よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


今後の脳科学研究の方向性について 中間とりまとめ(案) (6 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/06/7050629.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第7回 6/29)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

107
108
109
110
111
112
113
114
115

(3)脳科学研究の現状及び主な成果
①論文動向
脳とこころの研究推進プログラムでは、直近 3 年間でインパクトファクター
5 以上の論文2を 243 件(2021 年)、203 件(2020 年)、116 件(2019 年)発表
し、着実に成果を創出している。
過去 5 年間の国別の論文数3では、日本は神経科学の分野で 9 位を保っており、
米国以外は、ほぼ横並びの状況である。これまで革新脳で推進してきたマーモ
セット研究関連(神経科学×マーモセット、マーモセット×脳×ゲノム、マー
モセット×モデル×疾病)の論文数については、日本が 1 位又は 2 位となって

116

おり、他国と比べて強みがある。また、国際脳で推進してきたヒトと非ヒト霊
長類の相同比較や神経科学×AI などは中位を保っている。

117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134

②脳とこころの研究推進プログラムの進捗状況
令和 3 年度より、脳科学研究の更なる発展に向けて、
・革新脳の霊長類モデル、国際脳でのヒト脳研究を有機的につなげ、脳病態
の基礎研究推進が重要
・基礎と臨床の融合、疾患・病態を軸にした分野横断的な研究体制の構築が
必須
との観点から、革新脳、国際脳、精神・神経疾患メカニズム解明プロジェクト
(以下「疾患メカニズム」という。)及び領域横断的かつ萌芽的脳研究プロジェ
クト(以下「横断萌芽」という。)、柔軟な環境適応を可能とする意思決定・行動
選択の神経 システムの研究(以下「意思決定」という。)を一括り化し、脳とこ
ころの研究推進プログラムとして推進してきた。
また、脳とこころの研究推進プログラムは、日本医療研究開発機構(以下「AMED」
という。)を通じて予算執行がされている。AMED においては、主に予算執行等の
事業管理が行われている。
脳とこころの研究推進プログラムにおける個別プロジェクトの進捗状況につ
いては、以下の通りである。

135
136

(ⅰ)革新脳

137

平成 26 年度に、非ヒト霊長類(マーモセット)の高次脳機能を担う神経回
路の全容をニューロンレベルで解明することを目的に 10 年間のプロジェク
トとして開始した。理化学研究所の脳科学総合研究センター(理研 BSI、現:
脳神経科学研究センター(以下「理研 CBS」という。))が中核拠点として本プ

138
139
140
2
3

日本医療研究開発機構(AMED)調べ
クラリベイト社 Web of Science XML (2023 年4月時点) を基に集計

4