よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (17 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html
出典情報 こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

〇なお、遊びは、日常生活の中で、個々のペースや興味・関心に合わせて、こど
も自身が主体的に展開することが大切であり、おとなはこどもの思いや願い
を尊重しながら、遊びの環境を整えていく必要がある。

(3)「こどもの誕生前」から切れ目なく育ちを支える
○こどもの育ちは、連続性と多様性が基本である。中でも、乳幼児期はこれら
を重視して育ちを支えることが特に重要である。一方、誕生前後、就園前後、
小学校就学前後等のタイミングで、こどもの年齢に応じて環境(社会)の面
が大きく変わる節目がいくつか存在する。
○このような節目が、こどもの育ちの大きな「切れ目」にならないように、こ
どもの発達の過程や連続性に留意して、ウェルビーイング向上に必要な環境
(社会)を切れ目なく構築していくことが重要である。特に、乳幼児の育ち
は、身体的・精神的・社会的な観点(バイオサイコソーシャルの観点)を踏
まえて、母子保健分野とこども家庭福祉分野が連携することも含め、
「こども
の誕生前」から切れ目なく支えることが重要であることを強調したい。なお、
保護者・養育者が必要な支援を受けることに負い目を感じないように配慮す
ることも必要である。
○また、こどもは、「誕生前から幼児期まで」の時期を経て、学童期、思春期、
青年期と切れ目なく育っていき、かつて自身の育ちを支えられた者が、様々
な立場で次代のこどもの育ちを支えるという循環が続いていく。このような
好循環を生み出すためにも、ライフイベントの多様性を尊重しつつ、全ての
人が、学童期・思春期・青年期から、教育機関や地域において、乳幼児の育
ちや子育てについて学んだり、乳幼児と関わったりする体験ができる機会が
重要である。これにより、こどもも「こどもまんなか社会」のつくり手であ
るという自覚を持つようになる。
○以上のことから、本ビジョンでは、こどもの発達の連続性と多様性を踏まえ、
次の4つの時期ごとの留意事項を整理した。
<①妊娠期(保護者・養育者がこどもの誕生を迎え入れる準備期)35>
○妊婦やその家族を社会全体で支援・応援することが、こどもの育ちを支え
るはじめの一歩となる。こどもの誕生を迎え入れる準備期において、妊娠
前・妊娠中の生活習慣36や栄養状態を含めた母親の心身の健康を支えるこ
とはもちろん、父親も含めて、保護者・養育者のウェルビーイングを支え、
必要な知識の獲得等に向けた成長支援を行うことが重要である。保護者・

妊娠期は、保護者・養育者として必要な脳と心が、母親だけでなく父親についても妊娠期から育つといった観
点からも、こどもの誕生を迎え入れる準備期として重要な時期である。
36
妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~(令和3年3月厚生労
働省)では、妊娠前からの栄養の重要性が示されており、妊娠前からの適切な食習慣が形成されるよう、バラン
スの良い食事や適切な運動、たばこや飲酒等についての 10 項目の指針が示されている
35

16