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今後の脳科学研究の方向性について 中間とりまとめ(案) (15 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/06/7050629.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第7回 6/29)《文部科学省》
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<今後 10 年程度>
⚫ 脳とこころの研究推進プログラムで整備してきた国際的に競争力の高い研
究基盤・革新的技術14等の成果を更に発展させる。
⚫ ドライ実験(数理科学・情報科学)とウェット実験(動物実験、遺伝子操作
など)との融合や、基礎研究と臨床研究の相互連携(双方向トランスレーシ
ョナル研究)の強化等により、脳機能に関するダイナミクス15や神経疾患・
精神疾患に関する病態メカニズムの解明を進める。
⚫ 多種・多次元・多階層データやこれらの成果をもとに、脳機能や脳疾患に関

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する数理モデルを開発しデジタル空間上で再現する新たな数理科学的な研
究手法による研究基盤(デジタル脳)を整備・活用し、神経疾患・精神疾患
等に関する画期的な診断・治療・創薬等の実現を目指す。

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<今後 5 年程度の目標>
脳とこころの研究推進プログラムで整備してきた国際的に競争力の高い研究
基盤・革新的技術等の成果を更に発展させる。また、ドライ実験(数理科学・情
報科学)とウェット実験(動物実験、遺伝子操作など)との融合や、基礎研究と
臨床研究の相互連携(双方向トランスレーショナル研究)を強化し、以下を目指
す。
⚫ マーモセット統合データベースとヒト MRI データベース等を統合したニュ

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ーロデータプラットフォームの整備、動物資源の高度化、階層をつなぐ革新
的計測・イメージング技術開発等の研究基盤・革新的技術を高度化する。
実験動物、多種・多次元・多階層データ等を活用し、脳の高次機能のダイナ
ミクス解明や神経疾患・精神疾患に関する病態メカニズムの解明を進める。
ヒト脳高次機能ダイナミクスや病態メカニズムを、数理モデルを活用しデジ
タル空間上で再現するとともに、神経回路レベルや細胞レベル、それらをつ
なぐ多階層の数理モデルを開発しデジタル空間上で再現するなど、数理科学
的な研究手法による新たな研究基盤(デジタル脳)を整備する。
これらの成果をもとに、神経疾患・精神疾患に係る画期的な診断・治療等16
のシーズ開発につなげる。

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革新脳で整備してきた世界最先端のマーモセット研究基盤、国際脳で整備してきたヒト MRI データベー
ス、疾患メカニズムで整備しているブレインネットワーク、また、各プログラムで開発された革新的計
測技術やイメージング技術等
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脳に関わる分子から細胞、回路や領域に関わる全ての要素を含んだ状態の動き
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治療法、創薬、医療機器等を含む

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