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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 骨吸収抑制薬に関する顎骨壊死・顎骨骨髄炎(案)[6.1MB] (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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ない場合や、壊死骨が下縁の皮質骨に及ぶ場合には下顎区域切除
を推奨している(写真 14)。病変の適切な骨切除範囲について
はほとんど報告がなく、今後の検討課題である。下顎区域切除後
の再建の適応については、患者の侵襲等を考慮した上で決定する
が、できるだけ下顎区域切除が必要になる前の段階で辺縁切除以
下の手術で治癒に導くことが望ましい。
PP 20236)では、上顎に対しても extensive surgery が推奨さ
れているが、上顎骨 MRONJ で併発する上顎洞炎に対する対応はい
まだ確立していない。

写真 14:MRONJ ステージ3に対して下顎骨区域切除(extensive surgery)を行った。

③ MRONJ 治療中の管理について
MRONJ の治療時における ARA の休薬については一定の見解はな
い。休薬が症状寛解や治癒までの期間を短縮したとする報告と、
休薬は治療成績に影響しないとする報告があり、現時点では
MRONJ 治療時の ARA 休薬を積極的に推奨する根拠はない。高用量
ARA 投与症例は、概ね悪性腫瘍の骨転移症例であるため、治療的
休薬は不可であるものの、外科的治療に併せて次回投与のタイミ
ングを調整することや、化学療法および ARA 投与のスケジュール
を鑑みて外科的治療を計画することは可能である。一方、ARA 長
期投与を受けている骨粗鬆症症例の場合、非定型骨折のリスクも
あることから骨密度の値を測定した上で、骨粗鬆症治療薬を変更
する場合もある。そのため、MRONJ 治療を担当する歯科医師は、
処方医との連携を密に取り、情報を共有する必要がある。保存的
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