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資料4-2 令和3年度国立医薬品食品衛生研究所 研究開発機関評価報告書 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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いる。
国際共同研究が原著論文としてしっかり発表されている。in vivo 実験の重要性・
必要性を整理されている点は大きい。病理試験は絶対必要なので、さらに人を育てて
いく観点から、より積極的に共同研究をされたい。
大学等との共同研究、国際協力が示されているが、産学官連携は示されていない。
(19)変異遺伝部
1.研究、試験、調査及び人材養成等の状況と成果(厚労省の施策又は事業への貢献を含
む。)
遺伝毒性に関連した特に基礎研究が活発に遂行されている。
高等生物において転写マシナリーがゲノム DNA を通過することで突然変異(ゲノム
DNA の塩基配列変異)が生じることを明確に示せれば、これは世界的な大発見なので、
ぜひここは押さえていただきたい。
酵母を用いたエピ変異原検出系の構築では、FLO1 遺伝子のプロモーター領域のメチ
ル化による酵母凝集性を指標にエピ変異原検出系プロトタイプ(FLO assay)を構築し、
発がん性の知られるカビ毒で反応を認めている。今後は、発がん物質による FLO1 遺伝
子のプロモーター領域のメチル化の生じる機序の解明や、変異原性発がん物質も含め
た検討が必要であると考えられる。
少人数の中、原著論文を意欲的に公表し、学会発表も積極的に行っているが、人員
が最小単位なため、技術・知識の継承が困難になってくると考えられる。人員の補充
が必要ではないか。
2.研究分野・課題の選定(厚労省の施策又は事業との関連性を含む。)
選定された課題は網羅的であり、いずれも厚労省の業務関連物質の安全性確保のた
めの施策に直結したものと判断される。
In silico の遺伝毒性評価の予測性を高める研究は、行政の施策に直結し得る。
Ames 試験という古典的手法からの脱却を目指した課題、さらに遺伝的(塩基配列変
異)およびエピ遺伝的(塩基配列不変のメチル化状態の変異など)変異というゲノム
変異の 2 つの観点から、遺伝される毒性変異を明らかにしようとされており、課題設
定は非常に的を得ていると思われる。
微量化学物質の in sillico

評価手法の適用は、安全性予測評価部と連携している

ものか。
エピ異変検出系の構築は応用範囲が広いと考えられる。ぜひ実用化へつなげて欲し
い。
3.共同研究の状況、産学官の連携及び国際協力等外部との交流
レギュラトリーサイエンス関連業務への貢献が活発に行われている。
行政対応を数多く担当している点を高く評価する。共同研究も国内外と実施してお
り評価する。
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