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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 骨吸収抑制薬に関する顎骨壊死・顎骨骨髄炎(案)[6.1MB] (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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画像診断
MRONJ が他の顎骨骨髄炎や顎骨壊死と異なる画像所見は現時点で
は報告されておらず、これは病理組織学的所見も同様である。従っ
て、多くの臨床情報をもとにして総合的に診断し、ステージを決定
するべきである。
日常診療で用いる口内法 X 線画像は、歯根膜腔や歯槽硬線、局所
の骨融解・骨硬化の評価に有効な検査法である。また、パノラマ X
線画像は、一般的な顎骨骨髄炎でもみられる骨融解像、骨硬化像、
虫食い像などが認められ(写真 8)
、腐骨が確認される場合もある。
パノラマ X 線画像は下顎管や上顎洞底等の広範囲な評価が可能で
あるが、種々の障害陰影や拡大率の不均一があり、頬舌的情報が CT
より劣るとされている。

写真 8:パノラマ X 線画像;左側下顎骨体部に一部腐骨分離を伴う、骨融解像を認める(矢印)。
(75 歳、女性、乳癌骨転移にてゾレドロン酸投与歴あり)
(文献 7 より引用)

CT は顎骨の皮質骨や海綿骨の初期変化を捉えることが可能であ
り、診断に有効である。骨融解や骨硬化、皮質骨の破壊、腐骨分離、
抜歯窩の残存、骨膜反応、下顎管の肥厚、上顎洞底線の肥厚、上顎
洞炎等を 3 次元的に評価可能であり(写真 9)
、蜂窩織炎や瘻孔形
成等の周囲軟組織変化も検出可能であるが、歯科用コーンビーム
CT では軟組織の評価は困難であるため、注意されたい。
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