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08 科学技術・学術政策局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (1 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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令和7年度要求・要望額
174億円
(前年度予算額
163億円)
※運営費交付金中の推計額

特別研究員制度
制度趣旨と課題
○ 優れた若手研究者に対して、その研究生活の初期において、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研
究に専念する機会を与え、我が国の学術研究の将来を担う創造性に富んだ研究者の養成・確保を図る制度として、採用
者の意見を取り入れ、積極的な制度改善を実施している。
○ 特別研究員-DC及び特別研究員-PDは、日本全国から厳しい審査を経て選び抜かれた「優れた若手研究者」であり、
引き続き、我が国の研究力を支える極めて重要な役割を担うためには、民間賃金と比較しても遜色ない処遇と
研究専念環境の更なる向上が喫緊の課題。

【第6期科学技術・イノベーション基本計画(令和3年3月26日 閣議決定)抜粋】
●優秀な若手研究者が、(中略)研究に打ち込む時間を確保しながら、自らの人生を
賭けるに値する価値を見出し、独立した研究者となるための挑戦に踏み出せるキャリア
システムを再構築する。
●特別研究員(DC)制度の充実(中略)を進める。
【統合イノベーション戦略 2024(令和6年6月4日 閣議決定)抜粋】
●社会がより高度化・複雑化する中で、博士人材等が多様なフィールドで活躍できる
社会の実現に向けて、(中略)特別研究員制度(DC・PD)を始めとした博士
課程学生・若手研究者の処遇向上に引き続き取り組む。

・ DCへの研究奨励金 20万円/月に対し、修士課程修了新卒民間研究員の初任給は243,886円/月(時間外手当・通勤手当を除く)。 ※人事院「職種別民間給与実態調査」
・ PD等への研究奨励金 36.2万円/月に対し、PDと同年代の民間研究員の平均給与水準は412,720円/月(時間外手当・通勤手当を除く)。※人事院「職種別民間給与実態調査」

事業概要
博士課程学生

【対象:博士後期課程学生、研究奨励金:年額 2,880千円、

採用期間:3年間(DC1)、2年間(DC2)】

(*新規採用者以外は2,400千円)

DC

DC: 10,635百万円⇒11,475百万円

○ 優れた研究能力を有する博士後期課程学生が、経済的に不安を感じることなく研究に専念し、研究者としての能力を向上できるよう支援
○ 支援人数 4,142人⇒ 4,142人 ○新規採用者の研究奨励金の単価増(年額2,400千円→2,880千円)
PD: 4,359百万円⇒4,611百万円
【対象:博士の学位取得者、 研究奨励金:年額 4,704千円(*新規採用者以外は4,344千円)、 採用期間:3年間】
○ 優れた研究能力を有する者が、研究に専念し、研究者としての能力を向上できるよう支援
○ 支援人数 1,000人⇒ 1,000人 ○新規採用者の研究奨励金の単価増(年額 4,344千円→4,704千円) 〇出産・育児による中断にかかる支援

PD
ポストドクター

【対象:出産・育児による研究中断から復帰する博士の学位取得者、 研究奨励金:年額 4,704千円、 採用期間:3年間】
(*新規採用者以外は4,344千円)

RPD

RPD: 951百万円⇒1,025百万円

○ 優れた研究能力を有する者が、出産・育児による研究中断後、円滑に研究現場に復帰して、研究に専念し、研究者としての能力を向上できるよう支援
○ 支援人数 214人⇒ 214人 ○新規採用者の研究奨励金の単価増(年額 4,344千円→4,704千円) 〇出産・育児による中断にかかる支援
CPD: 309百万円⇒230百万円
【対象:博士の学位取得者、 研究奨励金:年額 5,352千円、採用期間:5年間(うち3年間は海外研さん)】
○ 優れた研究能力を有する者が、海外の大学・研究機関において、挑戦的な研究に取り組みながら、著名な研究者等とのネットワークを形成できるよう支援
○ 支援人数 56人⇒ 42人

CPD

■特別研究員の8割が、常勤の研究職に就職し、その後世界トップレベルの研究者として活躍している
・PD採用終了から5年経過後
非研究職等

・DC採用終了から10年経過後
非研究職等

11.1%

17.3%

非常勤の研究職

非常勤の研究職

5.8%

1.6%

ポスドクフェロー

ポスドクフェロー

4.4%

常勤の研究職
78.7%

2.1%

常勤の研究職
79.0%

出典:
「特別研究員の就職状況調査」(日本学術振興会)令和5年4月1日現在

※「博士人材追跡調査(第
4次報告書)」(文部科学
省 科学技術・学術政策研究
所)令和4年1月

Highly Cited Researchers 2023 受賞
日本人の3割

WPI拠点長の6割

Highly Cited Researchers 2023 とは、
Clarivate社が選出した、学術分野において大きな影
響を与えた世界67か国6,849名(全研究者人口の
うち0.1%)の高被引用論文著者である。日本人受
賞者は73名しかおらず、うち、特別研究員経験者が
22名で30%を占める。

WPI(世界トップレベル研究拠
点プログラム)18拠点におい
て、拠点長を務めた29名のう
ち、特別研究員経験者は17
名で、59%を占める。

出典:「Highly Cited Researchers 2023」
(Clarivate)

我が国のアカデミア
を強力にけん引する
優れた研究者を
養成・確保
(担当:科学技術・学術政策局
人材政策課)

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