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令和6年版死亡診断書 (死体検案書) 記入マニュアル (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/sibousinndannsyo.html
出典情報 死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル(3/28)《厚生労働省》
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参考①

原死因って
めているの?



死因統計では、死亡診断書からどのように原死因を決定しているか、疑問に思われ
たことはありませんか?(原死因については、10 ページ「参考」も参照してください。)
……(例1)

………(例2)

1時間

(ア) 急性呼吸不全

1時間

(イ) 脳梗塞

2週間





(ア) 急性呼吸不全
(イ)
(ウ)





(エ)

(エ)

Ⅱ欄

(ウ)

慢性腎臓病

5年

Ⅱ欄

慢性腎臓病

5年

上記の死亡診断書の例1を見てください。死因統計の基礎データとなる原死因はW
HOが定めたルールによって決定され、基本はⅠ欄の最下欄の傷病がその上の欄に記
載されたすべての傷病を引き起こす可能性がある時に、その最下欄の傷病を原死因と
するという一般原則に基づいています。


この例1のⅠ欄を見ると、急性呼吸不全とだけ記載があります。しかし、WH

Oのルールによると急性呼吸不全は原死因にふさわしくないとみなされてしまい
ます。


次にⅡ欄を見ます。Ⅱ欄は「直接には死因に関係していないが、Ⅰ欄の傷病等

の経過に影響を及ぼした傷病名等」とされており、Ⅰ欄で原死因が決定できない
場合はⅡ欄に記載されている傷病が原死因の候補になります。この例の場合、慢
性腎臓病が原死因となります。
よってこの例1の死亡診断書は、慢性腎臓病による死亡として計上されることにな
ります。
原則としてⅠ欄に記載されている傷病を原死因とするので、もし急性呼吸不全を起
こした原因傷病が例2のようにⅠ欄の(イ)以下に記入されている場合は、その傷病(例
2では脳梗塞)が原死因となります。


WHO が定めている原死因選択ルールにつきましては、WHO ホームページ(英語)及び厚生労働省ホー
ムページ(日本語)に掲載しております。

WHO ホームページ
https://icd.who.int/browse10/Content/statichtml/ICD10Volume2_en_2010.pdf
厚生労働省ホームページ(疾病、傷害及び死因の統計分類)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/

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