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資料4-2 令和3年度国立医薬品食品衛生研究所 研究開発機関評価報告書 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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にも共同研究を実施することが重要だと思う。国際協力は必須な分野なので、今後も
積極的に関与していってもらいたい。
(13)食品衛生管理部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
食肉などの輸入品が多くなっているところで、国際調和が非常に重要になっている
ことから、それに対応されていることが大きい。また国内においては HACCP 導入のた
めに屠畜場や処理場における HACCP 検証を推進されており、日本国民の健康被害抑止
に役立っている。
大学から研究生を取り込んで人材養成を進められたい。
今後の更なる病原微生物の試験法確立へ期待したい。特に、食品微生物標準試験法
の国際調和をより一層推進して、国際整合の確保に努めていただきたい。
研究実績については、国内学会の発表数が 3 年間で減少傾向である点が気になる。

2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
選定された課題はいずれも厚労省の食品衛生管理の施策に直結したものであり、食
品の安全性確保に向けた、HACCP 導入を始めとする製造加工工程管理手法や標準試験
法の国際調和に向けた取り組みは重要かつ喫緊の課題である。
リスク管理により事故を未然に防ぐことの重要性について、事業者や一般市民など
を啓発する取組を考慮してもいいのではないか。
3.共同研究の状況、産学官の連携及び国際協力等外部との交流
複数の国内及び国際共同研究、産学官連携、国際協力が示されており、共同研究で
は国衛研主導のものが多く見受けられる。各種審議会への参画による行政支援は多数
なされていると評価される。
屠殺場の現場まで直接踏み込んでやっているのは重要である。今後は魚加工の現場
にも踏み込んでほしい。一方で現場という意味においてはレストラン等の調理現場に
おける衛生管理も重要であり、そこへの HACCP 導入のため、まずは大手レストラン企
業等との連携も考えてみられてはいかがか。
(14)衛生微生物部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
英語の原著論文を数多く出されており、研究成果は高く評価される。食品のみなら
ず室内環境における微生物(真菌)汚染についても研究がなされており、視点を広く
保たれていることがうかがわれる。
MALDI-ToF MS を用いたコロナ検出法は、確実な検出法として実用化が望まれる。
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