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資料1-2 カルベジロール 調査結果報告書及び添付文書[1.9MB] (49 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》
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本剤は主にCYP2D6、CYP2C9及びCYP3A4で代謝される。
[16.4.2 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
交感神経系に対 交感神経系に対し、過 相互に交感神経抑制作
し抑制的に作用 剰の抑制をきたすこと 用を増強すると考えら
する他の薬剤
がある。
れている。
レセルピン等 用量を調節する。
血糖降下薬
血糖降下作用が増強さ 非選択性β遮断薬はカ
インスリン等 れることがある。
テコールアミンと競合
的に拮抗することによ
り、肝臓での糖新生を
抑制すると考えられて
いる。
カルシウム拮抗 心不全や低血圧を引き 相互に心収縮力・刺激

起こすことがある。 伝導系の抑制作用、血
ベラパミル塩
圧低下作用を増強する
酸塩等
と考えられている。
ヒドララジン塩 本剤の作用が増強され ヒドララジン塩酸塩に
酸塩
るおそれがある。
より、本剤の肝初回通
過効果が減少し、血中
濃度が上昇する可能性
がある。

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10. 相互作用

薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
クロニジン塩酸 クロニジン塩酸塩中止 クロニジン塩酸塩中止

後のリバウンド現象を により末梢でのノルア
増 強 す る 可 能 性 が あ ドレナリン遊離が増加
するが、β遮断薬併用
る。
クロニジン塩酸塩から の場合、ノルアドレナ
本剤へ変更する場合、リンの作用のうち、α
クロニジン塩酸塩を中 刺 激 作 用 が 優 位 に な
止した数日後から本剤 り、急激な血圧上昇を
を投与する。また、本 起こすと考えられてい
剤中止後数日間はクロ る。
ニジン塩酸塩を中止し
ない。
クラスⅠ抗不整 過度の心機能抑制作用 相互に心機能抑制作用
があらわれることがあ を増強すると考えられ
脈薬
ている。
ジ ソ ピ ラ ミ る。
ド、プロカイ 用量を調節する。
ンアミド塩酸
塩等
アミオダロン塩 心 刺 激 伝 導 抑 制 障 害 アミオダロン塩酸塩に
酸塩
(徐脈、心停止等)があ より、本剤の肝初回通
ら わ れ る お そ れ が あ 過効果が減少し、血中
る。定期的な心電図モ 濃度が上昇する可能性
ニターを実施する。 がある。
シクロスポリン シクロスポリンの血中 機序不明
濃度が上昇するおそれ
がある。
用量を調節する。
リファンピシン 本剤の作用が減弱され リ フ ァ ン ピ シ ン に よ
るおそれがある。
り、薬物代謝酵素
P450(主にCYP3A4)
が誘導され、本剤の代
謝が亢進し、血中濃度
が低下すると考えられ
ている。
シメチジン
本剤の作用が増強され これらの薬剤により、
薬物代謝酵素P450が
選択的セロトニ るおそれがある。
阻害され、本剤の代謝
ン再取り込み阻
が抑制される結果、血
害剤
中濃度が上昇すると考
パロキセチン
えられている。
塩酸塩等
ジギタリス製剤 心 刺 激 伝 導 抑 制 障 害 相互に刺激伝導抑制作
ジゴキシン等 (徐脈、房室ブロック 用を増強する可能性が
等)があらわれるおそ ある。
れがある。ジギタリス また、ジギタリスの生
の濃度が上昇し、中毒 物 学 的 利 用 率 が 上 昇
症状が発現する可能性 し、血中濃度が上昇す
ると考えられている。
もある。
用量を調節する。
降圧作用が増強するこ 相加的に降圧作用を増
利尿降圧剤
とがある。
強させる。
フロセミド
トリクロルメ 併用する場合は用量に
注意する。
チアジド
スピロノラク
トン等
* 交感神経刺激剤 (1)
相互の薬剤の効果(1)本剤のβ遮断作用
アドレナリン
が減弱する。
により、アドレナ

(2)
血圧上昇、徐脈が
リンの作用が抑制
あらわれることが
される。また、ア
ある。
ドレナリンのβ刺
激作用により本剤
のβ遮断作用が抑
制される。
(2)本剤のβ遮断作用
により、α刺激作
用が優位になると
考えられている。
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9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重篤な腎機能障害(血清クレアチニン値6mg/dL以上)の
ある患者
血中濃度の上昇傾向が報告されている。特に慢性心不
全の患者では腎機能が悪化するおそれがある。[16.6.1
参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
投与量を減量するか投与間隔をあけて使用すること。
本剤は主として肝臓で代謝される薬剤であり、肝硬変
患者において血中濃度の上昇が報告されている。肝機
能が悪化するおそれがある。[16.6.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない
こと。ラットにおける妊娠前及び妊娠初期投与試験にお
いて、臨床用量の約900倍(300mg/kg)で黄体数の減少及
び骨格異常(13肋骨の短小)の増加が報告されている。
[2.9 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の
継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁
中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.1 重症心不全の幼児及び小児の患者
重篤な低血糖症状があらわれ、死亡に至った例が報告
されている。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど、患者の状態を観察しな
がら慎重に投与することが望ましい。肝機能が低下して
いることが多いため血中濃度が上昇するおそれがあり、
また過度な降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が
起こるおそれがある)。[8.2 参照]
9.8.1 重症慢性心不全患者
本剤の副作用が生じやすい。

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