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08 科学技術・学術政策局主要事項 -令和7年度科学技術関係概算要求- (23 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00002.html
出典情報 令和7年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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大型放射光施設(SPring-8)/
令和7年度要求・要望額
X線自由電子レーザー施設(SACLA)の整備・共用 (前年度予算額
概要
○ SPring-8は、微細な物質構造の解析が可能な世界最高性能の放射光施設。
同等性能の大型放射光施設を有するのは日米欧のみであり、平成9年の共用
開始から25年以上が経過し、利用者は着実に増加。毎年約16,000人の産学官
の研究者が利用。
○ SACLAは、原子レベルの超微細構造や化学反応の超高速動態・変化の瞬時
計測・分析が可能な世界最高性能のX線自由電子レーザー施設。国家基幹
技術として平成18年度に整備開始、平成24年3月に共用開始。令和3年度から
SPring-8へのビーム入射器として、世界で初めてX線自由電子レーザー施設
SACLAを利用。
事業内容

167億円
161億円)

【経済財政運営と改革の基本方針2024(令和6年6月21日閣議決定)】(抄)
官民共同の仕組み等による大型研究施設の戦略的な整備・活用・高度化の推進227
や研究DXによる生産性向上(中略)等を図る。
227大型放射光施設SPring-8及びNanoTerasuやスーパーコンピュータ「富岳」等。生物・医学、素粒子物理学、
天文学、情報学といった、世界の学術フロンティアなどを先導する国際的なものを含む。

【統合イノベーション戦略2024(令和6年6月4日閣議決定)】(抄)
・SPring-8/SACLA・J-PARC等の量子ビーム施設について、安全かつ安定した施設運
営や計画的な老朽化対策を実施。
・SPring-8/SACLAについて、データセンターの利用者への提供を引き続き継続するとと
もに、リアルタイム監視制御の構築を引き続き推進。
【新資本主義実行計画2024(令和6年6月21日閣議決定)】(抄)
スプリング・エイト(SPring-8:理化学研究所が設置する大型放射光施設)やナノテ
ラス(量子科学技術研究開発機構が設置する大型放射光施設)の整備・活用・高
度化を図る。

【事業の目的・目標】

SPring-8/SACLAについて、安定的な運転の確保及び利用環境の充実を行い、
産学官の広範な分野の研究者等の利用に供することで、世界を先導する利用成
果の創出等を促進し、我が国の国際競争力の強化につなげる。

【事業概要・イメージ】
① SPring-8/SACLAの共用運転の実施 143.4億円(143.4億円)
-

施設の運転及び維持管理等

② 省エネ化試験施設の整備
-

8.4億円 ※3年総額 14.2億円

SPring-8-Ⅱの整備に必要となる施設の整備(国庫債務負担行為(令和5~7年度))

③ SPring-8/SACLAの利用促進
-

500m

15.4億円(14.7億円) 【これまでの成果】
• 論文発表:ネイチャー・サイエンス誌等、SPring-8及びSACLAを利用した研究論文は累計約22,000報。

利用者選定・利用支援業務の着実な実施及び量子ビーム利用の一元的な窓口設置

(例えば、サイエンス誌の2011年の世界の10大成果のうち2件がSPring-8固有の成果。※はやぶさ試料解析、光化学系Ⅱ複合体。)

【事業スキーム】

補助金(①、②)

施設設置者:
(国研)理化学研究所[理研]

登録施設利用促進機関:
(公財)高輝度光科学研究センター[JASRI]
交付金(③)

理研
JASRI

• 産業利用:SPring-8において、稼働・整備中の57本のビームラインのうち4本は産業界が自ら設置(うち、
2本は現在は理研ビームラインに移管)。共用ビームラインにおける全実施課題に占める産業利用の割合
は約2割。
• SACLAにおいて、平成29年9月より3本のビームラインの同時運転を開始しており、更なる高インパクト
成果の創出に期待。
(担当:科学技術・学術政策局研究環境課) 23