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今後の脳科学研究の方向性について 中間とりまとめ(案) (13 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/06/7050629.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第7回 6/29)《文部科学省》
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脳科学研究の今後の発展に向けては、若手研究者等を含めた裾野拡大は必須
である。このため、革新脳と国際脳では、将来の脳科学研究を担う大学院生の参
画を促した結果、これまで 300 人以上8が参画。また、教授・准教授クラスへの
キャリアップは 90 名程度9であり、脳科学分野全体の底上げに寄与した。
また、上述のとおり、横断萌芽を通じて若手の参画などが拡大し、脳科学研究
の裾野拡大が図られている。
さらに、革新的先端研究開発支援事業10との共同ワークショップの開催などに
より、主に若手を対象とした連携が進むような取組が進められた。

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(4)これまでの脳科学研究における課題について
革新脳では、マーモセット実験の研究環境の整備や疾患マーモセットの開発、
革新的な計測技術やイメージング技術の開発や、これらを活用してヒト脳の理
解につながる脳の神経回路レベルの機能解明を中心に進められてきた。国際脳
では、神経疾患・精神疾患に関するヒト MRI 画像データベースの構築、ヒトと霊
長類の相同性比較、脳モデル開発といった基盤技術開発を中心に進められてき
た。このように、これまでは研究基盤の整備や革新的な技術の開発、脳の神経回
路レベルの機能解明が中心に推進されてきたが、健康医療への貢献や昨今の研
究動などを踏まえ、以下の課題が挙げられる。

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・脳の神経回路レベルの機能解明や研究基盤の成果が神経疾患・精神疾患の診

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断・治療等に十分につながっていない。
・基礎と臨床の連携や、大学等の研究機関と産業界との連携・協力が十分ではな
い。
・各プロジェクトで創出されたデータがそれぞれ別のデータベースで整備され、
また、これまでの研究ではウェット実験が中心であり、世界的な潮流である数
理科学や情報科学との融合が十分ではないなど、データの効果的な利活用がさ
れていない。

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上述の課題のうち、神経回路レベルの機能解明の成果が疾患研究に十分につ
ながっていないことについて、例えば、認知症のような神経変性疾患は、細胞が
壊れていく病気でいくため、疾患の診断・治療に向けて、細胞を研究することに
注力されてきたこともあると考えられる。
革新脳では、αシヌクレイン凝集体の嗅球接種により、マウスやマーモセット
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2022 年までの参加人数、AMED 調べ
2022 年までの累積人数、AMED 調べ
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マルチセンシングネットワークの統合的理解と制御機構の解明による革新的医療技術開発、健康・医療
の向上に向けた早期ライフステージにおける生命現象の解明
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