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今後の脳科学研究の方向性について 中間とりまとめ(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/06/7050629.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第7回 6/29)《文部科学省》
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ロジェクトの中心的な役割を担い、中核拠点と連携するヒト疾患研究チーム、
神経変性モデルマーモセットなどの複数のチームに様々な研究機関が参画す
る研究体制の下で、本プロジェクトを実施した。
本プロジェクトは、以下の 2 段階の目標が設定された。
・5 年後の目標 : マーモセットの全脳に関するマクロレベルの構造と活
動マップの完成
・10 年後の目標: ヒトの精神活動にとって重要な神経回路に対応するマ
ーモセット神経回路機能のニューロンレベルでの全容解


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平成 30 年度の中間評価では、中核拠点によるマネジメント体制、疾患モデ
ルマーモセット作成及び繁殖の体制、データベース等の研究体制の改善など
の指摘を受けた。その後、抜本的な研究体制の見直しを行い、概ね計画通り
進捗しており、ヒト脳解明を飛躍的に加速させる世界最先端のマーモセット
研究基盤を構築し、以下のような国際競争力の高い成果を創出している。

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・世界唯一のマーモセット脳画像の統合データベースの開発
組織染色画像、構造 MRI、トレーサー注入実験等を統合し、ミクロレベル
(遺伝子レベル)、メゾレベル(回路/トレーサー)、マクロレベル(脳構
造)をつなぐ、世界初の網羅・統合的マーモセットデータベースを整備・

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公開し、多数のユーザー4に利用されている。

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・ミクロ(細胞レベル)からマクロ(全脳レベル)への階層のギャップを超え
る技術の開発
世界的に優位性のある革新技術として、世界最大・最速の広視野2光子
顕微鏡、自由行動下で計測可能な神経活動計測技術(発光プローブ)、多色
カルシウムイオンセンサー、生体内高解像度イメージング技術などを開発
した。
また、脳内でのアミロイドβ、タウ、αシヌクレインの蓄積を画像化し、
疾患の検出・鑑別を可能にする次世代タウ PET 薬剤の開発に成功し、疾患
患者を対象とした臨床研究が進行している。

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・神経疾患・神経疾患の診断・治療に役立つ霊長類疾患モデルの作出・活

神経疾患・精神疾患領域における創薬研究のブレークスルーとなること

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約5年間で国内外の利用者が1万5千人以上

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