よむ、つかう、まなぶ。
資料3-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[551KB] (22 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53729.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第3回 3/14)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ID
感染症(PT)
出典
概要
ProMED-mail 20240918.8718818
〇情報源:CIDRAP
CDCは2024年9月13日、Missouriの当局から最近報告されたH5鳥インフルエンザのヒト症例1
例に関する新たな情報を共有した。CDCは、本ウイルスのノイラミニダーゼがN1であることを
確認したことを含む、患者の臨床検体中の本ウイルスの遺伝子配列決定から得られた結果の
詳細を述べた。臨床検査では、本例の患者に感染したH5N1ウイルスが米国の乳牛のウイル
スと密接に関連しているという更なるエビデンスを発見した。
2024年9月13日の状況更新情報において、CDCは、同stateがその後、症状を有する接触者2
例に関する情報を共有したと述べた。1例は、本例の患者の家庭内接触者で、同日に同様の
症状を有していた。この接触者は検査を受けず、その後回復した。初発例の患者は重要な基
礎疾患のため入院した。入院中に呼吸器パネル検査が行われ、インフルエンザ陽性の結果と
なったため、その他のサンプルとまとめて、サブタイプ分類のために同stateの研究所に送られ
た。
Missouriの当局はまた、CDCに対し、医療従事者1例が軽度の症状を呈したが、検査ではイン
フルエンザ陰性であったと述べたことなどについて記載。
99 鳥インフルエンザ
Wkly Epidemiol Rec. 21(2024)272
2024年4月1日、インフルエンザA(H5N1)ウイルスによるヒト感染の臨床検査確認症例につい
て、米国IHR National Focal PointからWHOが通知を受けた。3月27日に症状が発現し、インフ
ルエンザA(H5N1)ウイルスに感染していると推定される乳牛への接触歴があった。これは、国
で検出されたインフルエンザA(H5N1)の2番目のヒト症例である。A(H5N1)は感染した哺乳動
物との接触により感染するが、他のインフルエンザ亜型によるヒトへの感染はこれまでに哺乳
動物から発生している。これ以外にインフルエンザA(H5N1)のヒト感染に関連する症例は特定
されていない。ウイルスはヒト間の伝播を促進する変異を獲得していないため、WHOは、入手
可能な情報に基づき、このウイルスによる一般集団への公衆衛生上のリスクは低く、職業的
曝露を受ける者の感染リスクは低度から中等度であると評価している。
100 鳥インフルエンザ
〇2024年5月1日開催の第21回新型インフルエンザ対策に関する小委員会・第8回ワクチン作
業班会議(合同開催)資料が掲載されている。HPAI A(H5N1)ウイルス感染症例に関するリス
クアセスメントとその対応
2024年より、米国からヤギ及び乳牛でのH5N1感染症例及び未殺菌乳からH5N1が検出され接
触者の調査中にヒト感染症例が確認された。また、ヒト感染症例の報告は限られるが、鳥類及
び哺乳類で流行が拡大していることから、2020年以降の状況について、疫学情報の更新及び
リスクアセスメントが行われた。
国外のヒトにおける発生状況として、乳牛の接触後に結膜炎症状を呈したテキサス州の感染
厚生労働省.
例について、下記掲載があった。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39954 該当患者は結膜炎以外の症状を呈さなかったが、結膜の拭い液及び咽頭拭い液からHPAIウ
.html
イルスが検出された。このヒト感染例から分離されたウイルスは、Clade2.3.4.4bに属するHPAI
ウイルス(H5N1)であり、同じ農場の乳牛から検出されたHPAIウイルスの遺伝子配列と近似し
ていた。この遺伝子配列の中で、哺乳類への適応に関する既知の変異であるPB2のE627K変
異が確認されたが、そのほかにヒトを含む哺乳類への適応に関与する変異、抗ウイルス薬へ
の耐性に関与する変異のいずれも確認されなかったと報告された。
また、乳牛からヒトへの感染に関連するリスクアセスメントについての記載は下記掲載があっ
た。
FDAは国内で流通している牛乳の安全性には影響がないと声明を発表している他、CDCも一
般市民がHPAIウイルス(H5N1)に感染するリスクは以前として低いとしている。
98 鳥インフルエンザ
101 E型肝炎
102 E型肝炎
J Med Virol. 96(2024)e29735
〇慢性E型肝炎患者における精液由来E型肝炎ウイルス(HEV)の感染性の証明
男性の慢性E型肝炎患者9名中7名の精液からHEVを検出した。HEV RNA濃度は、5名の患者
では血清と比較して100倍以上高かったが、2名の患者では10倍以上低かった。これまで、精
液中に排出されたHEVの感染性の証明はできておらず、本研究では、精液及び他の体液の
HEVの感染性を調べるためにoverconfluent PLC/PRF/5細胞をベースとした最適化された細
胞培養システムを用いた。数名の患者の精液中のHEVに感染力があることが示され、HEV
RNAが1×10^9コピー/mlの高いウイルス量まで複製されたことから、新たな感染経路の可能
性を示唆し、HEVを潜在的な性感染症とみなすことが出来る。
J Med Virol. 96(2024)e29777
HEVは世界中で急性ウイルス性肝炎の原因となっている病原体で、毎年約330万人の症候性
症例と44,000人の死亡を引き起こす。急性肝炎が最も頻度の高い症状で、慢性感染や肝臓以
外の症状も起こることがある。HEVには8つの遺伝子型があり、遺伝子型1-2はヒトだけに感染
し、遺伝子型3-4は動物(ウサギ、イノシシ、ブタなど)とヒトに感染する。疫学的研究ではブタレ
バーソーセージや加熱不十分なブタ食品の消費とHEV感染の関連が示されている。本研究で
は、ヒトHEV症例と、この患者の職業に関連するブタから便を採取し、HEVヌクレオチド配列の
類似性を調べた。
62歳男性が、7日間にわたる倦怠感、黄色尿、皮膚そう痒を主訴として入院した。抗HEV IgM・
IgG陽性、血清・便中HEV-RNA陽性であり、HEV感染症と診断された。患者は養豚業に従事し
ており、以前にもブタが悪心の症状を示し胆汁のついた液体を嘔吐していたことを報告した。
患者の農場を訪れ30頭のブタの糞便試料を収集し、患者及びブタの糞便試料からのHEVRNA抽出、ほぼ全長のゲノム配列決定、ヌクレオチドレベル・アミノ酸レベルでの類似性分析、
系統樹構築を行った。30点のブタ試料のうち6点がHEV陽性で、患者由来を含む7株すべてが
HEV遺伝子型4(4b亜型)であった。患者由来株とブタ由来株の類似性は、ヌクレオチドレベル
では最大99.944%、アミノ酸レベルではブタ由来株のうち5株が患者由来株と100%同一であっ
た。この地域(中国広東省)の他の患者由来の株と系統樹を構築したが、本症例の患者由来
株は農場のブタ由来株と最も密接な近縁性を示した。
患者の病歴と職業、HEVの伝播経路より、HEVはおそらく豚肉の消費、ブタの糞便や汚染水と
の接触を介して、ブタから患者に伝播されたと推測される。HEV遺伝子型4に関する過去の研
究では、ヒト由来株とブタ由来株の遺伝的類似性は示されたが疫学的関連性がなかったた
め、ヒトとブタの間の食品媒介伝播の明確な証拠は得られていない。本研究はHEV亜型4bの
人畜共通感染経路に焦点を当てた。ほぼ全長ゲノムレベルの比較で99.944%という類似性は
既存の文献の中で最高レベルであり、HEV 4b亜型がブタからヒトに伝播する可能性の間接的
証拠を提供する。
22 / 23
感染症(PT)
出典
概要
ProMED-mail 20240918.8718818
〇情報源:CIDRAP
CDCは2024年9月13日、Missouriの当局から最近報告されたH5鳥インフルエンザのヒト症例1
例に関する新たな情報を共有した。CDCは、本ウイルスのノイラミニダーゼがN1であることを
確認したことを含む、患者の臨床検体中の本ウイルスの遺伝子配列決定から得られた結果の
詳細を述べた。臨床検査では、本例の患者に感染したH5N1ウイルスが米国の乳牛のウイル
スと密接に関連しているという更なるエビデンスを発見した。
2024年9月13日の状況更新情報において、CDCは、同stateがその後、症状を有する接触者2
例に関する情報を共有したと述べた。1例は、本例の患者の家庭内接触者で、同日に同様の
症状を有していた。この接触者は検査を受けず、その後回復した。初発例の患者は重要な基
礎疾患のため入院した。入院中に呼吸器パネル検査が行われ、インフルエンザ陽性の結果と
なったため、その他のサンプルとまとめて、サブタイプ分類のために同stateの研究所に送られ
た。
Missouriの当局はまた、CDCに対し、医療従事者1例が軽度の症状を呈したが、検査ではイン
フルエンザ陰性であったと述べたことなどについて記載。
99 鳥インフルエンザ
Wkly Epidemiol Rec. 21(2024)272
2024年4月1日、インフルエンザA(H5N1)ウイルスによるヒト感染の臨床検査確認症例につい
て、米国IHR National Focal PointからWHOが通知を受けた。3月27日に症状が発現し、インフ
ルエンザA(H5N1)ウイルスに感染していると推定される乳牛への接触歴があった。これは、国
で検出されたインフルエンザA(H5N1)の2番目のヒト症例である。A(H5N1)は感染した哺乳動
物との接触により感染するが、他のインフルエンザ亜型によるヒトへの感染はこれまでに哺乳
動物から発生している。これ以外にインフルエンザA(H5N1)のヒト感染に関連する症例は特定
されていない。ウイルスはヒト間の伝播を促進する変異を獲得していないため、WHOは、入手
可能な情報に基づき、このウイルスによる一般集団への公衆衛生上のリスクは低く、職業的
曝露を受ける者の感染リスクは低度から中等度であると評価している。
100 鳥インフルエンザ
〇2024年5月1日開催の第21回新型インフルエンザ対策に関する小委員会・第8回ワクチン作
業班会議(合同開催)資料が掲載されている。HPAI A(H5N1)ウイルス感染症例に関するリス
クアセスメントとその対応
2024年より、米国からヤギ及び乳牛でのH5N1感染症例及び未殺菌乳からH5N1が検出され接
触者の調査中にヒト感染症例が確認された。また、ヒト感染症例の報告は限られるが、鳥類及
び哺乳類で流行が拡大していることから、2020年以降の状況について、疫学情報の更新及び
リスクアセスメントが行われた。
国外のヒトにおける発生状況として、乳牛の接触後に結膜炎症状を呈したテキサス州の感染
厚生労働省.
例について、下記掲載があった。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39954 該当患者は結膜炎以外の症状を呈さなかったが、結膜の拭い液及び咽頭拭い液からHPAIウ
.html
イルスが検出された。このヒト感染例から分離されたウイルスは、Clade2.3.4.4bに属するHPAI
ウイルス(H5N1)であり、同じ農場の乳牛から検出されたHPAIウイルスの遺伝子配列と近似し
ていた。この遺伝子配列の中で、哺乳類への適応に関する既知の変異であるPB2のE627K変
異が確認されたが、そのほかにヒトを含む哺乳類への適応に関与する変異、抗ウイルス薬へ
の耐性に関与する変異のいずれも確認されなかったと報告された。
また、乳牛からヒトへの感染に関連するリスクアセスメントについての記載は下記掲載があっ
た。
FDAは国内で流通している牛乳の安全性には影響がないと声明を発表している他、CDCも一
般市民がHPAIウイルス(H5N1)に感染するリスクは以前として低いとしている。
98 鳥インフルエンザ
101 E型肝炎
102 E型肝炎
J Med Virol. 96(2024)e29735
〇慢性E型肝炎患者における精液由来E型肝炎ウイルス(HEV)の感染性の証明
男性の慢性E型肝炎患者9名中7名の精液からHEVを検出した。HEV RNA濃度は、5名の患者
では血清と比較して100倍以上高かったが、2名の患者では10倍以上低かった。これまで、精
液中に排出されたHEVの感染性の証明はできておらず、本研究では、精液及び他の体液の
HEVの感染性を調べるためにoverconfluent PLC/PRF/5細胞をベースとした最適化された細
胞培養システムを用いた。数名の患者の精液中のHEVに感染力があることが示され、HEV
RNAが1×10^9コピー/mlの高いウイルス量まで複製されたことから、新たな感染経路の可能
性を示唆し、HEVを潜在的な性感染症とみなすことが出来る。
J Med Virol. 96(2024)e29777
HEVは世界中で急性ウイルス性肝炎の原因となっている病原体で、毎年約330万人の症候性
症例と44,000人の死亡を引き起こす。急性肝炎が最も頻度の高い症状で、慢性感染や肝臓以
外の症状も起こることがある。HEVには8つの遺伝子型があり、遺伝子型1-2はヒトだけに感染
し、遺伝子型3-4は動物(ウサギ、イノシシ、ブタなど)とヒトに感染する。疫学的研究ではブタレ
バーソーセージや加熱不十分なブタ食品の消費とHEV感染の関連が示されている。本研究で
は、ヒトHEV症例と、この患者の職業に関連するブタから便を採取し、HEVヌクレオチド配列の
類似性を調べた。
62歳男性が、7日間にわたる倦怠感、黄色尿、皮膚そう痒を主訴として入院した。抗HEV IgM・
IgG陽性、血清・便中HEV-RNA陽性であり、HEV感染症と診断された。患者は養豚業に従事し
ており、以前にもブタが悪心の症状を示し胆汁のついた液体を嘔吐していたことを報告した。
患者の農場を訪れ30頭のブタの糞便試料を収集し、患者及びブタの糞便試料からのHEVRNA抽出、ほぼ全長のゲノム配列決定、ヌクレオチドレベル・アミノ酸レベルでの類似性分析、
系統樹構築を行った。30点のブタ試料のうち6点がHEV陽性で、患者由来を含む7株すべてが
HEV遺伝子型4(4b亜型)であった。患者由来株とブタ由来株の類似性は、ヌクレオチドレベル
では最大99.944%、アミノ酸レベルではブタ由来株のうち5株が患者由来株と100%同一であっ
た。この地域(中国広東省)の他の患者由来の株と系統樹を構築したが、本症例の患者由来
株は農場のブタ由来株と最も密接な近縁性を示した。
患者の病歴と職業、HEVの伝播経路より、HEVはおそらく豚肉の消費、ブタの糞便や汚染水と
の接触を介して、ブタから患者に伝播されたと推測される。HEV遺伝子型4に関する過去の研
究では、ヒト由来株とブタ由来株の遺伝的類似性は示されたが疫学的関連性がなかったた
め、ヒトとブタの間の食品媒介伝播の明確な証拠は得られていない。本研究はHEV亜型4bの
人畜共通感染経路に焦点を当てた。ほぼ全長ゲノムレベルの比較で99.944%という類似性は
既存の文献の中で最高レベルであり、HEV 4b亜型がブタからヒトに伝播する可能性の間接的
証拠を提供する。
22 / 23