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資料4-2 令和3年度国立医薬品食品衛生研究所 研究開発機関評価報告書 (20 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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ば大きな進展になるが、今回のプレゼンにおいては各々のポイントにおけるデータ取
得については理解できたが、その間を結ぶアルゴリズムが不明確。統合解析系として
どのように構築し、具体的に実用的に利用できるのかのかが不明確。AI を使うにして
も具体性が見えず、どのようなロジックで学習させていくのかが理解できなかった。
血液からのエクソソーム抽出の標準化においては、さまざまな病調・体調の異なる状
態の患者血液からエクソソームの精製はどの程度なされ、その精製度と収率の確認は
なされているのか?
今後は、本当に使えるのかどうか、どこまで知ることができるのか、ヒトに外挿で
きるのかといった、エクソソーム解析の限界を明らかにして欲しい。いずれのプロジ
ェクトにおいても、全体的に機序解明に関する取り組み事例の解釈や成果が表に出て
くると、それぞれの研究の意義がより明確になるように思われる。学会発表、総説を
含む論文発表は他の部と同等であるが、共同研究先の論文比率が高いため、今後の研
究成果の発信に期待したい。
トキシコゲノミクスやエクソソーム解析の課題において、対象生物(たとえば実験
上ではマウス、実際にはヒト)において見られる生体反応という結果のパラメーター
の方から原因となる毒性を見出すことは、どこまで可能か。
トキシコゲノミクスやエクソソーム解析ともに未だに開発段階であり、これが国内
のみならず国際的に標準化されなければ役に立たないので、開発段階から積極的に国
際共同研究を仕掛けていった方が良い。
(17)薬理部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
医薬品の安全性薬理試験に関して、iPS 技術などを活用して、医薬品開発、規制に関
連する多大な貢献を行っている。
iPS を利用した薬理試験系を確立し、それを国内外の試験機関との間で妥当性試験
と検証試験を行なっており、一般化された標準方法にまで持ち込む努力がなされてい
る。それが国際標準とされるかどうかは別として、このステップを踏んで行なってい
る点が高く評価できる。
研究業績は豊富であるが、人材育成に関しては具体的イメージを持ちにくい。人材
養成のために、ぜひ大学から大学院生を数多く積極的にリクルートされたい。
1st author の英語原著論文がもっと成果として欲しい。
2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
人型 BBB モデル開発は様々な機関で試みられているが、安定したモデルの開発は極
めて重要であり。成果を期待している。また、COVID-19 治療薬の薬理評価系を構築し
たことは重要な成果と考える。
ヒト iPS 心筋細胞による不整脈リスク試験法を継続的に研究し、検証試験を実施し
たことは、行政面、産業面、国際面で大きな成果である。また、肝機能に関する Micro
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得については理解できたが、その間を結ぶアルゴリズムが不明確。統合解析系として
どのように構築し、具体的に実用的に利用できるのかのかが不明確。AI を使うにして
も具体性が見えず、どのようなロジックで学習させていくのかが理解できなかった。
血液からのエクソソーム抽出の標準化においては、さまざまな病調・体調の異なる状
態の患者血液からエクソソームの精製はどの程度なされ、その精製度と収率の確認は
なされているのか?
今後は、本当に使えるのかどうか、どこまで知ることができるのか、ヒトに外挿で
きるのかといった、エクソソーム解析の限界を明らかにして欲しい。いずれのプロジ
ェクトにおいても、全体的に機序解明に関する取り組み事例の解釈や成果が表に出て
くると、それぞれの研究の意義がより明確になるように思われる。学会発表、総説を
含む論文発表は他の部と同等であるが、共同研究先の論文比率が高いため、今後の研
究成果の発信に期待したい。
トキシコゲノミクスやエクソソーム解析の課題において、対象生物(たとえば実験
上ではマウス、実際にはヒト)において見られる生体反応という結果のパラメーター
の方から原因となる毒性を見出すことは、どこまで可能か。
トキシコゲノミクスやエクソソーム解析ともに未だに開発段階であり、これが国内
のみならず国際的に標準化されなければ役に立たないので、開発段階から積極的に国
際共同研究を仕掛けていった方が良い。
(17)薬理部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
医薬品の安全性薬理試験に関して、iPS 技術などを活用して、医薬品開発、規制に関
連する多大な貢献を行っている。
iPS を利用した薬理試験系を確立し、それを国内外の試験機関との間で妥当性試験
と検証試験を行なっており、一般化された標準方法にまで持ち込む努力がなされてい
る。それが国際標準とされるかどうかは別として、このステップを踏んで行なってい
る点が高く評価できる。
研究業績は豊富であるが、人材育成に関しては具体的イメージを持ちにくい。人材
養成のために、ぜひ大学から大学院生を数多く積極的にリクルートされたい。
1st author の英語原著論文がもっと成果として欲しい。
2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
人型 BBB モデル開発は様々な機関で試みられているが、安定したモデルの開発は極
めて重要であり。成果を期待している。また、COVID-19 治療薬の薬理評価系を構築し
たことは重要な成果と考える。
ヒト iPS 心筋細胞による不整脈リスク試験法を継続的に研究し、検証試験を実施し
たことは、行政面、産業面、国際面で大きな成果である。また、肝機能に関する Micro
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