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資料2-3 重篤副作用疾患別対応マニュアル ネフローゼ症候群(案)[2.1MB] (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00011.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第16回 10/17)《厚生労働省》 |
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と診断した。パミドロン酸二ナトリウム水和物の休薬後も腎機能は改善せず、
1 か月後に血液透析導入となった。
【症例 4】
(被疑薬)パゾパニブ塩酸塩
(臨床経過)70 歳代女性。転移性子宮がんの診断にて、パゾパニブ塩酸塩に
よる治療を開始した。開始時は、血圧 124/76mmHg、尿蛋白陰性ならびに血清
Cr0.8mg/dL であった。治療開始 2 か月後より血圧上昇にくわえて尿蛋白の
増加を認めたため、治療開始 3 か月後に精査加療目的に入院となった。
(入院時検査成績)1 日尿蛋白 4.6g、尿沈渣にて卵円形脂肪体を認めた。血
液生化学検査では Alb2.6g/dL、Cr1.1mg/dL であった.
(入院後経過)腎生検を施行したところ、糸球体内皮細胞腫大、係蹄壁の二重
化、内皮下腔の開大にくわえて血管内腔狭小化、足突起消失をみとめ、糸球
体内皮細胞障害によるネフローゼ症候群と診断した。被疑薬としてパゾパニ
ブ塩酸塩を考え休薬したところ、3 週後に蛋白尿は陰性化した。
【症例 5】
(被疑薬)インターフェロンβ
(臨床経過)30 歳代男性。多発性硬化症の診断にて、インターフェロンβに
よる治療を開始した。開始時は尿蛋白陰性であったが、開始 4 か月後に蛋白
尿を認めるようになり次第に増悪した。そのため、開始 5 か月後に精査加療
目的に入院となった。
(入院時検査成績)1 日尿蛋白 4.5g、尿沈渣にて卵円形脂肪体を認めた。血
液生化学検査では Alb2.7g/dL、Cr1.1mg/dL であった。
(入院後経過)腎生検にて巣状分節性糸球体硬化症と診断した。インターフ
ェロンβの休薬により蛋白尿は次第に減少し、休薬 6 か月後には 1 日尿蛋白
0.3g まで改善した。
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1 か月後に血液透析導入となった。
【症例 4】
(被疑薬)パゾパニブ塩酸塩
(臨床経過)70 歳代女性。転移性子宮がんの診断にて、パゾパニブ塩酸塩に
よる治療を開始した。開始時は、血圧 124/76mmHg、尿蛋白陰性ならびに血清
Cr0.8mg/dL であった。治療開始 2 か月後より血圧上昇にくわえて尿蛋白の
増加を認めたため、治療開始 3 か月後に精査加療目的に入院となった。
(入院時検査成績)1 日尿蛋白 4.6g、尿沈渣にて卵円形脂肪体を認めた。血
液生化学検査では Alb2.6g/dL、Cr1.1mg/dL であった.
(入院後経過)腎生検を施行したところ、糸球体内皮細胞腫大、係蹄壁の二重
化、内皮下腔の開大にくわえて血管内腔狭小化、足突起消失をみとめ、糸球
体内皮細胞障害によるネフローゼ症候群と診断した。被疑薬としてパゾパニ
ブ塩酸塩を考え休薬したところ、3 週後に蛋白尿は陰性化した。
【症例 5】
(被疑薬)インターフェロンβ
(臨床経過)30 歳代男性。多発性硬化症の診断にて、インターフェロンβに
よる治療を開始した。開始時は尿蛋白陰性であったが、開始 4 か月後に蛋白
尿を認めるようになり次第に増悪した。そのため、開始 5 か月後に精査加療
目的に入院となった。
(入院時検査成績)1 日尿蛋白 4.5g、尿沈渣にて卵円形脂肪体を認めた。血
液生化学検査では Alb2.7g/dL、Cr1.1mg/dL であった。
(入院後経過)腎生検にて巣状分節性糸球体硬化症と診断した。インターフ
ェロンβの休薬により蛋白尿は次第に減少し、休薬 6 か月後には 1 日尿蛋白
0.3g まで改善した。
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