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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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(a)などが上昇します。
・凝固線溶異常:ネフローゼに伴い、血液凝固の亢進(アンチトロンビン
Ⅲ低下、遊離型プロテイン S 低下やフィブリノゲン上昇)と線溶能の低
下(プラスミノゲン低下)を認めることがあります。
また、急性腎障害や間質性腎炎合併症例では下記検査所見を認めること
があります。
・検尿:尿潜血陽性、尿沈査にて好酸球や白血球円柱、赤血球円柱を認め
ることがあります。
・尿細管障害マーカー:尿細管間質障害と関連する分子として、尿中β2 ミ
クログロブリン、N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG)がありま
す。いずれも近位尿細管障害により尿中排泄が増加しますが、β2 ミク
ログロブリンは再吸収障害、NAG は尿細管上皮細胞からの逸脱の結果と
考えられています。尿中 L-type fatty acid binding protein (L-FABP)
は尿細管障害の早期に上昇することで、早期診断に有用である可能性も
報告されています。
・血液検査:急性腎障害合併の際は、BUN 高値、Cr 高値、電解質異常(高
K・低 Na 血症)
、代謝性アシドーシスを認めることがあります。白血球
分画における好酸球増多は、尿中好酸球同様にアレルギー性機序による
急性尿細管間質性腎炎を示唆するものです。抗核抗体をはじめとした各
種自己抗体(抗 ds-DNA 抗体、抗 SS-A 抗体、抗 SS-B 抗体、抗好中球細
胞質抗体など)の評価により各種自己免疫疾患を鑑別することも重要で
す。
・特殊検査:細胞性免疫(IV 型アレルギー)による腎障害では、薬剤誘発
リンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test; DLST)
により原因薬剤の特定が可能なことがあります。

(5)画像検査所見
超音波検査や CT 検査等では異常所見を認めないことが多いですが、急性
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