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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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れることがあります。また利尿薬(サイアザイド利尿薬、ループ利尿薬、カ
リウム保持性利尿薬など)や SGLT2 阻害薬によっても体液量が減少し腎血
流低下による腎前性腎障害の原因となります。

(4)尿細管間質性腎炎
免疫学的機序により、尿細管や間質に炎症をきたし、腎障害にくわえて
発熱や皮疹などの全身症状を呈することもあります。NSAIDs によるネフロ
ーゼ症候群は微小変化型を呈することが多いとされていますが、尿細管間
質性腎炎を合併することが報告されています。

5.治療方法
① 早期発見で障害が軽度なら原因薬の中止のみでよいとされています。
少なくとも 1 ヶ月以内で自然寛解、あるいは寛解に向かうことが多いと
考えられます。
② 被疑薬の中止にて改善しない場合には、腎組織像に一致した一次性ネ
フローゼ症候群の治療法に準じて治療します。腎臓内科の医師に治療を
任せるか、その助言により治療してください。
③ 原因薬の中止でも回復が遷延するときや、尿細管間質性腎炎の合併を
認めるときは、副腎皮質ステロイド薬を用いることがあります。プレド
ニゾロン中等量で使用されることが一般的ですが、少量投与やステロイ
ドパルス療法や免疫抑制薬を使用することもあります。
④ 腎不全状態では透析療法を行うことが望ましいです。

6.典型的症例概要
【症例 1】
(被疑薬)ブシラミン
(臨床経過)40 歳代女性。両手関節痛を契機に関節リウマチと診断した。プ
レドニゾロン 4mg およびブシラミン 200mg にて治療を開始したところ、治療
開始 11 か月後より尿蛋白を認めた。治療開始 12 か月後には下腿浮腫も認め
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