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参考資料2 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(案) (5 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/zensedai_shakaihosho_kochiku/dai10/gijisidai.html
出典情報 こども政策推進会議(第2回)・全世代型社会保障構築本部(第10回)(12/22)《内閣官房》
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1.はじめの 100 か月の育ちビジョンを策定する目的と意義
・生涯にわたる身体的・精神的・社会的ウェルビーイングの向上
(「ウェルビーイング」の基本的な考え方)
○本ビジョンにおいては、全ての人で支えるべき「こどもの育ちの質」10につい
て、こども基本法の目指す、こどもの生涯にわたる幸福、すなわちウェルビ
ーイングの考え方を踏まえて整理した。この「ウェルビーイング」は、身体
的・精神的・社会的(バイオサイコソーシャル11)に幸せな状態にあることを
指す。また、ウェルビーイングは、包括的な幸福として、短期的な幸福のみ
ならず、生きがいや人生の意義など生涯にわたる持続的な幸福を含む12。この
ようなウェルビーイングの向上を、権利行使の主体としてのこども自身が、
主体的に実現していく視点が重要である。
○なお、ウェルビーイングは、生涯にわたる全ての時期を通じて高めることが
重要であり、こどもとともに育つおとなにとっても重要なものである。こど
ももおとなも含め、一人一人多様な個人のウェルビーイングの集合として、
社会全体のウェルビーイング向上の実現を同時に目指すことが必要である。
(身体的・精神的・社会的な全ての面を一体的に捉える)
〇本ビジョンにおいて、ウェルビーイングは、身体的・精神的・社会的な全て
の面を一体的に捉えた観点(バイオサイコソーシャルの観点)での幸福を指
す概念であり、換言すれば、こどもの持つ身体と心、周囲を取り巻く身近な
環境や社会的状況、より広い環境としての社会(以下「環境(社会)」という。)
を一体的に捉えたものである。また、ウェルビーイングの向上を、生涯にわ
たり実現することが、こどもの最善の利益を考慮していく上で重要である。
なお、身体と心の側面のみならず、環境(社会)についても、こども一人一
人多様であるといった視点に留意する必要がある。
(多様性を尊重し、包摂的に支援する)
○本ビジョンは、特別な支援や配慮を要するこどもであるか否かにかかわらず、
どのような環境に生まれ育っても、また、心身・社会的にどのような状況に

経済財政運営と改革の基本方針 2023(令和5年6月閣議決定)において、

『幼児期までのこどもの育ちに係
る基本的な指針(仮称)
』を策定し、全てのこどもの育ちに係る質を保障する取組を強力に推進する」とされて
いる。
11
成育基本法(成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目なく提供するた
めの施策の総合的な推進に関する法律(平成 30 年法律第 104 号)
)に基づく、成育医療等の提供に関する施策の
総合的な推進に関する基本的な方針(令和5年3月閣議決定)においても、
「バイオサイコソーシャルの観点
(身体的・精神的・社会的な観点)
」が重視されている。
12
教育振興基本計画(令和5年6月閣議決定)においては、
「ウェルビーイングとは身体的・精神的・社会的に
良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を
含むものである。また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地域、社会が持続的に良い状態であることを含む
包括的な概念である。
」とされている。
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