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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》 |
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病理 症例-2) アスピリン誘発ネフローゼ症候群
10 歳代男性。上気道感染と気管支喘息にてアスピリン 1.5g を連日服用し
ていた。内服開始 60 日目に、ネフローゼ症候群(1 日尿蛋白量 3.6g、血清ア
ルブミン 2.4g/dL)と腎機能低下(血清クレアチニン 1.9mg/dL)を認め、ア
スピリンに対するリンパ球刺激試験(DLST)は陽性であった。腎生検を実施し
たところ、光学顕微鏡所見では糸球体は微小変化を示し、電子顕微鏡所見に
て、足突起の消失を認めた(写真 4)
。免疫蛍光抗体法では免疫グロブリンや
補体の沈着は認めなかった。以上より微小変化型ネフローゼ症候群と診断し
た。アスピリンを被疑薬と考え、休薬とした。同薬休薬 5 か月で蛋白尿は消
失した。
写真4
17
10 歳代男性。上気道感染と気管支喘息にてアスピリン 1.5g を連日服用し
ていた。内服開始 60 日目に、ネフローゼ症候群(1 日尿蛋白量 3.6g、血清ア
ルブミン 2.4g/dL)と腎機能低下(血清クレアチニン 1.9mg/dL)を認め、ア
スピリンに対するリンパ球刺激試験(DLST)は陽性であった。腎生検を実施し
たところ、光学顕微鏡所見では糸球体は微小変化を示し、電子顕微鏡所見に
て、足突起の消失を認めた(写真 4)
。免疫蛍光抗体法では免疫グロブリンや
補体の沈着は認めなかった。以上より微小変化型ネフローゼ症候群と診断し
た。アスピリンを被疑薬と考え、休薬とした。同薬休薬 5 か月で蛋白尿は消
失した。
写真4
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