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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 骨吸収抑制薬に関する顎骨壊死・顎骨骨髄炎(案)[6.1MB] (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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核医学検査として、99mTc 骨シンチグラフィーが骨病変に利用さ
れ、軟組織が混在するような骨壊死やその周囲の骨髄炎部分に集積
することが知られている。骨シンチグラフィーでは、早期 MRONJ を
検出できる場合があり 6)、骨吸収抑制薬の使用患者では定期的に骨
シンチグラフィーを行い、顎骨への集積を認めた際には歯科と連携
を図ることも重要である(写真 11)。近年ではこれらの single
photon emission CT (SPECT)画像を定量評価可能なソフトウェア
も開発され、MRONJ 診断、ステージングへの応用、切除範囲の設定、
消炎効果のモニタリングなどに利用されている 6)(写真 12)

ま た 、 18F-FDG PET/CT に よ る 評 価 で は 、 MRONJ の SUV
(standardized uptake value)は他の顎骨骨髄炎と比較して高い
傾向にあることが指摘され、高気圧酸素療法による治療効果判定に
も有用であることが報告されている 6)(写真 13)。

写真 11:骨シンチグラフィー;右側下顎臼歯部に集積を認める。
(70 歳、男性、骨粗鬆症にてアレドロン酸投与歴あり。右側下顎に軽度疼痛の既往があるのもの、
排膿や骨露出は認められなかった臨床的にはいわゆるステージ 0 の症例を骨シンチグラフィーにて
検出できた。)

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