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08 科学技術・学術政策局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (15 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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地域中核・特色ある研究大学強化促進事業
(J-PEAKS)

令和7年度要求・要望額
2億円
(前年度予算額
2億円)
※令和4年度第2次補正予算 1,498億円

背景・課題


我が国全体の研究力の発展をけん引する研究大学群の形成のためには、大学ファンド
支援対象大学と地域中核・特色ある研究大学とが相乗的・相補的な連携を行い、共に発
展するスキームの構築が必要不可欠

【国際卓越研究大学の研究及び研究成果の活用のための体制の強化に関する法律案に対する附帯決議(衆・参)】
四 政府は、我が国の大学全体の研究力の底上げを図るため、個々の大学が、知的蓄積や地域の実情に応じた研究独
自色を発揮し、研究大学として自らの強みや特色を効果的に伸ばせるよう、国際卓越研究大学以外、特に地方の大
学への支援に十分配慮することとし、地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージの大幅拡充等により、十分な
予算を確保すること。



そのためには、地域の中核・特色ある研究大学が、特定の強い分野の拠点を核に大学の
活動を拡張するモデルの学内への横展開を図るとともに、大学間で効果的な連携を図る
ことで、研究大学群として発展していくことが重要

【経済財政運営と改革の基本方針2024(令和6年6月閣議決定)抄】
・ イノベーションの持続的な創出に向け、国際卓越研究大学制度による世界最高水準の研究大学の実現と地域の中
核・特色ある研究大学の機能強化に向けた取組を着実に進め、これら研究大学群が我が国全体の研究力向上を牽
引するとともに、戦略的な自律経営の下で、優秀な若手研究者等をひき付ける研究環境の整備や、知財ガバナンス
改革を含む研究成果の展開力強化を行う取組を促進する。

事業内容

 事業全体の評価:事業全体の評価に係る調査費(1億円)
令和6年度調査に基づき設定した指標の令和7年度データの実測及び事例の収集を行う。
また、令和6年度採択大学の提案内容踏まえ、必要に応じて指標の見直しを行う。
 伴走支援:大学間の効果的な連携促進に係る調査及び研修の委託費(0.6億円)
伴走支援を通して、採択大学がそれぞれの強み・特色とする領域において、日本の研究大
学を牽引し、研究大学群を形成する動きを促進するため、採択大学同士、採択大学とそれ
以外の大学(連携大学や参画機関も含む)との補完的・相補的な連携関係の構築を図る
ことを目的とした調査及び研修を実施。

※その他事務経費 0.3億円

【参考:「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」の支援内容】
• 事業実施期間:令和5年度~(5年間、基金により継続的に支援)
• 支援件数:最大25件程度(令和5年度に12件採択済、令和6年度は最大13件程度を採択予定)
• 支援対象:
強みや特色ある研究や社会実装の研究拠点(WPIやCOI-NEXT等の拠点形成事業、地方自治体・各府省施策、大学独自
の取組等によるもの)等を有する国公私立大学のうち、研究力の向上戦略を構築した上で、全学としてリソースを投下する大学
※ 5年度目を目途に評価を行い、進捗に応じて、必要な支援を展開できるよう、文部科学省及びJSPSにおいて取組を継続
的に支援(最長10年を目途)
• 支援内容:
1. 戦略的実行経費(最大25億円程度(5億円程度/年)/件)
研究戦略の企画・実行、技術支援等を行う専門人材の人件費、調査その他研究力の向上戦略の実行に必要な経費
2. 研究設備等整備経費(最大30億円程度/件)
研究機器購入費、研究・事務DX、研究機器共用の推進を含む研究環境の高度化に向けて必要となる環境整備費等

【支援のスキーム】

文科省
補助金

JSPS
(基金)

特色ある研究の国際展開

委託
民間企業等

コアとなる共同研究・連携の場

伴走支援

補助金

強みや特色ある研究や
社会実装の拠点等を有する大学が、
経営戦略の下、全学としてリソースを投下

地域の経済社会国内外の課題解決

 研究力の飛躍的向上に向けて、強みや特色ある研究力を核とした戦略的経営の下、大学
間での連携も図りつつ、研究活動の国際展開や社会実装の加速・レベルアップの実現に必要
なハードとソフトが一体となった環境構築の取組を支援(日本学術振興会(JSPS)に基金
を造成し実施)
 その際、文部科学省は、JSPSと連携しつつ、事業全体の評価に係る調査や採択大学の
戦略の実現に向けた伴走支援等を実施

 強みを有する大学間での連携による相乗効果で、研究力強化に必要な
取り組みの効果を最大化
 特定領域のTOP10%論文が世界最高水準の研究大学並みに
 強みや特色に基づく共同研究や起業の件数の大幅増加、持続的な成
長を可能とする企業や自治体等からの外部資金獲得
 研究を核とした大学の国際競争力強化や経営リソースの拡張
 戦略的にメリハリをつけて経営リソースを最大限活用する文化の定着
我が国の科学技術力の飛躍的向上
地域の社会経済を活性化し課題解決に貢献する研究大学群の形成
(担当:科学技術・学術政策局産業連携・地域振興課)15