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参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (19 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html
出典情報 こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》
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○育ちを切れ目なく支える観点から、こどもが幼児教育・保育施設へ就園す
るようになった後も、家庭、医療・保健・教育・福祉・療育37等の関係施
設、地域が連携し、ともに連続した生活の場としてこどもの育ちの質を保
障していくことが重要である。
○また、
「幼児期の終わり」までの育ちがそれ以降の育ちに、心身の面だけ
でなく、環境(社会)やそのネットワークの面でもつながっていくことを
踏まえ、この時期の節目が切れ目とならないよう、幼児期と学童期以降の
接続を不断に改善することが重要である。このため、医療・保健・教育・
福祉・療育など、こどもの成長に関わる分野の関係者が連携し、認識を共
有しながら、幼児期から学童期にわたる育ちを保障していくことが重要
である38。

(4)保護者・養育者39のウェルビーイングと成長の支援・応援をする
(幼児期までの保護者・養育者への支援・応援40の重要性)
○こどもを養育する第一義的責任を有する保護者や養育者は、こどもに最も近
い存在であり、特に「こどもの誕生前から幼児期まで」は、
「アタッチメント
(愛着)」の対象となる保護者・養育者がこどもの育ちに強く影響を与えるこ
とから、保護者・養育者自身のウェルビーイングを高めることが、こどもの
権利と尊厳を守り、
「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイング
を高めていく上でも欠かせない。
〇また、幼児期までは、こどもにとって人生の最初期であるとともに、保護者・
養育者自身にとっても養育経験の最初の時期である。子育てにも手がかかる
時期であることから、出産前後の綿密なケアを含め、特にこの時期において、
こどもとともに育つ保護者・養育者への支援・応援をきめ細かに行い、その
ウェルビーイングと成長を全ての人で支えることが重要である。
○一方で、保護者・養育者であれば子育てを上手に行うことができて当たり前
であるといった考え方や、子育てにおいて誰かに頼ったり相談したりするこ
とを恥ずかしいと捉えるような価値観が社会にあることは否定できず、必要
以上に保護者・養育者を追い込まないように留意する必要がある。

「療育」とは、障害のあるこども等に対し、身体的・精神的機能の適正な発達を促し、日常生活及び社会生活
を円滑に営めるようにするために行う、それぞれの障害等の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な
援助のことを指す。
38
幼保小の接続について、文部科学省においては、教育の専門性の下、幼保小の協働による架け橋期(5歳児か
ら小学校1年生までの2年間を指す)の教育の一層の充実を推進している。
39
保育者など、保護者・養育者の養育役割の一部を補う立場で、日常的に乳幼児を育てる立場にある人への支
援・応援も、育ちの要素として重要である。
40
本ビジョンでは、
「支援」は、経済的支援ではなく、子育て自体の支援、家庭教育支援など、保護者・養育者
に寄り添い、伴走したり、何らかの直接的な援助を行ったりするなどの意味合いで用いている。また、支援ニー
ズの高い人へのハイリスクアプローチのみならず、ポピュレーションアプローチも重要であり、どのような保護
者・養育者も支えられながら養育を行うことが当たり前であるという社会認識を共有する観点から、支援者によ
る積極的なケアや、必要に応じた子育て当事者のサポートなどを含めた幅広い概念を表すために、
「支援・応
援」が重要としている。
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