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資料1-2 カルベジロール 調査結果報告書及び添付文書[1.9MB] (33 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》 |
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概要
日本の後ろ向きコホート研究。本薬 13 人 vs.β 遮断薬 45 人 vs.コン
トロール 100 人(αβ・β 遮断薬使用なし)における児の比較をおこ
なった。該当薬剤は少なくとも分娩前 2 週間は使用したものとした
(本薬使用期間 205±65.4(平均±標準偏差)日、β 遮断薬使用期間
189±91.1(平均±標準偏差)日)。投与量は本薬 2.5-20mg/日であっ
た。先天性疾患は本薬使用例で 0/13 例、β 遮断薬使用例で 0/45 例、
コントロール 3/100 例であった。FGR は本薬使用例で 1/13 例にみら
れ、β 遮断薬使用例で 12/45 例、コントロールでは 3/100 例であっ
た。FGR のリスク因子について多重ロジスティック分析を行った結果、
本薬群とコントロール群の間に有意差を認めなかった(adjusted
odds ratio(adj OR) 2.36; 95%confidence interval(CI) 0.2321.91)
。β 遮断薬群とコントロール群の比較では有意差を認めた
(adj
OR 9.21; 95%CI 2.34–320.53)
。
(2) Lennestal R et al. Maternal use of antihypertensive drugs in early pregnancy and
delivery outcome, notably the presence of congenital heart defects in the infants.
Eur J Clin Pharmacol 2009; 65(6): 615-625.
評価対象、評価項目
β 遮断薬、心奇形
評価例数
β 遮断薬 778 例(うち本薬 9 例)
(798 児)
概要
Swedish Medical Birth Register データを利用した研究。妊娠初期
に 降 圧 剤 を 投 与 さ れ た 女 性 1,418 人 を 同 時 期 に 出 産 し た 女 性
1,046,843 人と比較した。β 遮断薬症例(β 遮断薬使用 778 例のうち
本薬使用は 9 例)については適応症を高血圧のみに選択されている。
降圧薬に曝露した児において、心奇形は 42/1,390 児にみられ、リス
クの上昇を認めた(OR 2.59 ; 95% CI 1.92-3.51)
。β 遮断薬単独使
用と限定した母親から生まれた児においても心奇形は 25/ 798 児にみ
られ、有意なリスクの増加をみとめた(OR2.76; 95% CI 1.79-4.08)。
明らかな薬剤の特異性は認められなかった。先天異常症例の薬の種
類、用量は不明である。
(3) Davis RL et al. Risks of congenital malformations and perinatal events among
infants
exposed
to
calcium
channel
and
beta-blockers
during
pregnancy.
Pharmacoepidemiol Drug Saf 2011;20:138-145.
評価対象、評価項目
β 遮断薬 先天異常、周産期異常
評価例数
β 遮断薬第 1 三半期処方 188 児、第 3 三半期処方 405 児
(薬剤詳細不明)
概要
北米 HMO (Health maintenance organization) 研究ネットワーク
プログラムの医療システムデータベースによる後ろ向きコホート研
究。処方箋の保険請求データに基づいて転帰を評価した。母親の年齢
や登録保険等で調整した。先天異常は出産後 365 日のフォロー、周産
期転帰には 30 日のフォローで評価した。第 1 三半期処方例では先天
異常については、β 遮断薬曝露群 25/188(13.3%)、β 遮断薬非曝露
群 6,806/49,648 (13.71%)と比較して差はみられなかった(relative
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日本の後ろ向きコホート研究。本薬 13 人 vs.β 遮断薬 45 人 vs.コン
トロール 100 人(αβ・β 遮断薬使用なし)における児の比較をおこ
なった。該当薬剤は少なくとも分娩前 2 週間は使用したものとした
(本薬使用期間 205±65.4(平均±標準偏差)日、β 遮断薬使用期間
189±91.1(平均±標準偏差)日)。投与量は本薬 2.5-20mg/日であっ
た。先天性疾患は本薬使用例で 0/13 例、β 遮断薬使用例で 0/45 例、
コントロール 3/100 例であった。FGR は本薬使用例で 1/13 例にみら
れ、β 遮断薬使用例で 12/45 例、コントロールでは 3/100 例であっ
た。FGR のリスク因子について多重ロジスティック分析を行った結果、
本薬群とコントロール群の間に有意差を認めなかった(adjusted
odds ratio(adj OR) 2.36; 95%confidence interval(CI) 0.2321.91)
。β 遮断薬群とコントロール群の比較では有意差を認めた
(adj
OR 9.21; 95%CI 2.34–320.53)
。
(2) Lennestal R et al. Maternal use of antihypertensive drugs in early pregnancy and
delivery outcome, notably the presence of congenital heart defects in the infants.
Eur J Clin Pharmacol 2009; 65(6): 615-625.
評価対象、評価項目
β 遮断薬、心奇形
評価例数
β 遮断薬 778 例(うち本薬 9 例)
(798 児)
概要
Swedish Medical Birth Register データを利用した研究。妊娠初期
に 降 圧 剤 を 投 与 さ れ た 女 性 1,418 人 を 同 時 期 に 出 産 し た 女 性
1,046,843 人と比較した。β 遮断薬症例(β 遮断薬使用 778 例のうち
本薬使用は 9 例)については適応症を高血圧のみに選択されている。
降圧薬に曝露した児において、心奇形は 42/1,390 児にみられ、リス
クの上昇を認めた(OR 2.59 ; 95% CI 1.92-3.51)
。β 遮断薬単独使
用と限定した母親から生まれた児においても心奇形は 25/ 798 児にみ
られ、有意なリスクの増加をみとめた(OR2.76; 95% CI 1.79-4.08)。
明らかな薬剤の特異性は認められなかった。先天異常症例の薬の種
類、用量は不明である。
(3) Davis RL et al. Risks of congenital malformations and perinatal events among
infants
exposed
to
calcium
channel
and
beta-blockers
during
pregnancy.
Pharmacoepidemiol Drug Saf 2011;20:138-145.
評価対象、評価項目
β 遮断薬 先天異常、周産期異常
評価例数
β 遮断薬第 1 三半期処方 188 児、第 3 三半期処方 405 児
(薬剤詳細不明)
概要
北米 HMO (Health maintenance organization) 研究ネットワーク
プログラムの医療システムデータベースによる後ろ向きコホート研
究。処方箋の保険請求データに基づいて転帰を評価した。母親の年齢
や登録保険等で調整した。先天異常は出産後 365 日のフォロー、周産
期転帰には 30 日のフォローで評価した。第 1 三半期処方例では先天
異常については、β 遮断薬曝露群 25/188(13.3%)、β 遮断薬非曝露
群 6,806/49,648 (13.71%)と比較して差はみられなかった(relative
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