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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》
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表2
膜性腎症
抗リウマチ薬(DMARDs)

稀に微小変化型、巣状分節性糸球体硬化症や他
の自己免疫性疾患

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

微小変化型(間質性腎炎を合併することがあ
る)

ビスホスホネート系骨吸収抑制薬

巣状分節性糸球体硬化症(collapsing バリアン
トを呈することがある)

ルの阻害作用を有するもの)

血栓性微小血管障害症(糸球体内皮細胞障害に起
因する)

免疫チェックポイント阻害薬

微小変化型、膜性腎症

抗がん薬(VEGF や VEGF 受容体シグナ

微小変化型や膜性腎症
抗腫瘍壊死因子抗体

インターフェロン製剤

稀に他の自己免疫性疾患(ループス腎炎や ANCA
関連腎炎)
微小変化型、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化
症、膜性増殖性糸球体腎炎

以下に、
病理所見が得られた薬剤性ネフローゼ症候群の 3 症例を呈示します。
病理 症例-1) ブシラミン誘発ネフローゼ症候群
60 歳代女性。
多発関節痛を契機に関節リウマチと診断し、
ブシラミン 200mg、
プレドニゾロン 6mg による治療を開始した。治療開始 4 か月後に蛋白尿が出
現し、同 9 か月後に 1 日尿蛋白量 4.0g、血清アルブミン 2.7g/dL とネフロー
ゼ症候群を認めた。腎生検を施行したところ、光学顕微鏡所見にて糸球体係
蹄壁の軽度肥厚を認めた(写真 1)
。免疫蛍光抗体法では免疫グロブリン IgG
(写真 2)および補体成分 C3 の糸球体係蹄壁への沈着を認めた。電子顕微鏡
所見では、高電子密度沈着物の上皮下沈着を認めた(写真 3)
。以上より膜性
腎症と診断し、被疑薬としてブシラミンをあげ、以降休薬とした。同薬休薬
11 か月で蛋白尿は消失した。

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