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資料1-2 カルベジロール 調査結果報告書及び添付文書[1.9MB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》
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れた。
「産婦人科診療ガイドライン産科編 2023」における妊婦への本薬の使用に関する記載
状況は、以下のとおりであった。
① 産婦人科診療ガイドライン産科編 2023(日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会)
CQ104-3. 表 3 において「添付文書上いわゆる禁忌の医薬品のうち、妊娠初期のみに
使用された場合、臨床的に有意な胎児への影響はないと判断してよい医薬品」として、
「カルベジロール、ビソプロロール(ただしこれらは、他の β 遮断薬同様、妊娠 14 週
以降では胎児発育不全の可能性や新生児 β 遮断症状のリスクとなりうる)
」と記載され
ている。
また、その解説として、
「カルベジロールとビソプロロールは妊娠中期以降では胎児
発育不全や新生児 β 遮断症状のリスクとなるものの、妊娠初期の催奇形性や胎児毒性
は否定的である。
」と記載されている。
3-2. ガイドラインにおける本薬の臨床的な位置付けに関する記載状況
WG での評価に追加して、機構は、本薬の適応疾患に対する臨床的な位置付けについて、
国内ガイドラインを調査した。
① 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017 年版)
(日本循環器学会/日本心不全学会合同
ガイドライン)
左室駆出率(LVEF)の低下した心不全に対して、有症状の患者に対する予後の改善
を目的とした β 遮断薬の投与が推奨されており、β 遮断薬の中でも、慢性心不全におけ
る大規模試験において生命予後改善効果、死亡率の低下が示されている本薬及びビソ
プロロールが推奨されている。
② 不整脈薬物治療ガイドライン(2020 年改訂版)(日本循環器学会/日本不整脈心電学会
合同ガイドライン)
頻脈性心房細動に対する心拍数調節療法に用いられる薬物療法として、心機能が低
下した頻脈性心房細動に対する長期の β 遮断薬(本薬、ビソプロロール)を用いた心拍
数調節、心機能が保たれた頻脈性心房細動に対する長期の β 遮断薬(本薬、ビソプロロ
ール)を用いた心拍数調節が推奨されている。
③ 高血圧治療ガイドライン 2019(日本高血圧学会)
β 遮断薬(αβ 遮断薬含む)は主要降圧薬の一つとされており、LVEF の低下した心不
全、頻脈及び狭心症の合併例、心筋梗塞後例は積極的適応とされている。なお、本薬に
関しては、
「β 遮断薬は高血圧の有無とは関係なく左室駆出率の低下した心不全治療の
基本薬として使用され、わが国ではカルベジロールとビソプロロールがエビデンスに
基づき保険適用がある。
」と記載されている。
④ 2022 年 JCS ガイドラインフォーカスアップデート版

安定冠動脈疾患の診断と治療

(日本循環器学会/日本医学放射線学会/日本核医学会/日本冠疾患学会/日本胸部外科学
会/日本心血管インターベンション治療学会/日本心臓血管外科学会/日本心臓病学会合

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