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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 骨吸収抑制薬に関する顎骨壊死・顎骨骨髄炎(案)[6.1MB] (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》 |
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・ステージ 1:疼痛や感染を伴わないが、顎骨の露出がある状態が
ステージ1に相当する。保存的治療(抗菌性洗口液による含嗽、
洗浄、局所的抗菌薬の注入など)または外科的治療(壊死骨+周囲
骨切除など)を行う。抗菌性洗口液による含嗽としては、ポビド
ンヨードまたはベンゼトニウム塩化物を用い、1 日数回洗口させ
る。
必要に応じて、局所麻酔下に壊死骨と周囲骨を一層削除する。ス
テージ 1 では、疼痛や膿瘍形成などの感染がないため、患者の主
訴と全身状態を鑑みて治療を進める。ステージ 1 については、保
存的治療と外科的治療では、どちらの治療で予後が良いのかを比
較・検討した研究は少ないため、現状では、患者個々の状況に併
せた治療が望まれる。
・ステージ 2:疼痛や感染・炎症を伴い、顎骨の露出がある状態が
ステージ 2 に相当する。保存的治療に加え抗菌薬の投与を検討す
る。全身状態が許せば外科的治療を行うことで治癒率は高くな
る。抗菌薬については、ペニシリンを基本とするが、既に多くの
抗菌薬を投与されている例もあるため、細菌培養の結果から、適
切な抗菌薬を選択することが望ましい。また、ステージの進行に
応じて、耐性菌と嫌気性菌の出現率も上がるとされており、適
宜、嫌気性菌をカバーする抗菌薬の使用も検討する。
急性炎症が消退した時点で、感染の状況を鑑みながら外科的治療
を行う。完全治癒を目指すための積極的な外科的治療は、全身状
態や、原疾患の治療・予後を鑑みて計画を立てる必要がある。特
に高齢者や悪性腫瘍患者では、顎骨離断などによる、嚥下障害や
肺炎の発生リスクもあるため、慎重に検討すべきである。
・ステージ 3:下顎下縁、鼻腔、上顎洞に及ぶ骨壊死を伴うものが
ステージ 3 に相当する。ステージ 1・2 と同様に急性炎症がある場
合は、その対応を行う。その後、外科的治療(壊死骨+周囲骨切
除、区域切除など)を計画する。患者の状態や希望等により、外科
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ステージ1に相当する。保存的治療(抗菌性洗口液による含嗽、
洗浄、局所的抗菌薬の注入など)または外科的治療(壊死骨+周囲
骨切除など)を行う。抗菌性洗口液による含嗽としては、ポビド
ンヨードまたはベンゼトニウム塩化物を用い、1 日数回洗口させ
る。
必要に応じて、局所麻酔下に壊死骨と周囲骨を一層削除する。ス
テージ 1 では、疼痛や膿瘍形成などの感染がないため、患者の主
訴と全身状態を鑑みて治療を進める。ステージ 1 については、保
存的治療と外科的治療では、どちらの治療で予後が良いのかを比
較・検討した研究は少ないため、現状では、患者個々の状況に併
せた治療が望まれる。
・ステージ 2:疼痛や感染・炎症を伴い、顎骨の露出がある状態が
ステージ 2 に相当する。保存的治療に加え抗菌薬の投与を検討す
る。全身状態が許せば外科的治療を行うことで治癒率は高くな
る。抗菌薬については、ペニシリンを基本とするが、既に多くの
抗菌薬を投与されている例もあるため、細菌培養の結果から、適
切な抗菌薬を選択することが望ましい。また、ステージの進行に
応じて、耐性菌と嫌気性菌の出現率も上がるとされており、適
宜、嫌気性菌をカバーする抗菌薬の使用も検討する。
急性炎症が消退した時点で、感染の状況を鑑みながら外科的治療
を行う。完全治癒を目指すための積極的な外科的治療は、全身状
態や、原疾患の治療・予後を鑑みて計画を立てる必要がある。特
に高齢者や悪性腫瘍患者では、顎骨離断などによる、嚥下障害や
肺炎の発生リスクもあるため、慎重に検討すべきである。
・ステージ 3:下顎下縁、鼻腔、上顎洞に及ぶ骨壊死を伴うものが
ステージ 3 に相当する。ステージ 1・2 と同様に急性炎症がある場
合は、その対応を行う。その後、外科的治療(壊死骨+周囲骨切
除、区域切除など)を計画する。患者の状態や希望等により、外科
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