を保有している可能性が示唆された。
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