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総-2○在宅(その3)について (86 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00219.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第560回 10/20)《厚生労働省》
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訪問看護についての課題と論点
(精神科訪問看護について)
• 精神科訪問看護利用者割合が80%以上の訪問看護ステーションの精神科訪問看護利用者におけるGAF尺度の判定は、
他と比して低い利用者が多い傾向にあるが、GAF尺度による判定が40以下の利用者の受入状況にはステーションにより
ばらつきがある。
• GAF尺度による利用者の状態の評価方法に関する研修は、精神科訪問看護基本療養費を算定するすべての看護師等
が受講してはいない。
• 精神科訪問看護利用者割合が80%以上の訪問看護ステーションでは24時間対応体制加算や特別管理加算の届出状
況が低く、看護職員等1人当たりの別表第7及び別表第8該当者の受入状況も少ない傾向にある。
• 身体合併症を有する精神科訪問看護の利用者への対応について、全利用者に占める精神科訪問看護の利用者割合が
高いほど、対応可能な状態が少ない傾向にある。

(医療ニーズの高い利用者の退院支援について)
• 退院日当日の訪問看護は7割弱の訪問看護ステーションが実施しており、そのうち、約15%のステーションが複数回の
訪問看護を提供している。
• 退院日当日に複数回訪問看護を提供する理由としては、医療処置、病状観察や急変・緊急対応のためが多い傾向であ
り、相当の時間を要している。
(周産期及び乳幼児への訪問看護について)
• 社会的ハイリスク妊産婦への対応として、周産期医療に関する協議会等を通じて、市町村が行っている保健、福祉等に
係る施策等について情報共有を図り、支援につなげることが求められているが、ハイリスク妊産婦連携指導料などのカン
ファレンスでは訪問看護ステーションの看護師等の参加が求められていない。
• 小児の訪問看護利用者は増加傾向であるが、医療ニーズの高い別表第7又は別表第8該当者の割合は低下している。
乳幼児への訪問看護として、医療的ケア児への対応の他、多胎児の発育・発達フォローや、母親の育児不安への対応や
産後うつへの対応などが行われている。
• 市町村が実施する産後ケア事業において、産後ケアを必要とする出産後1年を経過しない女子、乳児に対して、心身の
状態に応じた保健指導、療養に伴う世話、育児に関する指導若しくは相談その他の援助が行われている。

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