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今後の脳科学研究の方向性について 中間とりまとめ(案) (23 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/06/7050629.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第7回 6/29)《文部科学省》
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電子顕微鏡法を用いた解析など、発展的な研究が期待されており、ヒトの疾
患研究を加速させる重要な基盤であるため、臨床情報と紐づいた死後脳サン
プルの拡充や提供規模の拡充に向けた取組が必要である。

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③異分野との融合・連携
脳は非常に複雑な臓器であり、生命科学、情報科学、人文科学、これらを統合
した総合科学であり、学際性の高い融合研究領域である。例えば、神経回路・細
胞を計測・構造解析・イメージングする等の基盤技術開発については医学・工学
との連携、精神疾患については心理学、教育学、医学等との連携、また、神経疾
患研究者と精神疾患研究者、免疫研究者と神経疾患研究者、生体構造学と疾患研
究者等との関連分野の連携なども想定される。
特に、データを効果的に利活用するため、ドライとウェットとの融合を中心に
連携を推進する。また、工学、心理学などの異分野からも参画を促すため、研究
課題に対応した連携グループを効果的に設定すべきである。さらに、研究者にお
いては、研究計画の段階から異分野・関連分野間で定期的に意見交換を行うなど、
効果的な連携とすべきである。

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④産学連携
基礎の研究成果を疾患の診断・治療などにつなげていくためには、研究計画の
段階から企業のニーズを取り込むことや、中核拠点や重点研究課題に企業の参
画を促す仕組が必要である。
産学連携の仕組みの例
・中核拠点や重点研究課題の研究体制に企業の研究者(特に若手研究者)を
派遣
・重点研究課題に共同研究枠の設定
・産官学コンソーシアムを活用し、定期的な意見交換の実施 等

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⑤国際連携
脳科学に関しては、健康・医療のみならず、幅広い分野にイノベーションを生
む原動力として、各国が大規模予算を投入し、しのぎを削っている状況である。
今後は、世界的な潮流として、ドライとウェットの融合研究が推進されていくこ
とを踏まえると、ますますデータが重要となってくる。
このため、積極的に国際連携を進め、我が国の強みを生かした国際共同研究な
どに参画し、国際的に競争力の高い研究を推進すべきである。特に、マーモセッ
トや疾患マーモセットについては、日本の強みを生かし、飼育環境や創薬研究で
の活用における国際標準化などを推進することが重要である。なお、国際ネット
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