参考資料2 地域づくり支援ハンドブックvol.1 (22 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32533.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の充実に向けた検討会(第1回 4/10)《厚生労働省》 |
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限りある資源を有効に活用し、事業として成果を出し(目的を達成し)ていくため
に、事業を構成する要素(6W2H)のそれぞれについて検討を加えるとともに、そ
れらが全体として機能するように最適な形で組み立てていくということです。
事業をデザインすることの重要性
地域づくりを進めるなかで「この課題を解決するには行政が事業として行うことが必要」という判断に
至った場合、手段のひとつとしての地域支援事業を活用することができます。
このとき、例えば総合事業のサービス類型は、あくまで国の示す典型例ですので、自分たちの地域で実
施するにあたってはサービスの特徴や内容をよく理解したうえでカスタマイズすることが必要となりま
す。
例えば、広大な面積に虚弱高齢者が点在している地域であれば、住民主体の通いの場を歩いていける距
離に作ることも難しいでしょう。そういう地域であれば、介護予防(体操)+買い物(スーパー)+送
迎をパックにした事業を考えるなど、地域特性に応じた工夫が必要になります。
また、地域を見渡してその事業の対象者がどれくらいの人数いるのか、事業者も確保ができて十分な量
のサービスが提供できるのかといった需要と供給のバランス(事業環境)も考えることになり、最終的
にはそのためにどれくらいの体制や費用がかかるのか、そして、効果・成果として何をどのように見込
むのか、といった目算まで検討して財政的な対応に入ることが必要です。
限られたリソースで地域づくりを進めて、最大限の効果を得るために、これらの一連のプロセスを全体
的・戦略的に行うことを「事業をデザインする」と表現しています。
そして、その具体的な検討要素として、その事業について、いつ、どこで、誰が、誰に、何を、何のた
めに、どのように、いくらで、という6W2Hを考えていきます。
事業をデザインする
検討要素(6W2H)
地域の実情に応じて自分たちで描き、6W2Hを組み立てる
得たい成果(目的)から逆算して考える
When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
国の類型や事例をそのまま使うのではなく、カスタマイズする
Whom(誰に)
対象者の状態と事業の特徴の両方を理解し、マッチングする
Why(何のために)
需要量と供給量のバランス、費用対効果を試算する
地域の資源活用や、事業間連動で、費用対効果を最大化する
What(何を)
How(どのように)
How mucn(いくらで)
いまの自分たちの総合事業はどのようにデザインされているか、整理してみましょう
仮説と検証による総合事業の見直しプロセス / STEP 3 いまの事業を継続? or 見直し?
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