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参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html
出典情報 こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》
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遊びは何らかの効果を求めてさせるのではなく、それ自体が目的である。
○また、遊びは、こどもが現在を十分に楽しみ、自分の思いを発揮することを
通して幸せに生きることそのものであり、ウェルビーイングにつながる。遊
びを保障することは、こどもの「楽しい」
「したい」という思いや願いを尊重
することであり、その中で遊びが変化しながら、やがて自分のやりたいこと
を成し遂げるための目的のある遊びにもつながっていく。
○さらに、遊びには、こどもの様々な育ちを促す重要な機能がある。こどもが
遊びに没頭し、身体の諸感覚を使い、自らの遊びを充実、発展させていくこ
とは、言語や数量等の感覚などの認知的スキルと、創造性や好奇心、自尊心、
想像力や思いやり、やり抜く力、相手や現実の状況と折り合いをつける力な
どの社会情動的スキルの双方を育むことに加え、多様な動きを身に付け、健
康を維持することにつながる。ひいては、生涯にわたるウェルビーイングに
つながるため、遊びを保障することは重要である33。
(多様なこどもやおとなとの出会い)
○遊びにおいて、こどもは特定のおとなとの関係だけではなく、多様なこども
やおとなとの出会いの中で育つことを踏まえることが重要である。自分一人
でじっくり遊ぶ一人遊びが大切であるとともに、こどもは他者との関わりの
中で多様な刺激を受けながら、次第に自分の世界を広げ、成長する。
○こどもは、保護者・養育者あるいはそれ以外のおとなとの信頼関係を基盤に
しながら、次第に同年齢・異年齢の親しい友達が生まれる中で、葛藤やいざ
こざを経験しながら、他者への親しみを通して自己の世界を広げていく。保
護者等の特定のおとなや同世代のこども同士の関わりが大切であるが、それ
以外にきょうだい、異年齢のこども同士、地域の様々なおとなとの関わりを
通して多様な人間関係を学ぶ。
(多様なモノ・自然・絵本・場所等との関わり)
○また、こどもは人だけでなく、モノ・自然・絵本等・場所といった多様な環
境に興味を持ち、様々な関わり方をする中で成長する34。豊かな遊びには、こ
どもの働きかけにより、変化や手応え等の応答が得られる環境や、こどもの
成長に応えられる環境が必要である。
○豊かな遊びの環境に関わる中で、こどもは心や体を動かしながら、気づき、
試行錯誤して世界を深め、広げていく。体験、外遊び、絵本等についても、
このような「環境との関わり」の観点で捉えることが重要である。

文部科学省中央教育審議会の幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会が令和5年2月にとりまとめた「学び
や生活の基盤をつくる幼児教育と小学校教育の接続について~幼保小の協働による架け橋期の教育の充実~」に
おいても、0歳から 18 歳までの学びが連続している中で、こどもは遊びを通して学ぶという幼児教育の特性に
ついての認識を社会と共有し、幼児期において遊びを通して育まれてきた資質・能力(認知能力・非認知能力)
が、小学校以降の学習に円滑に接続するよう教育活動に取り組む重要性について示されている。
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例えば、こどもは、単なる道端の葉っぱであっても、興味を持つとそれを拾って、触れたり、並べたり、比べ
たり、色水をつくったり、絵を描いたりするなど、環境との多様な関わり方をする。
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