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○個別事項(その2)について-1 (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00110.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第492回 10/22)《厚生労働省》 |
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外来化学療法実施時の栄養指導等の例
○ 外来化学療法室における栄養相談内容としては、食欲不振、体重減少、味覚障害等が多い。
○ 抗がん剤の副作用は、症状により発症時期が異なり、栄養管理・指導ポイントは、症状毎に異なっている。
表 各症状と栄養管理・指導ポイント
35
30
25
20
症状
栄養管理・指導ポイント
悪心・嘔吐
・さっぱりとしたのどごしのよいものを選択する。
・“におい”を抑えた食品調理を選択する。
・消化が良く、刺激の少ない食品・調理を選択する。
・一回量は少なめに、感触を加える。
・体調のよいときを見計らって摂取する。
味覚障害(味覚鈍化、味
覚過敏、異味症、感覚へ
の違和感)
・味覚障害の症状を把握する。
・違和感のある味やにおいを避け、食べやすい味・風味を利用する。
・好きな香り・うま味を利用し、メニューを工夫する。
・滑らかな口当たりの食材・料理を選択する。
口腔粘膜障害
・簡単に潰せる軟らかい食品・料理を選択する。
・薄い味付けを心がける。
・水分を多く含む滑らかな形態にする。
・食事の温度は人肌程度に調整する。
下痢
・腸に刺激を与える食品を控える。
・温かく消化吸収のよい食品・料理を選択する。
・十分な水分摂取に努める。
・水溶性食物繊維・乳酸菌を適量摂取する。
便秘
・水溶性・不溶性食物繊維の豊富な食事をとる。
・十分な水分摂取を心がける。
・脂質を適度に摂取する。
乳酸菌食品をとり、腸内環境を整える。
貧血
・鉄運を豊富に含む食品を選択する。
・十分なエネルギーとたんぱく質の補給を心がける。
・ビタミンCと鉄を同時に摂取し、吸収率を上げる。
・食事中、食事前後は濃い緑茶・コーヒーは控える。
・食事のみで改善がむずかしい場合は鉄剤の必要性を伝える。
15
10
5
0
図 外来化学療法室における栄養相談内容
出典:堤ら、日本静脈経腸栄養学会雑誌33(4):1019-024:2018
表 抗がん剤副作用の発症時期及び症状
期間
症状
投与当日
アレルギー反応(顔面紅潮、灼熱感、発刊など)、
めまい、発熱、血管痛、耳下腺痛、悪心・嘔吐など
1~3日
発疹、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐など
7~14日
口内炎、下痢、食欲不振、胃部重圧感、白血球・血
小板の減少など
14~28日
臓器障害(骨髄、内分泌腺、心臓、肝臓、腎臓な
ど)、膀胱炎、皮膚角質化、色素沈着、脱毛、神経
症状など
2~6か月
肺線維症、うっ血性心不全など
出典:千歳、臨床栄養、Vol129(4) 486-493:2016
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○ 外来化学療法室における栄養相談内容としては、食欲不振、体重減少、味覚障害等が多い。
○ 抗がん剤の副作用は、症状により発症時期が異なり、栄養管理・指導ポイントは、症状毎に異なっている。
表 各症状と栄養管理・指導ポイント
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症状
栄養管理・指導ポイント
悪心・嘔吐
・さっぱりとしたのどごしのよいものを選択する。
・“におい”を抑えた食品調理を選択する。
・消化が良く、刺激の少ない食品・調理を選択する。
・一回量は少なめに、感触を加える。
・体調のよいときを見計らって摂取する。
味覚障害(味覚鈍化、味
覚過敏、異味症、感覚へ
の違和感)
・味覚障害の症状を把握する。
・違和感のある味やにおいを避け、食べやすい味・風味を利用する。
・好きな香り・うま味を利用し、メニューを工夫する。
・滑らかな口当たりの食材・料理を選択する。
口腔粘膜障害
・簡単に潰せる軟らかい食品・料理を選択する。
・薄い味付けを心がける。
・水分を多く含む滑らかな形態にする。
・食事の温度は人肌程度に調整する。
下痢
・腸に刺激を与える食品を控える。
・温かく消化吸収のよい食品・料理を選択する。
・十分な水分摂取に努める。
・水溶性食物繊維・乳酸菌を適量摂取する。
便秘
・水溶性・不溶性食物繊維の豊富な食事をとる。
・十分な水分摂取を心がける。
・脂質を適度に摂取する。
乳酸菌食品をとり、腸内環境を整える。
貧血
・鉄運を豊富に含む食品を選択する。
・十分なエネルギーとたんぱく質の補給を心がける。
・ビタミンCと鉄を同時に摂取し、吸収率を上げる。
・食事中、食事前後は濃い緑茶・コーヒーは控える。
・食事のみで改善がむずかしい場合は鉄剤の必要性を伝える。
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図 外来化学療法室における栄養相談内容
出典:堤ら、日本静脈経腸栄養学会雑誌33(4):1019-024:2018
表 抗がん剤副作用の発症時期及び症状
期間
症状
投与当日
アレルギー反応(顔面紅潮、灼熱感、発刊など)、
めまい、発熱、血管痛、耳下腺痛、悪心・嘔吐など
1~3日
発疹、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐など
7~14日
口内炎、下痢、食欲不振、胃部重圧感、白血球・血
小板の減少など
14~28日
臓器障害(骨髄、内分泌腺、心臓、肝臓、腎臓な
ど)、膀胱炎、皮膚角質化、色素沈着、脱毛、神経
症状など
2~6か月
肺線維症、うっ血性心不全など
出典:千歳、臨床栄養、Vol129(4) 486-493:2016
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