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令和6年版死亡診断書 (死体検案書) 記入マニュアル (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/sibousinndannsyo.html
出典情報 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル(3/28)《厚生労働省》
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Ⅰ欄
… 最も死亡に影響を与えた傷病名を医学的因果関係の順番に記入します。なお、手術又は
解剖にて明らかになった診断名や部位についても、Ⅰ欄、Ⅱ欄の記載内容に反映させます。
①… 直接の死亡の原因となった傷病名等を(ア)欄に、(ア)欄の原因となる傷病名等があれ
ば(イ)
欄に、
(イ)
欄の原因となる傷病名等があれば(ウ)欄に記入します(次ページのⅠ
欄の記載方法参照)

… 「多臓器不全」や「出血性ショック」
「薬物中毒」
「薬物性ショック」
「CO2ナルコーシス」
「窒息」等についても、原因となる傷病名等があれば記入します。
②… 各欄には、原則一つの傷病名のみを記入します。欄が不足する場合には、(エ)欄に複
数の傷病名等を記入します。その場合、次ページの例5を参考に、医学的因果関係が分
かるように記入します。
… また、悪性新生物の転移で死亡した場合は、転移先の悪性新生物を転移性と記入し、
原発性の悪性新生物が最下欄になるように記入します。
③… 各傷病名等については、分かる範囲で発症の型、病因、部位、性状等も書くようにし
ます。
… 特に悪性新生物については、原発、転移の別、病理組織型、部位を分かる範囲で記入
します。
死因分類が変わるものがあるため、下記の点に注意して記入します。
○急性や慢性の別、病因となるウイルスや細菌が特定できれば記入します。
肝炎→慢性C型肝炎
肺真菌症→肺アスペルギルス症
肺炎→MRSA肺炎
○部位がわかるものは部位を記入します。
脳出血→脳幹出血
大腸癌→S状結腸癌
○その他 〜型や〜性等、傷病名を特定する用語がある時はそれも記入します。
肝炎→アルコール性肝炎
僧帽弁疾患→非リウマチ性僧帽弁狭窄症
糖尿病→2型糖尿病
侵襲性肺炎球菌感染症→侵襲性肺炎球菌性敗血症
侵襲性インフルエンザ菌感染症→侵襲性インフルエンザ菌性髄膜炎
○悪性新生物は原発、転移の別、病理組織型、部位を分かる範囲で記入します。
肝癌→転移性肝癌
肺癌→原発性右下葉小細胞肺癌
○「摂食障害」は精神及び行動の障害に分類されます(例:拒食症、神経性過食症等)。他
の病態(脳血管疾患等)から嚥下障害となり、摂食機能障害にいたった場合は、その病
態を記入します。明確な病態がない等の食欲不振の場合は「食欲不振」と記入します。
○低体温による死亡には、病死の場合と外因死の場合があります。低体温を死因として記
入するときは、死因を明確にするために死因の種類欄を(外因死の場合は外因死の追加
事項欄も)忘れずに記入します。

④ 諸検査の結果等が判明しておらず、死因等を確定することができない場合は、「死亡
の原因」欄に「不詳(検索中)
」と記入します。一方、諸検査の結果等が判明したものの、
具体的な傷病名等が最終的に分からない場合は、
「死亡の原因」欄に「詳細不明」又は「不
詳」と記入し、死因欄は空欄としないようにします。
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