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資料4-2 令和3年度国立医薬品食品衛生研究所 研究開発機関評価報告書 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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またネット上で国民が直接輸入・購入ができる状態になっているので、日本国民の健
康を守るという使命においては、この領域についても、さらに突っ込まれたい。また、
食品による健康危害についての情報は軽微なものであっても地方試験所や保健所が草
の根情報として持っていると思われるので、これら地方機関との連携を深め、これを
集約し明確にわかるようにして日本国内全体に行き渡る情報発信をされたい。
(9)有機化学部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
レギュラトリーサイエンスに関わる研究として、日本薬局方と関連情報のデータベ
ース作成・管理・運営などを実施し、医薬品医療機器総合機構への協力を果たしてい
る。国際学会を含む学会発表、論文発表、解説記事、特許が複数あり、十分な成果で
あると判断される。
厚労省所管の研究所の中で唯一の有機化学系研究部として、大学等から多くの研究
生を受け入れ、分野の人材育成に貢献している。
低分子、中分子創薬評価において、マンパワーも少ない中で、どのような特徴を生
かして世界をリードして行くのか、具体的なストラテジーをさらに明確にされたい。
研究生・実習生の受け入れ実績は評価できるが、他の部局と比べても突出して多い。
これだけの研究生・実習生を受け入れて、すべての研究生・実習生に対して目が届き、
十分な指導が行われているのか危惧される。
特許、特に現在一番ホットな新型コロナウイルスに対する薬剤で特許を出願されて
おり、アクティビティーは高い。ただし特許は国内特許だけでなく、経費と手間が非
常に多大であることは重々承知であるが、国際特許として出されたい。
2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
本機関において部局横断的に化学的基盤を提供する役割を担っており、研究分野・
課題の選定は概ね適切である。
他の各部における医薬品、特に化学合成された医薬品についての安全性は最終産物
としての薬剤のみを対象とされているのに対し、その製造・合成過程のステップを含
めた安全性確保を考えられるのは当部のみである。その部分についての課題を増やさ
れてはいかがか。より安全性の高い合成方法の提示などがなされればと思う。
3.共同研究の状況、産学官の連携及び国際協力等外部との交流
研究所内の関連部門及び他機関との積極的な共同研究を実施して、多数のプロジェ
クトの推進に寄与していることが評価できる。各種審議会への参画による行政支援は
多数なされていると評価される。
連続生産などの製造ステップを含めた化学薬品と品質管理についての課題の重要性
が今後の課題として提示されており、これをより生産現場に近づけるために、製造会
社とのさらなる連携と共同研究に注力されたい。
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