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参考資料2 地域づくり支援ハンドブックvol.1 (102 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32533.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の充実に向けた検討会(第1回 4/10)《厚生労働省》
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Q

短期集中予防サービスの基本的事項を教えてください(必要な要
素)

短期集中予防サービス
基本的事項

もとの生活に戻っていただくためには何が必要か?
これまでの介護予防に関する様々な取組を通して、以下のようなことが大切だとわかってきました。
運動・口腔・栄養などに機能面でのアプローチだけでは十分ではない
本人のみでなく周辺の環境(自宅内や周辺道路といった物的環境もあれば、家族や友人など人的な
環境もある)にも働きかけてその方の生活を支えていくこと
生活上のしづらさを解消して、日常生活での「活動」を高めること
社会への「参加」によって他者と関わり、役割や生きがいを感じてもらうこと
老いや自分の体の変化を知り、予防への取組の大事さを理解して、自ら行動することができるよう
な自己管理(セルフマネジメントともいう)を身に着けてもらうこと
不安に怯えず自信をもって望む暮らしを続けてもらえるような意欲を引き出すこと
そのために短期集中予防サービスでは、しづらくなっている日常の生活動作(掃除・洗濯・調理・買
い物・入浴・外出等)の指導や体力向上のための運動などに留まらず、自宅内外の環境の調整に関す
る助言であったり、社会参加の場となる通いの場へのつなぎであったり、外出のためのバスに乗る練
習であったり、様々な要素を提供します。
もちろんそのなかで、本人との対話を重ねて、したい生活へと動機づけたり、自己管理を習得しても
らうなど、サービス終了後も自立した生活を続けてもらえるような働きかけを行います。大事なのは、
心身の状態が改善していくイメージを伝え、本人が取り戻したい生活を具体的に聴き取り、しっかり
目標として定めて、そこに向けて必要なサービスを提供することです。

このサービスの成功の鍵になるのは?
このサービスの対象者を理解・把握して利用へつなげること、本人の生活の困りごと、したいこと、
望む生活といった意向をしっかりと聞き出して目標を設定すること、そして望む生活継続のための参
加場所へつなぐところまで、という介護予防ケアマネジメントがしっかりできていることがこのサー
ビスの大事な前提となります。
そのうえで、生活上の困りごと、例えば靴が履きづらい、料理がしづらい、買い物にいくのが不安、
といった実際の行為に対して、専門的見地からその行為を見立てて、詳しく具体的にアドバイスした
り実地指導できたりするような技術をもった専門職に関わってもらうことが重要です。

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