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08 科学技術・学術政策局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (7 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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令和7年度要求・要望額
20億円
(前年度予算額
17億円)
※運営費交付金中の推計額

社会技術研究開発事業
背景・課題

 「第6期科学技術・イノベーション基本計画」 (令和3年3月26日閣議決定) では、気候変動問題等の地球規模課題を含む社会問題の解決や新たな価値
を創造するために、研究開発の初期段階からの倫理的・法制度的・社会的課題 (ELSI) 対応や、人文・社会科学と自然科学との融合による「総合知」を用
いた取組の重要性が指摘されている。
 CSTI「「総合知」の基本的考え方及び戦略的に推進する方策 中間とりまとめ」 (令和4年3月17日) において、「総合知」を活用する場の創出、ノウハウの蓄
積、人材育成、評価手法の確立などの課題が指摘されている。

事業概要
 社会課題の解決やELSI対応の推進のため、人文・社会科学及び自然科学の研究者やステークホルダーが参画する社会技術研究開発を推進する。
【取組概要】
委託研究(ファンディング)

対象機関:大学、国立研究開発法人、NPO法人 等
予算規模:8百万円~30百万円/PJ・年 (100課題程度実施予定)
研究期間:最大4年半程度

〇科学技術イノベーション政策のための科学 研究開発プログラム(H23~R7)

…政策形成に必要な方法論を創出し、客観的根拠に基づく科学技術イノベーション政策の形成に寄与。

〇SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム
シナリオ創出フェーズ(R1~R9) ・ ソリューション創出フェーズ(R1~R12)

…SDGsの達成に向けて、地域が抱える課題に対し技術シーズを活用して解決に貢献。

社会的孤立枠(R3~R9)

…社会的孤立・孤独のメカニズムを明らかにし、予防するための研究開発を推進。

デジタルソーシャルトラスト枠(R5~R10)

…デジタル化による負の側面がもたらす課題の解決に向けた研究開発を推進。

〇科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム(R2~R10)
…科学技術の社会実装に伴うELSI解決に向け、研究開発現場と連携・協働し、対応策を開発・人材育成。

〇R7年度新規研究開発領域(R7~)

…社会問題俯瞰調査等により、社会課題を同定し、当該課題の解決及び「総合知」促進に貢献。

〇フューチャー・アース構想の推進(H26~)

…地球環境変動に関する研究への支援を行う国際グループに参画し、国際共同研究を推進。

調査・研究
 社会問題俯瞰調査:「総合知」による対応が必要な社会課題についての調査分析
 JST各研究開発部門と連携したELSI等の調査・研究
 研究実施における共通課題への対応等の強化により、「総合知」戦略推進に資する取組を強化

【事業スキーム】



運営費交付金

大学・国立研究開発法人、 委託
NPO法人等
委託研究(ファンディング)

JST

俯瞰・戦略ユニット

調査・研究

【これまでの成果例】
ELSIを踏まえた自動運転技術の実装のあり方検討
に向け、実証実験と科学コミュニケーション実践、事故
発生時の保険・法制度検討、社会受容性評価実施。
成果はSIPや経産省・国交省の社会実装プロジェク
ト等に提供。日本学術会議「提言」策定に貢献。
社会的孤立・孤独の予防のため、AI活用により子ど
もたちの潜在的なSOSを早期にキャッチし、適切な支
援に繋げる「YOSSクラウドサービス」を、現場実証を経
て産業界と共同開発。計11自治体67校の教育現
場に導入(令和5年12月時点)。
幼児から青少年を対象に心のレジリエンス向上を目
指したメンタルヘルス予防教育プログラム開発。定着
に向け教員研修による人材育成体制を構築。京都・
東京・大阪・福島・滋賀・愛知など全国102施設の他、
北欧フィンランドの学校でも実証を行い、研修体制を
自律的に運営していくための一般社団法人を設立。
(担当:科学技術・学術政策局人材政策課)

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