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参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (15 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html
出典情報 こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》
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着対象になることができる。
〇なお、こどもの育ちを通して保護者・養育者も育つという観点から、
「アタッ
チメント(愛着)」の形成は、こどものみならず、保護者・養育者にとっても
重要である。

③幼児期までのこどもの育ちに必要な豊かな「遊びと体験」
(豊かな「遊びと体験」)
○乳幼児期からウェルビーイングを高めていく上では、上述の「アタッチメン
ト(愛着)」を基盤として、人や環境との出会いの中で、豊かな「遊びと体験」
を通して外の世界へ挑戦していくことが欠かせない要素である。
○乳幼児の育ちの最大の特徴とも言える行為が「遊び」である。また、自然に
触れたり、芸術や地域行事等の文化に触れて感性を育んだり、日常生活にお
ける豊かな「体験」を得たりすることも重要である。
○本ビジョンでは、理念や基本的な考え方を全ての人で分かりやすく共有する
観点から、
「遊びと体験」を念頭に、
「安心と挑戦の循環」において「挑戦」と
いう表現を用いている。
○こどもの生活の中心を占める「遊び」について、こどもの育ちにおける重要
性の過小評価も見られる中で、生涯にわたるウェルビーイング向上のために
乳幼児期に必要な豊かな「遊びと体験」について、できる限り具体的な場面
が浮かぶように留意しつつ、
「遊びと体験」についての考え方を、こども目線
の「遊び」の観点から整理した。
○また、豊かな「遊びと体験」を通した挑戦は、基盤となる「アタッチメント
(愛着)」さえあれば乳幼児が主体的に向かうものではない。多様なこどもや
おとなとの出会い、モノ・自然・絵本等31・場所といった環境32との関わりを
通して、様々な感覚を働かせながら、環境からの刺激を受けることが必要で
あり、そうした豊かな「遊びと体験」の機会を、保護者・養育者、幼児教育・
保育施設や子育て支援施設の保育者等を含めた全ての人の取組を通じて、日
常的に保障することにより、乳幼児の更なる挑戦を支援・応援していくこと
が大切である。
(乳幼児の育ちにとって重要な「遊び」の保障)
○乳幼児期のこどもの生活の中心は遊びであり、ここでの「遊び」とは、こど
もが主体的に興味を持ち、夢中になって心と身体を動かして行う行為である。

3要領・指針解説においては、園児が興味や関心を抱き、主体的に関われるような環境の一つとして、絵本、
物語などのような園児にとって身近な文化財のある生活環境等が考えられるとしている。また、こども家庭審議
会では、こどもたちの健やかな育ちに役立てるため、
「児童福祉文化財」と称して、絵本や児童図書等の出版
物、演劇やミュージカル等の舞台芸術、映画等の映像・メディア等の優れた作品を推薦している。
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「モノ」には、積木やブロック等の遊具、空き箱や廃材等の素材、ハサミ等の道具など、「自然」には、葉っ
ぱなどの植物、虫などの生き物、風や空など、
「絵本等」には、絵本に加えて図鑑や物語など、
「場所」には、公
園等の公共の場だけでなく、海や山、商店街など日常的な場が含まれる。
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