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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 骨吸収抑制薬に関する顎骨壊死・顎骨骨髄炎(案)[6.1MB] (22 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》 |
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の 1 年間の発症率は、
ONJ 国際タスクフォースによると 0 - 30.2/10
8)
万人 とされている。また、国際共同臨床試験終了後の 7 年間の延
長試験では、MRONJ の 1 年間の発症率は 5.2 人/1 万人と報告され
ている 21)。日本では、第Ⅲ相臨床試験で 0.2%22)、コホート研究で
は 0.133%11)、1 年間の発症率は 10 万人あたり 124.7 人との報告
がある 13)。
(3)
投与期間や投与間隔の影響
悪性腫瘍患者において、投与期間が長くなると MRONJ の発症率が
増加するとの報告が多い。BP 製剤 2 年間の治療で MRONJ を発症し
た患者は 1.6-4%であったのに対し、2 年より長期の治療で 3.8-18%
であったと報告されている 23,24)。Dmab 製剤では臨床試験において
2 年未満の治療で 1.9%、2 年より長期で 6.9%に発症したことが報
告されている 25)。骨粗鬆症患者においては、AAOMS 20223)では、投
与期間は MRONJ 発症の危険因子となり得るもののリスクは低いと
の見解を示している 3)。一方で、複数の研究において骨吸収抑制薬
剤の長期投与により MRONJ の発症リスクは増加すると報告されて
いる 26–28)。
BP 製剤では、短期間隔よりも長期間隔投与で発症率が低いとす
る報告 29)と変わらないという報告 30)のどちらもある。Dmab 製剤に
ついては、現時点では 4 週間隔投与も 12 週間隔投与も効果は同じ
という報告があるが、MRONJ 発症率についての報告はない。
(4)
BP 製剤から Dmab 製剤への切り替え
BP 製剤から Dmab 製剤への切り替えによる MRONJ 発症のリスクは
変わらないとの報告 25,31)がある一方、最近では、切り替えは MRONJ
発症の危険因子となることが報告されている 32–34)。
3.
治療と管理
(1)
概要
近年、MRONJは積極的な外科的治療によって治癒を目指すことが
可能となってきた。しかし、骨転移患者をはじめとする根本治療が
21
ONJ 国際タスクフォースによると 0 - 30.2/10
8)
万人 とされている。また、国際共同臨床試験終了後の 7 年間の延
長試験では、MRONJ の 1 年間の発症率は 5.2 人/1 万人と報告され
ている 21)。日本では、第Ⅲ相臨床試験で 0.2%22)、コホート研究で
は 0.133%11)、1 年間の発症率は 10 万人あたり 124.7 人との報告
がある 13)。
(3)
投与期間や投与間隔の影響
悪性腫瘍患者において、投与期間が長くなると MRONJ の発症率が
増加するとの報告が多い。BP 製剤 2 年間の治療で MRONJ を発症し
た患者は 1.6-4%であったのに対し、2 年より長期の治療で 3.8-18%
であったと報告されている 23,24)。Dmab 製剤では臨床試験において
2 年未満の治療で 1.9%、2 年より長期で 6.9%に発症したことが報
告されている 25)。骨粗鬆症患者においては、AAOMS 20223)では、投
与期間は MRONJ 発症の危険因子となり得るもののリスクは低いと
の見解を示している 3)。一方で、複数の研究において骨吸収抑制薬
剤の長期投与により MRONJ の発症リスクは増加すると報告されて
いる 26–28)。
BP 製剤では、短期間隔よりも長期間隔投与で発症率が低いとす
る報告 29)と変わらないという報告 30)のどちらもある。Dmab 製剤に
ついては、現時点では 4 週間隔投与も 12 週間隔投与も効果は同じ
という報告があるが、MRONJ 発症率についての報告はない。
(4)
BP 製剤から Dmab 製剤への切り替え
BP 製剤から Dmab 製剤への切り替えによる MRONJ 発症のリスクは
変わらないとの報告 25,31)がある一方、最近では、切り替えは MRONJ
発症の危険因子となることが報告されている 32–34)。
3.
治療と管理
(1)
概要
近年、MRONJは積極的な外科的治療によって治癒を目指すことが
可能となってきた。しかし、骨転移患者をはじめとする根本治療が
21