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資料4-2 令和3年度国立医薬品食品衛生研究所 研究開発機関評価報告書 (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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(10)生活衛生化学部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
新型コロナウイルス感染症関連課題として、生活環境でのコロナウイルスの残存性
に及ぼす表面特性を明らかにし、その他、新規消毒剤の承認申請におけるガイドライ
ン策定に関する研究、感染症対策を謳う家庭用除菌剤等の実態、健康被害及び規制状
況調査、家庭用マスクに含まれる揮発性有機化学物質及び紫外線吸収剤の実態調査に
取り組んでいる。これらの調査・研究により得られた成果は新型コロナウイルスに限
らず、広く感染症対策に有効な情報を提供するものと思われ、厚労省の施策に直結し
た成果であると判断される。
コロナウイルス感染症は衛生とも深く関係しており、短期的な取り組み等もみられ
るが、実用につながるような具体的な提言をますます発信されたい。
研究対象が大学における研究テーマと合致しないため大学院生を引き込んで人材養
成しにくいかもしれないが、ぜひ何とか外部から研究生を取り込んでいただきたい。
原著論文数が少ないが、行政報告は数多く出しており、行政への貢献は大きい。行
政報告したテーマについても、広く周知できるようにデータをまとめる等して論文公
表を行われたい。研究成果の公表として、もう少し積極的な英文での publication が
望まれる。
2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
研究課題の選定は、多くが厚労省の施策又は事業を反映したものであり、多数の国
内機関との共同により進められており、レギュラトリーサイエンスとしての役割を充
分に果たしていると判断される。
COVID-19 に関連して、食品汚染に対する調査や、新規消毒剤・家庭用除菌剤・家庭
用マスクにおける健康被害の可能性調査を行ったことは時機を得ている。
金属アレルギーやラテックス・アレルギーなどの原因となる接触性アレルゲン(特
に新型コロナウイルス対策のために多くの人が手袋を装着するようになり、低品質の
天然ゴムで作られた手袋が問題になってくるのではないか)について担当するとすれ
ば、当部になるように思われ、それも対象としてやっていかれることは可能であろう
か。
新型コロナウイルス感染症の出現により、ヒトの住環境での滞在様式や時間が大幅
に変化したため、それに関連してシックハウス対策の見直しが必要になるものと思わ
れる。環境汚染物質のうち、短期的課題として取り上げているように、有機フッ素化
合物の汚染実態調査が進んでおらず、水道原水や水道におけるモニタリングを急ぐ必
要がある。生活環境化学物質に関して、乳幼児や小児は特有の曝露環境、発達期固有
の生体機能を示すので、成人を対象とした曝露調査のみならず、子供を対象とした曝
露評価の必要性は高いと思われる。
新型コロナウイルスによる様々な影響を考慮した課題を設定して研究を進めて欲し
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1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
新型コロナウイルス感染症関連課題として、生活環境でのコロナウイルスの残存性
に及ぼす表面特性を明らかにし、その他、新規消毒剤の承認申請におけるガイドライ
ン策定に関する研究、感染症対策を謳う家庭用除菌剤等の実態、健康被害及び規制状
況調査、家庭用マスクに含まれる揮発性有機化学物質及び紫外線吸収剤の実態調査に
取り組んでいる。これらの調査・研究により得られた成果は新型コロナウイルスに限
らず、広く感染症対策に有効な情報を提供するものと思われ、厚労省の施策に直結し
た成果であると判断される。
コロナウイルス感染症は衛生とも深く関係しており、短期的な取り組み等もみられ
るが、実用につながるような具体的な提言をますます発信されたい。
研究対象が大学における研究テーマと合致しないため大学院生を引き込んで人材養
成しにくいかもしれないが、ぜひ何とか外部から研究生を取り込んでいただきたい。
原著論文数が少ないが、行政報告は数多く出しており、行政への貢献は大きい。行
政報告したテーマについても、広く周知できるようにデータをまとめる等して論文公
表を行われたい。研究成果の公表として、もう少し積極的な英文での publication が
望まれる。
2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
研究課題の選定は、多くが厚労省の施策又は事業を反映したものであり、多数の国
内機関との共同により進められており、レギュラトリーサイエンスとしての役割を充
分に果たしていると判断される。
COVID-19 に関連して、食品汚染に対する調査や、新規消毒剤・家庭用除菌剤・家庭
用マスクにおける健康被害の可能性調査を行ったことは時機を得ている。
金属アレルギーやラテックス・アレルギーなどの原因となる接触性アレルゲン(特
に新型コロナウイルス対策のために多くの人が手袋を装着するようになり、低品質の
天然ゴムで作られた手袋が問題になってくるのではないか)について担当するとすれ
ば、当部になるように思われ、それも対象としてやっていかれることは可能であろう
か。
新型コロナウイルス感染症の出現により、ヒトの住環境での滞在様式や時間が大幅
に変化したため、それに関連してシックハウス対策の見直しが必要になるものと思わ
れる。環境汚染物質のうち、短期的課題として取り上げているように、有機フッ素化
合物の汚染実態調査が進んでおらず、水道原水や水道におけるモニタリングを急ぐ必
要がある。生活環境化学物質に関して、乳幼児や小児は特有の曝露環境、発達期固有
の生体機能を示すので、成人を対象とした曝露調査のみならず、子供を対象とした曝
露評価の必要性は高いと思われる。
新型コロナウイルスによる様々な影響を考慮した課題を設定して研究を進めて欲し
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