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参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (23 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html
出典情報 こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》
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<こどもが過ごす空間>
○乳幼児は、環境や人との関わり、遊びを通して育つため、日常的に「こど
もが過ごす空間」が重要である。このような空間は、保護者・養育者や直
接接するおとなが落ち着いた環境でこどもに関わることを通じて、直接
的・間接的にこどもの育ちに影響を与える重要な要素である。また、公園
等の公共の空間では、こどもが思う存分遊びにくい状況となっている場
合もある。公園等は、こどもの豊かな育ちや遊びの場として重要であるこ
となどについて、こどもや子育てに優しい社会に向けた気運醸成を進め
るために、社会全体の認識共有を図っていくことが必要である。
○これらのこどもが過ごす空間を豊かなものにするためには、居住空間や
園・施設の空間のみならず、これらの空間をつくる「こどもを見守る人」
が重要であり、この「こどもを見守る人」には、幼児教育・保育施設や地
域子育て支援の運営者、民生委員・児童委員等が含まれる。これらの人は、
こどもが安全45に過ごす空間をつくり、こどもが置かれている状況を確認
するとともに、必要に応じてその環境を改善していく重要な役割を果た
す。

<地域の空間>
○こどもが暮らす「地域の空間」も、直接的・間接的に、こどもの育ちに影
響を与える重要な要素である。この空間を形作る人としては、近所や商店
の人、居住地域の地方公共団体の職員など、
「地域社会を構成する人」が
挙げられる。
○これらの人との間においても、本ビジョンの内容を共有し、地域社会の未
来を担うこどもの育ちを応援する社会をつくることが重要であり、こど
もたちの社会への信頼感の形成にもつながる。その際、どのような地域に
おいても、心身の状況や置かれている環境等にかかわらず、こどもの育ち
を保障していくことが大切である。

<施策や文化>
○我が国の「施策や文化」は、保護者・養育者、こどもと直接接する人、こ
どもが過ごす空間、地域の空間の全てに影響を与え、間接的にこどもの育

こどもの性被害防止の観点からも、こどもが安全に過ごすことのできる状況をつくることも大切であり、例え
ば、令和5年7月に「性犯罪・性暴力対策強化のための関係府省会議」

「こどもの性的搾取等に係る対策に関す
る関係府省連絡会議」合同会議でとりまとめられた、
「こども・若者の性被害防止のための緊急対策パッケー
ジ」に基づき、全てのこどもを対象に、
「水着で隠れる部分」は自分だけの大切なところであり、他人に見せな
い、触らせないことや、性被害に遭ったときには周囲のおとなや関係機関に相談できることなどを教える、
「生
命(いのち)の安全教育」の全国展開を推進すること、こども関連業務従事者の性犯罪歴等確認の仕組み(日本
版DBS)の導入に向けて取り組むことなど、総合的に取組を進めていくことも重要である。
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