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参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html |
出典情報 | こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》 |
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(2)「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高める
①育ちの鍵となる「安心と挑戦の循環」
○「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」の最たる特徴は、
「アタッチメント
(愛着)」の形成と豊かな「遊びと体験」が重要ということである。これらが
生涯にわたるウェルビーイング向上の土台をつくる。本ビジョンでは、この
こどもの育ちの鍵となる考え方を「安心と挑戦の循環」として整理した。
○乳幼児期の安定した「アタッチメント(愛着)」は、こどもに自分自身や周囲
の人、社会への安心感をもたらす。その安心感の下で、こどもは「遊びと体
験」等を通して外の世界への挑戦を重ね、世界を広げていくことができるの
であり、その過程をおとなが見守りこどもの挑戦したい気持ちを受け止め、
こどもが夢中になって遊ぶことを通して自己肯定感等が育まれていくことが
重要である。このような「安心と挑戦の循環」は、こどもの将来の自立に向
けても重要な経験である。
②幼児期までのこどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」の形成
○各分野の専門性の中で議論されてきた、こどもの育ちに必要な「アタッチメ
ント(愛着)」の位置づけやその重要性について、全ての人と分かりやすく共
有することが大切である。例えば「『愛着』の対象は母親、血縁関係にある者
でなければならない」等の過去の社会通説29にとらわれず、乳幼児期に真に必
要な愛着について、科学的知見を踏まえた考え方と育ちのプロセスにおける
その重要性を全ての人と共有することが必要である。
○こどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」は、こどもが怖くて不安な
時などに身近なおとな(愛着対象)がその気持ちを受け止め、こどもの心身
に寄り添うことで安心感を与えられる経験の繰り返しを通じて獲得される安
心の土台である。また、「アタッチメント(愛着)」は、こどもが自分や社会
への基本的な信頼感を得るために欠くことのできないものであり、こどもの
自他の心への理解や共感、健やかな脳や身体を発達させていくものである。
○安定した「アタッチメント(愛着)」は、自分や他者への信頼感の形成を通じ
て、いわゆる非認知能力の育ちにも影響を与える重要な要素であり、生きる
力につながっていくとされている。また、
「愛着」という言葉は、保護者・養
育者とこどもの関係のみを指す印象を持つことがある。もとより、保護者・
養育者はこどもが「アタッチメント(愛着)」を形成する対象として極めて重
要である30ものの、保育者など、こどもと密に接する特定の身近なおとなも愛
科学的知見に基づき、いわゆる「3歳児神話(こどもは3歳までは、常時家庭において母親の手で育てない
と、こどものその後の成長に悪影響を及ぼすという言説)
」には根拠がないとされている。
30
こうした観点からも、後述のとおり、保護者・養育者のウェルビーイングと成長を支えることは重要である
(2.
(4)参照)
。
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①育ちの鍵となる「安心と挑戦の循環」
○「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」の最たる特徴は、
「アタッチメント
(愛着)」の形成と豊かな「遊びと体験」が重要ということである。これらが
生涯にわたるウェルビーイング向上の土台をつくる。本ビジョンでは、この
こどもの育ちの鍵となる考え方を「安心と挑戦の循環」として整理した。
○乳幼児期の安定した「アタッチメント(愛着)」は、こどもに自分自身や周囲
の人、社会への安心感をもたらす。その安心感の下で、こどもは「遊びと体
験」等を通して外の世界への挑戦を重ね、世界を広げていくことができるの
であり、その過程をおとなが見守りこどもの挑戦したい気持ちを受け止め、
こどもが夢中になって遊ぶことを通して自己肯定感等が育まれていくことが
重要である。このような「安心と挑戦の循環」は、こどもの将来の自立に向
けても重要な経験である。
②幼児期までのこどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」の形成
○各分野の専門性の中で議論されてきた、こどもの育ちに必要な「アタッチメ
ント(愛着)」の位置づけやその重要性について、全ての人と分かりやすく共
有することが大切である。例えば「『愛着』の対象は母親、血縁関係にある者
でなければならない」等の過去の社会通説29にとらわれず、乳幼児期に真に必
要な愛着について、科学的知見を踏まえた考え方と育ちのプロセスにおける
その重要性を全ての人と共有することが必要である。
○こどもの育ちに必要な「アタッチメント(愛着)」は、こどもが怖くて不安な
時などに身近なおとな(愛着対象)がその気持ちを受け止め、こどもの心身
に寄り添うことで安心感を与えられる経験の繰り返しを通じて獲得される安
心の土台である。また、「アタッチメント(愛着)」は、こどもが自分や社会
への基本的な信頼感を得るために欠くことのできないものであり、こどもの
自他の心への理解や共感、健やかな脳や身体を発達させていくものである。
○安定した「アタッチメント(愛着)」は、自分や他者への信頼感の形成を通じ
て、いわゆる非認知能力の育ちにも影響を与える重要な要素であり、生きる
力につながっていくとされている。また、
「愛着」という言葉は、保護者・養
育者とこどもの関係のみを指す印象を持つことがある。もとより、保護者・
養育者はこどもが「アタッチメント(愛着)」を形成する対象として極めて重
要である30ものの、保育者など、こどもと密に接する特定の身近なおとなも愛
科学的知見に基づき、いわゆる「3歳児神話(こどもは3歳までは、常時家庭において母親の手で育てない
と、こどものその後の成長に悪影響を及ぼすという言説)
」には根拠がないとされている。
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こうした観点からも、後述のとおり、保護者・養育者のウェルビーイングと成長を支えることは重要である
(2.
(4)参照)
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