○入院(その2)について 総-2 (89 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00221.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第562回 11/8)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
○ 各種栄養療法ガイドラインにおいては、消化管が機能している場合は、経腸栄養を優先することが推奨さ
れており、重症病態に対する治療を開始した後、可及的に24時間以内、遅くとも48時間以内に経腸栄養を
開始すべきとされている。
日本版重症患者の栄養療法ガイドラインより抜粋
静脈経腸栄養ガイドライン第3版より抜粋
(日本集中治療医学会重症患者の栄養管理ガイドライン作成委員会)
(日本静脈経腸栄養学会編集)
<栄養管理の必要性>
CQ:重症患者に対して栄養管理は必要か?
A :重症患者の病態や病期に応じた栄養管理を行うことを
強く推奨する。
○ 腸が機能している場合は、経腸栄養を選択することを基
本とする(推奨度Aエビデンスレベル2)。
<栄養投与ルート>
CQ:栄養投与ルートは、経腸と経静脈のどちらを優先すべ
きか?
A :栄養投与ルートは、経腸栄養を優先することを強く推
奨する。
<経腸栄養>
CQ:経腸栄養の開始時期はいつが望ましいか?
A :重症病態に対する治療を開始した後、可及的に24時
間以内、遅くとも48時間以内に経腸栄養を開始することを
推奨する。
○ 経腸栄養が不可能な場合や、経腸栄養のみでは必要な
栄養量を投与できない場合には、静脈栄養の適応となる
(推奨度Aエビデンスレベル2)。
○ 大原則は、「腸が機能している場合は腸を使う」である。
その理由として、経腸栄養は静脈栄養に比べて生理的で
あり、消化管本来の機能である消化吸収、あるいは腸管
免疫系の機能が維持されることが挙げられる。
○ 臨床における静脈栄養と経腸栄養の比較では、静脈栄
養に比べて経腸栄養の方が感染性合併症発生頻度が低
いことも事実である。
○ 経腸栄養が禁忌で、静脈栄養の絶対適応とされるのは、
汎発性腹膜炎、腸閉塞、難治性嘔吐、麻痺性イレウス、難
治性下痢、活動性の消化管出血などに限定される。
89