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総-2○在宅(その3)について (67 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00219.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第560回 10/20)《厚生労働省》 |
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退院日当日の訪問看護の状況
○ 医療機関を退院した利用者がいる事業所のうち66.6%が事業所が退院当日の訪問看護を提供していた。
○ 退院当日に複数回訪問看護を行った理由は、「医療処置」、「急変・緊急対応」や「苦痛の緩和」が多い
かった。
■退院当日の複数回訪問看護の事例
■退院当日の訪問看護の実施とその内容(複数回答)
●医療機関を退院した利用者がいた事業所のうち、
退院日に訪問看護を提供した事業所
33.4%
1,533事業所
66.6%
●上記のうち、退院日の訪問理由(緑帯)と複数回訪問看護を実施した事業所
(14.8%(227事業所,502件))における複数回訪問看護の理由(橙帯)
0%
20%
40%
病状観察
31.3%
療養環境の整備
11.0%
服薬管理
10.1%
利用者・家族の要請
18.1%
苦痛の緩和
19.4%
病状観察
11.5%
9.7%
4.4%
急変・緊急対応
暴力行為等
その他
100%
51.5%
特別管理の状態
人工呼吸器装着
80%
38.8%
医療処置
利用者の身体的理由
60%
27.3%
1.8%
9.3%
(n=502)
10代 男性
【疾患】神経変性疾患、脳性麻痺(痙性四肢麻痺)、てんかん、精神運動発達遅滞、胃食道逆流症
【退院当日の状態】
原疾患により胃ろう増設状態。今回、急性肺炎にて入院。加療中に心停止し、重度脳障害、気管切
開、人工呼吸器を導入。
【退院当日の看護】
○ 1回目訪問(退院支援指導として)【80分訪問】
人工呼吸器装着状態であること等から、吸引、母親への介護指導のため訪問。更衣などを行い、
在宅療養開始するにあたり呼吸器、医療物品、薬剤などを確認。自然排尿はあるが、残尿もあるた
め用手圧迫により排尿誘導。現状確認を終え訪問終了。
○ 2回目訪問(緊急連絡にて訪問)【90分訪問】
呼吸状態が変化し、排痰ケアを行い気管内・口鼻腔の吸引を実施。姿勢により、人工呼吸器の
リークが多くなるため、適宜姿勢を整える。1回目訪問では、吸引直後の酸素飽和度の下がり方が
強めだったが(80%後半)、気管内吸引時は94%程度に落ち着く。経過を主治医へ報告。
※ 上記訪問においては、療養生活を問題なく送れるよう訪問介護職員への第3号研修(痰の吸
引)の指導も合わせて行っており、1回当たりの訪問時間が長くなっている。
30代 女性
【疾患】悪性神経膠腫末期
【退院当日の状態】
予後1カ月と家族が説明を受け、自宅での療養を希望され退院。自宅着は16時半頃。
【退院当日の訪問看護】
○ 1回目訪問(退院支援指導として)【70分訪問】
利用者は、開眼し声掛けに頷く様子はあるが傾眠傾向。訪問時尿失禁あり、吸引などする時は全
身が動く。口腔内に唾液が溜まりやすく、適宜吸引実施。清拭、更衣、体位変換等も実施するが、
体動により血尿失禁見られるなど、状態は不安定。
医師からの説明も踏まえて、現在の状態からいつ看取りになってもおかしくないことなど家族と
共有し、呼吸停止時には救急搬送しないこと等を再確認。その上で、退院したばかりであること、
家族も対応方法が分からない状況であることを踏まえ、思いや不安を傾聴し、不安な時には電話相
談するよう促し訪問終了。
〇2回目訪問(緊急連絡にて訪問)【90分訪問】
20時頃痙攣あり、家族から対応方法に関する緊急コール。疾患に伴うものであることから、鎮静
用座薬を使用するよう説明し、緊急訪問。ピクつく程度の痙攣が続き、本人も辛そうであったため
追加で座薬使用。薬剤の副作用の確認も含め、呼吸・循環状態を確認し、体位調整するなどケアを
実施。
次に同様の症状が発生した際の対応(座薬の使用等)を家族に指導し、なお、不安な際には連絡
するようお伝え。その後、実母も訪問され、揺すられて開眼する程度の意識レベルを保てており、
笑みを浮かべて反応あり。夫の吸引の手技も確認し訪問終了。
出典:一般社団法人全国訪問看護事業協会「令和6年度介護報酬・診療報酬改定に関するアンケート調査」
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○ 医療機関を退院した利用者がいる事業所のうち66.6%が事業所が退院当日の訪問看護を提供していた。
○ 退院当日に複数回訪問看護を行った理由は、「医療処置」、「急変・緊急対応」や「苦痛の緩和」が多い
かった。
■退院当日の複数回訪問看護の事例
■退院当日の訪問看護の実施とその内容(複数回答)
●医療機関を退院した利用者がいた事業所のうち、
退院日に訪問看護を提供した事業所
33.4%
1,533事業所
66.6%
●上記のうち、退院日の訪問理由(緑帯)と複数回訪問看護を実施した事業所
(14.8%(227事業所,502件))における複数回訪問看護の理由(橙帯)
0%
20%
40%
病状観察
31.3%
療養環境の整備
11.0%
服薬管理
10.1%
利用者・家族の要請
18.1%
苦痛の緩和
19.4%
病状観察
11.5%
9.7%
4.4%
急変・緊急対応
暴力行為等
その他
100%
51.5%
特別管理の状態
人工呼吸器装着
80%
38.8%
医療処置
利用者の身体的理由
60%
27.3%
1.8%
9.3%
(n=502)
10代 男性
【疾患】神経変性疾患、脳性麻痺(痙性四肢麻痺)、てんかん、精神運動発達遅滞、胃食道逆流症
【退院当日の状態】
原疾患により胃ろう増設状態。今回、急性肺炎にて入院。加療中に心停止し、重度脳障害、気管切
開、人工呼吸器を導入。
【退院当日の看護】
○ 1回目訪問(退院支援指導として)【80分訪問】
人工呼吸器装着状態であること等から、吸引、母親への介護指導のため訪問。更衣などを行い、
在宅療養開始するにあたり呼吸器、医療物品、薬剤などを確認。自然排尿はあるが、残尿もあるた
め用手圧迫により排尿誘導。現状確認を終え訪問終了。
○ 2回目訪問(緊急連絡にて訪問)【90分訪問】
呼吸状態が変化し、排痰ケアを行い気管内・口鼻腔の吸引を実施。姿勢により、人工呼吸器の
リークが多くなるため、適宜姿勢を整える。1回目訪問では、吸引直後の酸素飽和度の下がり方が
強めだったが(80%後半)、気管内吸引時は94%程度に落ち着く。経過を主治医へ報告。
※ 上記訪問においては、療養生活を問題なく送れるよう訪問介護職員への第3号研修(痰の吸
引)の指導も合わせて行っており、1回当たりの訪問時間が長くなっている。
30代 女性
【疾患】悪性神経膠腫末期
【退院当日の状態】
予後1カ月と家族が説明を受け、自宅での療養を希望され退院。自宅着は16時半頃。
【退院当日の訪問看護】
○ 1回目訪問(退院支援指導として)【70分訪問】
利用者は、開眼し声掛けに頷く様子はあるが傾眠傾向。訪問時尿失禁あり、吸引などする時は全
身が動く。口腔内に唾液が溜まりやすく、適宜吸引実施。清拭、更衣、体位変換等も実施するが、
体動により血尿失禁見られるなど、状態は不安定。
医師からの説明も踏まえて、現在の状態からいつ看取りになってもおかしくないことなど家族と
共有し、呼吸停止時には救急搬送しないこと等を再確認。その上で、退院したばかりであること、
家族も対応方法が分からない状況であることを踏まえ、思いや不安を傾聴し、不安な時には電話相
談するよう促し訪問終了。
〇2回目訪問(緊急連絡にて訪問)【90分訪問】
20時頃痙攣あり、家族から対応方法に関する緊急コール。疾患に伴うものであることから、鎮静
用座薬を使用するよう説明し、緊急訪問。ピクつく程度の痙攣が続き、本人も辛そうであったため
追加で座薬使用。薬剤の副作用の確認も含め、呼吸・循環状態を確認し、体位調整するなどケアを
実施。
次に同様の症状が発生した際の対応(座薬の使用等)を家族に指導し、なお、不安な際には連絡
するようお伝え。その後、実母も訪問され、揺すられて開眼する程度の意識レベルを保てており、
笑みを浮かべて反応あり。夫の吸引の手技も確認し訪問終了。
出典:一般社団法人全国訪問看護事業協会「令和6年度介護報酬・診療報酬改定に関するアンケート調査」
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